どうも、20代の頃にゲームセンターの副店長をやっていました、太田アベル(@LandscapeSketch)です。ゲームジャンキーです。
さて、対戦格闘ゲームや縦/横スクロールシューティングゲームで使いたくなるのは、なんといっても「アーケードジョイスティック」!
最近は家庭用ゲームマシン(Switchやプレイステーションなど)のみしかプレイしない人も多いので、「ジョイスティック」という存在すら知らない人もいるかもしれません。
物体としては下図ような、左にスティック、右にボタンが並んだコントローラーです。ゲームセンターのビデオゲーム機でよく使われているタイプですね。(そもそもゲームセンターがないのか・・・)
慣れると、手で持つコントローラーより、コマンド技やボタン同時押しなどの操作がやりやすくなります。
ジョイスティックはいくつかの会社から出ていますが、今回選んだのは8BitDoという会社の「8BitDo アーケードスティック」。
購入した理由と使い勝手をレビューしますよ!
- がっしりとした高品質な筐体
- 無線式!無線はBluetoothと2.4Ghz接続に対応
- USBケーブルで有線接続も可能
- USBで充電できる
- 連射装置付き
- タッチ感の良い、本格的なスティックとボタン
- Nintedo SwitchやPCなどに接続可能
デザイン
届きました!きちんとした化粧箱に収まっています。
クッション材もしっかり。ボタンはそれぞれに傷防止の透明シールが貼られていました。ていねいですね!
デザインを見ていきます。
本体はベージュのような色のプラスチック。ベージュの部分はざらっとした梨地可能。手汗をかいてもすべりにくい。ボタンの周りだけテカテカの黒いパネルが入っています。
ベージュのカラーは古くさそうに見えますが、実際手に取ってみるとまったくそんなことはなく、言うならばオールドモダンという感じでしょうか。
ちょっとくすんだ色は初代ファミコンを連想させ、なつかしさを感じさせつつも最新機器と並んでいてもチャチではない、絶妙な色合い。
黒や赤、さらには派手なLEDで”武装”したデザインが多い中で、シンプルな新鮮さを感じます。30~40代の人はけっこう”ビビッ”とくるものがあるでしょう。
直線的で飾らないデザインが「質素だけどイイモノ感」を出しています。
下半分は同じ質感の黒いプラスチック。裏面は4隅に大きめのゴム足が付いています。すべりどめ効果は高い。
本体のプラスチックは厚く、強度はかなりのもの。ガンガン打ち込んでも、隅を持っても、ミシミシときしむことはありません。組み付け精度も良く、ガッチリしています。
そして重さ。
重さは2.4kgあり、ずしりと感じます。中を開けていないので断言はできませんが、重りが入っているのではないでしょうか。ゴム足と重量のおかげで、机の上でガチャガチャやっていてもほとんどズレません。
強い操作ですべってしまうと、思い切ったプレイができず実力は上がりません。ジョイスティックの扱われ方をよく考えて作られています。
ボタン類のチェック
スティックとボタンをチェックしていきます。
中央左にはスティック、右には8つのプッシュボタンが付いています。
左6個はいわゆる「カプコン配列」で、指の位置にちょうど合っています。弱、中、強があるストリートファイター系で操作しやすい。
ちなみにボタン上の「A、Bなどの表示」ですが、Nintedo SwitchモードとX-Inputモードで、なんと表記が変わります!もちろん機能も自動で切り替わります!(ボタン位置は下写真を参照してください)
赤色の文字をよくご覧ください。
それぞれのゲーム機で最適な位置になっていて、頭の中で読み替える必要がありません。
ボタンはLEDで赤く浮かび上がります。このための黒パネルだったんですね!これまたていねいな仕事です。
特に任天堂系とXBox系では、決定とキャンセルを司る「A」「B」が真逆になるのがつらい。機種を変えると、キャンセルをしたつもりが決定になったりと、”暴発”が起こります。ハイスピードな戦闘では非常に危険と言えるでしょう。
8BitDo アーケードスティックは、表記もボタンも完全に入れ替わるのがすばらしい!
PC版のストリートファイターVをプレイしてみると、何も設定しなくて弱・中・強のパンチとキックにしっかり割り当てられていました。(いわゆるカプコン配列)
手間が少なくてうれしい。
スティックはカチカチと節度感があり、小気味よい操作感。重くもなく、軽くもない、ベストなスプリングです。ボールの大きさ、スティックの長さもまさにジャストサイズ。
プッシュボタンは中央が丸く盛り上がったタイプ。三和よりはセイミツの形に近い。僕はフラットなタイプよりこちらの方が好みです。ボタンの頂点を弾くように打てるのです。
押しごこちはGOOD!スカッと下がって、しっかり打った感じがあります。ひっかかりはなく、戻りも早い。普通に使いやすいボタンです。
ボタンパネルのたわみはまったくなく、ガンガン打っても、ボタン自体が沈み込むイヤな感触はありません。強度は十分。
スティックにもボタンにも、特に静音処理はされていませんので、ガチャガチャ、カチカチといった音はそれなりに響きます。夜中にプレイする際は、隣の部屋へ迷惑にならないよう注意したいところ。
2.4Ghzのレシーバーは背面に
2.4Ghz / Bluetoothのレシーバー(USBドングル)は、背面のカバーを開けると入っています。
Windows 10では特に何の設定もしなくても、認識されます。アーケードスティックのスイッチを入れればすぐに接続され、ノンストレス!
