どうも、太田アベル(@LandscapeSketch)です。
GeForce RTX 30シリーズが発売されてしばらく経ちますが、RTX 3080、3070といったミドル~ハイエンドはいまいち在庫が揃いません。Radeon 6000シリーズというライバルが登場し購入者が分かれたので、ようやっと在庫が見られる状態になってきました。
かくいう僕も、最近やっと目当てのRTX 3080ボードを購入。それが今回の「ZOTAC Gaming GeForce RTX 3080 AMP Holo」です。
RTX 3080のグラフィックパフォーマンスはもとより、LEDの演出にもかなり力を入れているこのボード。ベンチマークとLED演出を詳しくレビューしていきますよ!
外観をチェック
まず箱自体が、光の具合で七色に光るというかなり凝ったもの。「演出」に力を入れているのが伝わってきます。
グラフィックボードのサイズは317.8mm x 131.8mm x 59.6mmという、最大クラスの大きさ。厚さはおよそ2.5スロットとなります。Mini-ITXのケースでは、なかなか納められるものはないでしょう。
端子はHDMI x1、DisplayPort x3となっています。Type-Cは不採用のようですね。
全体を覆うケースはガンメタ。ファンはブラックに仕上げられています。背面は厚いメタルプレートで、全体がカバーされています。
注目はサイドと裏に付けられたLEDシステムです。
まずサイド部分には、パネル自体がグリーン~パープルへとグラデーションに塗り上げられ、通電しない状態でもオーロラ色になっています。
このパネルは前面部分にもはみ出すように付けられ、縦置きの際にも光の演出が楽しめます。
さらに背面にも、LEDのラインが通されているが新しい。もちろんここも光るのです。
性能はもちろん、光の演出も重要なポイントとなる昨今のゲーミングマシンで、かなり注目を集めるデザインになっています。
ベンチマーク
次に性能を見ていきましょう。
3DMark
ゲームベンチマークとして、ほぼ業界標準となっている3DMarkにてテストをしました。
ベンチマーク | グラフィックスコア |
---|---|
Sky Diver | 122801 |
Night Raid | 106951 |
Wild Life | 87551 |
Fire Strike | 41255 |
Fire Strike Extreme | 20649 |
Fire Strike Ultra | 10709 |
Port Royal(DXR) | 11189 |
Time Spy | 17235 |
Time Spy Extreme | 8615 |
Sky Dirver、Night Raidなど計量テストについては、もはや計測する必要すら感じられないほどの猛烈なスコアです。なんだ12万って。スーパーサイヤ人か。
場合によっては500fps、700fpsという異様なフレームレートをたたき出します。
Fire Strikeは非常になめらか。100fpsもちらほら見られました。
Fire Strike Ultraになっても、54~60fpsを保ち、底力の強さを発揮します。
リアルタイムレイトレーシングのテストとなるPort Royalでは、RTX 2080より断然なめらかに動いています。一目で分かるほど、段違いのなめらかさ。
また、RTX 2080の時にはザラつきというか、レンダリングのにじみのようなものが見られましたが、RTX 3080ではそのようなノイズがかなり抑えられ、ガラスがつるっとした質感だと感じます。表現的にも進化を感じます。
Time Spyもグラフィックススコアはおよそ2倍になっています。すごい底力。RTX 2080 Tiを余裕でぶっちぎる性能だとnVidiaは宣伝していますが、実感として感じられます。
音はかなり静か
次は静粛性です。
比較対象のRTX 2080は2ファンタイプで、熱くなるとけっこう気になる音が響きました。特に夏場は高い音のゴーッというような吸気音があり、CPUとGPUの合わせ技でかなり気になる状態でした。
ZOTAC GeForce RTX 3080 AMP Holoは3連の大型ファンを搭載し、さらに中央のファンを逆回転させることで、パーツ全体に風を広げ、冷却していきます。また規定値以下の温度ではファンを停止させる「FREEZE Fan Stop」も搭載。
起動時にすぐに気がつくのは、回転音がかなり低い音ということ。耳を近づけるとシューッという風切り音は聞こえるのですが、低音なので耳障りではありません。
密閉型のケースに入れてしまえば、アイドル時はケースファンやCPUファンなどにまぎれ、ほとんど聞き分けができないレベルです。
ベンチマークを数周回し、熱が上がってくるとファンは高回転になりますが、音質は低音のまま、音量だけが大きくなってきます。フォーーーという吸気音はするものの、それほど耳障りな音ではありません。
最初は静かでも、一定回転数から急に耳障りな高音帯が出てくる機種もあるので、全域にわたって低音のまま抑えているのはすごいことです。
このクラスにしてはかなり抑え込んだ音、と言ってもいいでしょう。
ただし計測しているのが室温19度の冬なので、夏の猛暑日などではもう少し気になる音になるかもしれません。季節が変わったら、再度チェックする必要があります。
LEDの演出をチェック
最後にお楽しみのLEDの演出をチェックします。
LEDはサイドと背面に非常に目立つ形で光ります。特に背面のLEDは鋭いスリット状に光り、ガラスケースでは非常に目立ちます。光モノが初めての人も、多数積み込んでいるマニアも、満足できるのではないでしょうか。
光りの流れも凝っていて、サイドに横に流れた光が、そのまま背面に動いていくような独特なもの。立体的な動きがおもしろい。
もちろん設定できるのはこの光り方だけではありません。
FireStormソフトを使えば、光の色、アニメーションの方法、速度などなど、思い通りの設定がカンタンにできます。
アニメーションは単一の光りで呼吸しているように光ったり、雷のようにチカチカと点滅させたり、再生している音楽に合わせて光ることまで可能です。
低負荷時、高負荷時で色を変えることもできます。低負荷時は青く光っていて、高負荷時に急に赤くなると、戦闘モードに切り替わったようで気分も盛り上がりますね!
ただ、ソフト(FireStorm)の操作性がイマイチ。イルミネーションのパターンやアニメーションを変えると、光の色の設定がいちいち初期状態に戻るのは困りもの。何度もやり直すことになる点にイライラします。せめてメインカラーだけでも引き継いでほしい。
また、FireStorm起動時になぜか管理者権限を要求するので、Windowsの再起動ごとにセキュリティ確認が出るのもなんとかしてほしい点です。
FireStormはほかにも、GPUのクロック数や温度を常に見張り、オーバークロックすることも可能です。。
WTS的まとめ
GeForce RTX 3080の高い性能を楽しめるのはもちろん、背面まで光らせるという、非常に目立つLEDの演出がとても楽しい!好みの光の設定を見つけるまで、30分以上あーだこーだといじり回しました。
いまはPC全体の色合いをホワイト+パライバブルーに染め、高負荷時にグラフィックボードがホワイト+マゼンタに変化します。
光の動きは見ていて飽きませんね!
光りモノ好きは絶対に気になるグラフィックボードだと思います。
コメント