沼への入り口か!?わずか3,850円で音質アップ!AGPTEK ヘッドホンアンプ HA1レビュー

先日購入したBoseのスピーカー「Bose Companion 2 Series III(長いので以下Bose C2S3)」。レビュー記事はこちらです

Bose Companion 2 Series III スピーカー実機レビュー | 省スペースながら迫力の低音とつややかな中~高音を奏でる
こんにちは、太田アベル(@LandscapeSketch)です。 リモートワーク全盛の近ごろ。 移動の手間が少なくなるのは良いのですが、家ではどうしても緊張感が...

 

小さい設置面積ながら、想像を超える重低音を実現しつつ、高音も伸ばし中音も聞きやすいという、音のバランスが非常に良く満足感の高いスピーカーです。

さて、僕のメインのゲーミングマシンのマザーボード(B550I AORUS PRO AX)には高音質音響チップ「ALC1220-VB AMP-UP オーディオ (さらにNichicon 音響コンデンサ使用)」が登載され、Bose C2S3と接続すると、ものすごくクリアで歯切れの良い音を奏でます。

一般的な人なら、これ以上の音響機器はいらなくね?とすら思えるほどの感覚。(使用電力はすごいけど)

 

逆に、スマホや安物の音源チップを使っているPCからつなぐと、どうしても「それなり」の音になってしまいます。ゲーミングマシンからの落差が激しい

こいつらももう少しいい音にならないかな~と考えたのが、アンプ

音をブーストする第一歩目となる器材と言えば、アンプです。大きなものは置きたくないので、最近流行のヘッドホン用のポータブルアンプを検討します。

買ってみたのは3,850円というお手ごろな安さでAmazonのレビュー評価も多いAGPTEK ヘッドホンアンプ HA1」。

組み合わせてみたら・・・こいつはいいぞ・・・!!!

持ち運ぶに苦にならない大きさ

AGPTEK ヘッドホンアンプ HA1は手のひらサイズのポータブルアンプ。

シンプルな箱

 

ボディはしっかりと金属製で、さらっとしたマットブラック塗装がされています。ひんやりと冷たく、質感は高い。放熱性も高そう。

 

フロント側には

  • ボリューム
  • ラインイン
  • Bass ON/OFFスイッチ
  • ヘッドホン端子アウト

ボリュームスイッチはすこし手応えのある重さで、ふらふら回らないのがGOOD。高級感あります。

フロント側

 

リヤ側は

  • USB端子(電源用 マイクロUSB)
  • バッテリーLED
  • 電源 ON/OFF スイッチ

という構成になっています。

リヤ側

 

付属品は

  • USBケーブル(マイクロB – Type-A)
  • 3.5mmピンプラグ
  • スマホにくくりつけるための輪ゴム

 

ピンプラグはしっかりと金メッキされて、ケーブルはナイロンメッシュです。長さは約15cmほど。持ち運ぶにはちょうどいい長さです。

しっかりと金メッキ、ナイロン編みのケーブル

 

本体は手のひらサイズ(16.5 x 10 x 3.5 cm)。iPhone 12と比べると2/3ほどの大きさです。重さは240g。

 

本体には1500mAhのバッテリーも内蔵しており、単体で10~16時間使用できるとのこと。(公称値) 僕は据え置きPCで接続しっぱなしで使っているので、実際の稼働時間は計測していません。すみません。

 

接続はごく一般的な3.5mmピンプラグなので、あらゆる音響機器で使うことができます。ただし、最近のiPhoneのように、ピンプラグ自体がない機種が増えてきています。自分の機種にヘッドホン端子があるかを必ず確認しましょう。

端子が無い場合は、変換ケーブルなどを別途用意する必要があります。

Boseのスピーカーと接続

接続してみます。

PC → アンプ ラインイン → Boseスピーカー という接続になります。

 

スイッチを入れおもむろに音楽を流してみますと・・・おおっ!厚みがある!

アンプのパワーで音が全体的にふくらむはもちろんのこと、中~低音の間にある「厚み」のようなものがグッと増えた感じがします。なんというか、雰囲気がある。

中~高音も音質がアップしています。シンバルの「パシン」という間隔の短い高い音が、かなり明瞭になり、歯切れがよくなりました。一つ一つが良く聞こえます。

アンプの接続を外してみると、バンドの人数が減ったのではないかと思うほど、急に寂しくなります。なかなかの差を感じます。

単なるボリュームアップ効果だけではなく、しっかりと信号を選別して増幅していると感じます。水増ししたようなボワボワ感はまったくありません。

 

アンプにはBassブーストのON/OFFもあります。

フロント側のスイッチはBass UPのON/OFF

 

こちらをONにしてみましたが、もともと低音がよく出ているBose C2S3では、ドウンドウンとムダに膨らんだ音になってしまいました。迫力が出たというよりは、低音のボリューム だけがアップしたという印象。中音域にもジャマになり、必要性を感じませんでした。

Bose C2S3と使うなら、BassブーストOFFで全体のボリュームを上げた方がキレイに出ます。低音が弱い安いヘッドホンやスピーカーなら、この機能で迫力アップを狙えるかもしれませんね。

とにかく、Bassブーストを切り替え式にしたのは英断だと思います。要/不要で選べるのは大切。わかりやすい物理スイッチというのも良いです。

価格以上の満足感あり!そして沼への入り口か!?

3,850円でここまでの変化を楽しめれば、コストパフォーマンスに優れていると言えるのではないでしょうか。

そして逆に、「3,850円でコレなら、20,000円のあのアンプならもっとすごいんだろうか・・・?」いらぬ欲望に悩まされはじめます。(笑)

ン百万という音響沼にハマっていく人たちの気持ちがわかります。

僕の場合、「高いアンプを使っても大して違いが分からなかった」というオチが付くのが明白なので、なんとかここで踏みとどまりますが。(笑) ”少ないこづかい”という制限がなければ、次々に高い機種を試したくなってしまうでしょう。

WTS的まとめ

とりあえず”現状では”このアンプでかなりの満足感です。

安いPCでも”それなりよりちょっと上”の音を聴かせてくれ、少なくともApple Musicでミックスを流す程度なら十分に質感のある音を奏でてくれます。もちろんBose C2S3の力もありますが。

スピーカーの音がどうにもカスカスしているな~と不満を感じていたら、試してみてはいかがでしょう。

なお、沼にハマってもクレームは受け付けません。(笑)

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