カバーの奥は充電+有線接続用のUSB Type-C端子が。
カバーにはケーブルを通す切り欠きもあり、接続したまま閉じられます。
システムスイッチのチェック
左上に各種システムスイッチ類があります。
まず3点ロータリースイッチ。
左側のロータリースイッチはプッシュボタンの動作切り替えと、電源のON/OF。
- 左 Nintedo Switchモード
- 中央 電源OFF
- 右 X-Inputモード
X-Inputモードにすると、PCではXbox 360コントローラーとして認識されます。
右側のロータリースイッチはスティックの挙動を切り替えます。
- 左 左スティック(LS)
- 中央 十字キーモード(d-Pad)
- 右 右スティック(RS)
となっています。
が、「右スティック」というのがいまいち分かりません。
コントローラーを逆にして右手でスティックを操作するのでしょうか!?そんなことをするゲームはNEO GEO 64の「武力 〜BURIKI ONE〜」(なつかし!)ぐらいしか知りませんが・・・
気になったので、切り替えながら調べてみました。以下のような挙動をするようです。
スイッチ | 機能 |
---|---|
LS | 通常の方向キーとして反応。Xboxコントローラーの左上の3Dスティックの代わりです。 |
d-Pad | 十字キーとして反応。PCではハットスイッチに相当。Xboxコントローラーの下側十字キーです。 |
RS | アナログスティックとして反応。Xboxコントローラーの右下の3Dスティックの代わりです。 |
このようになりました。
つまり、左とか右はXboxコントローラーでの名前だったわけです。ややこしいわ!
3Dスティックとして反応はしますが、スイッチはデジタルON/OFFのみ(0%か100%のどちらか)。アナログとして反応するわけではありません。
続いてその隣の緑、黄、水色の3色の押しボタン。
緑はペアリングボタン。Nintedo Switch、PCなどとBluetoothで接続するときに押します。
黄色はターボボタン。いわゆる連射モードです。連射したいボタンを「押しながら」黄色ボタンを押すと、そのボタンが連射モードになります。弾幕系シューティングゲームで活躍します。
青はホームボタン。Xboxコントローラーの「Xboxボタン」に相当します。Xboxメニューを呼び出したりするときに使えます。
その下にはBluetooth / 2.4GHz接続の切り替えボタン、セレクトボタン、スタートボタンとなります。
右上にはカスタム設定ボタン(P1、P2)。
専用ソフト「8BitDo Ultimate Software」からマクロなどの設定ができます。
ただ、僕のマシンで実行したところ、ファームウェアのアップデートが行われた後にPCがハングアップ!強制再起動したところソフト自体が起動しなくなってしまったのです。
とりあえず別のマシンでは動いたものの、マクロの設定をしようとすると中国語で書かれた謎のエラーメッセージが表示され、動作不能・・ソフトのデキはいまいちです。
操作は直感的でわかりやすいのですが、動かなければ意味がありません。
マクロなどを活用する予定がなければ、このソフトを使う必要はありません。エラーについてはサポートと連絡を取り合っています。返信はしっかり来ました。
ゲームプレイの感触
ということで機能の説明がだいぶ長くなってしまいました。実際にプレイしてみます!
プレイしてみたのは、PC版「ストリートファイターV」。わずかな遅延も命取りとなるゲームなので、Bluetoothではなく2.4Ghzにて接続しました。
プレイした感覚は、非常にグッド!!!
スティックの反応、ボタンの反応、すべて遅延を感じないレベルで反応しています。
僕は中級以下のレベルなので、今度ハイレベルな友人にプレイしてもらおうと思いますが、少なくとも一般人レベルではまったく遅延は感じられません。
チェーンコンボを目押しで入れていく際にも、フレームとのズレはまったくなく、しっかりと追従してくれます。
ただ、スティックはちょっと右が入りずらい気もしました。
ずっと気になるほどではなく、たまに波動拳コマンド(↓↘→)を入れたときに反応しないときがあるな、程度です。
スティックの動きを確かめたところ、スティック裏側にある方向制限プレートが4方向になっているようです。(開けていないので実際はわかりませんが、感触は4方向)
スティックには4方向と8方向に切り欠きのあるプレートに切り替えられるものがあります。ナナメ入力の多いストリートファイターのようなゲームは、もちろん8方向プレートの方が使いやすい。
4方向の場合、ナナメ方向に切り欠きがないため、波動拳コマンドのように一瞬で通り過ぎるような操作の場合、入りが浅いのかもしれません。
とはいえプレイにそれほど支障はありません。右方向へしっかり入力するよう意識して練習すれば、すぐになじみそうだと感じます。
WTS的まとめ
格闘ゲームが非常に楽しくなりました!やっぱりアーケードスティックですよ。
1万円ちょっとでしっかりした剛性感のあるボディ、反応の良いスティックとボタン、そしてプレイがラクになる連射やマクロまで使えます。
接続方法もUSB有線、Bluetooth、2.4Ghzと3種類!無線はほんとにラク!
いろいろな機能を持ったアーケードスティックが販売されていますが、奇をてらわず、しっかりと基本機能を抑えた8BitDo アーケードスティックは、おすすめできる1台です。
同じ会社(8BitDo)が販売している、スーパーファミコンっぽいコントローラー「SN30」も購入し、レビューしております! お時間がありましたらご一読を。スーファミ好きならおすすめしたい。
コメント