U.S. Bankから格安で日本円に引き出しに成功!WireやTransferを使わない手段の試行錯誤

5.0

以前三菱UFJ銀行に、アメリカ UnionBankでリアルな米国口座を開けるサービスがありました。

アメリカ国内から振込を受けたり、ATMで現金を引き出せるので、両行や留学で使っていた人も多いと思います。私も旅行や出張の際に役立ちました。

しかし2023年にUnionBankがU.S. Bankに吸収されてしまい、口座が移行されてしまいしました。全サービスがU.S. Bankベースとなったのです。

そこで問題になったのが日本への送金。

僕の場合いろいろ問題があって引き出し不能に陥り、完全にお金を動かすことができなくなってしまったのです!

その後必死で代用サービスを探し、WISEを使ったところ、今までよりはるかに安く早く引き出せたので、その顛末を書いてみます。

最終的に、WISEのおかげでスムーズにU.S. Bankの口座を解約することもできました。

U.S. Bankからの引き出しでお困りの方のお役にたてば幸いです!

記事中の商品/サービス


国際通貨エクスチェンジサービス WISE
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U.S. BankからWire引き出しができない!

まずなぜ引き出し不能になったかの回想となります。WISEでの引き出し方法を知りたい方は飛ばしてください。
「WISEを見つける」の項からWISEの使い方を解説します。

 

U.S. Bankに移行されてしばらくしたころ、いつも通り引き出しをしようとしました。

常には

UnionBank –Transfer–> SBI新生銀行  –> 現金

という流れでした。手数料は送金で2,000円、着金時に2,000円前後かかっていました。非常に高い手数料ですが、年に1回か2回なので「まあしょうがない」と思っていました。

 

さて、はじめてU.S. BankからTransferをしようとしたのですが、送金先登録ができません。追加する際にSMS(ショートメッセージ)の確認が必要なのですが、そのために「プライマリモバイル番号を登録しろ」というメッセージが!

とりあえずアカウント画面で電話番号を登録しようとしますが、なんとアメリカの電話番号しか受け付けません!

僕自身は日本在住ですから、アメリカの電話番号なんて持っていません。

ダメもとで、日本の電話番号に+81を付けて登録しようとしましたが・・・ダメ。アメリカ国内の番号でないと入りません。(10桁まで)

それではと、アメリカの番号が取得できるSkypeで番号を取ってみました。(有料でした。)この電話番号を回せば、アメリカの番号からSkypeで電話を受けられるのです。

Skypeで取ったアメリカの電話番号

 

これならいけるでしょうと入力してみたら、「モバイル番号でなければダメ!」とのメッセージが・・・うわ、詰んだ。

ついでにSkypeに払った1000円ぐらいが一瞬でムダに。

プライマリモバイル番号はモバイル番号でなければダメ・・・

 

日本からアメリカの携帯を契約するなんてそもそも不可能ですし、できたとしてもいくらかかるかわかりません。さらにたとえ契約したとしても、日本国内で着信するわけがありません。(電波などが全く違いますし、交換局がない。)

送付先登録が不可能になってしまったのです。

External AccountからPayPalに接続するが・・・

次に考えたが「External Account」の機能。いろいろな送金サービスと連携できるようなので試しました。

見てみると、よく使っているPayPalの名前があったのでPayPalアカウントを登録してみることにしました。

U.S. BankでPayPalの登録してみるが

 

入力などは問題なく行え、Connectedと出るものの、なぜか登録後の名前が「NULL」(コンピュータの用語で”なにもない”こと)になってしまいます。3回同じ作業を繰り返してみましたが、結果も同じ。

PayPalはConnectedとなるが・・・

 

External Accountの表示は「NULL」となり、もちろん送金先にも出てきません。PayPalも絶望的です。

ちなみに途中で認証があるのですが、PayPalで2段階認証をかけている場合、認証できません。たぶん日本時間とU.S. Bankの時間が違うからだと思います。2段階認証を解除すると進めました。使用はできませんでしたが・・・

Zelleは国内のみ

少額の転送システムであるZelleがありますが、残念ながらこれはアメリカ国内のみ。

国をまたいで送ることはできません。

WISEを見つける

サポートを受けようにも、込み入った内容は「電話をかけてください」となってしまいます。

僕の英語力は文章がなんとか読める程度で、こんなむずかしい内容を口頭で伝えられるわけがありません。

完全にU.S. Bankからの引き出し手段がなくなってしまい、正直かなり焦りました。

銀行から直接引き出せる両替のようなサービスがないかと探しまくったところ、今回使ったWISE(ワイズ)というサービスを見つけました。

40ヶ国のお金と、U.S. Bankにも対応していると書いてあります。

もはや最後の手段!

わらにもすがる思いでアカウントを開設しました。

シンプルな画面、シンプルな操作、そして入金できた!

WISEの開設は比較的簡単です。

少なくともUnion Bankの口座を開いたときのような、多量の書類は必要ありませんでした。

ウェブで開設し、本人確認としてマイナンバーと自分の写真を送ります。マイナンバー開設時のような感じでした。

その後、自分のWISE口座に対して3,000円の日本円を入金をすれば完了!数日かかりますが、かなりあっさりと開設できました。

なじみのない新しいサービスで、しかもあっさり口座が開けたので、この時点では「詐欺サイトではないか」と、正直かなり疑心暗鬼でした。(笑)

 

たくさんの国の通貨口座もすぐに開けます。ほぼワンタッチです。逆に不安になるほどカンタン

WISEの通過後との口座画面

 

とはいえ、僕に残された手段はもうこれだけ。

U.S. Bankのお金を引き出してみます。

銀行口座を接続

まずWISEでUSDの通貨口座を開きます。

次にUSD口座にリアル口座を接続します。この場合はU.S. Bankの口座ですね。

 

「即座の認証」というメニューがあったのでとりあえずこちらを選択。ダメだったら手動で。

即座の認証ってすごいな

 

Plaidという中間サービスを使うようですね。

どれもこれも初耳の名称ばかり。

Plaidの認証画面

 

「US」まで打ち込むと、U.S. Bankの名前が出てきました。

U.S. Bankが出てきました!

 

口座情報などをWISEと連携する確認が出ます。

 

U.S. Bankのログイン画面が出ました。

念のため詐欺サイトではないか、ドメインや認証をチェックします。「onlinebanking.usbank.com」となっています。必ず鍵マークをクリックしSSLも確認します。両方とも正常でした。

WISE 口座の認証画面。万が一を考え、URLは必ず確認したい。

 

最終確認が出ます。

WISE 最終確認

 

問題がなければ最下部の「Authorize」を押します。

Authorizeを押す

 

連携するアカウント情報をチェックします。

WISE アカウント情報の再確認

 

少し待ち時間があり・・・無事に「Success」の画面になりました!

WISE側でも「銀行口座が接続されました」と出て、めでたく連携完了!

WISE口座連携完了!

少額を引き出してみる

さて、本番はここからです。

さっそく少額を引き出してみます。

U.S. BankからWISEという銀行に送るイメージになるため、どれが「受け」でどれが「送り」なのか、ややこしくなります。

U.S. Bankからは「送金」するのではなく、WISEで操作し、WISEに「チャージする」ことになります。チャージ=口座からの引き出しととらえればOKです。

 

USD口座を開き、チャージするボタンを押します。

チャージするボタン

 

チャージする金額を指定します。これはU.S. Bankから引き出されるお金です。当たり前ですが、残高以上に指定はできません。残高以上に入力すると、引き落としまでに入金する必要があります。

この時点での「入金」は、いわゆる普通送金になります。つまり通常の国際送金の手順が必要で、送金手数料はいつも通り3,000~5,000円でしょう。日数もかかります。残高以下なるとかなりめんどうなことになると思われます。ケタを間違えないよう、残高に十分注意し、実行してください。

下図は286ドルの預金に対し、1000ドルのチャージをかけています。これは残高ショートとなります。危険です。

これは危険な間違いの例です。残高以上にチャージしようとしています。絶対にやらないよう、十分確認してください。

 

最初は手順や入出金の様子を見るため、200ドルを指定して進めました。

送金の目的などが聞かれます。ここは適宜答えます。(家族への送金が無難です)

次に送金方法です。

僕の場合は

  • ダイレクトデビット
  • 電信送金(Wire)
  • 電信送金(Swift)
  • デビットカード

の4つが選択可能でした。金額によっても手段が変わるようです。

入金手段を選ぶ

 

電信送金(Wire)はU.S. Bank側にも受け取り銀行側でも手数料を取られますし、日数もかかります。またWire、Swiftはチャージ後に元銀行からWISEへ振込をかけなければなりません。

僕の場合そもそも振込が不可能なので、選択はダイレクトデビット(ACH)のみです。これがダメだったら完全に”詰み”です。

 

手数料は0.26ドルと表示されています。

・・・・・え?安すぎない?何かの間違い?

いままで日本の銀行経由で、着金から両替まで4,000円ぐらい支払っていた僕には、奇想天外な数字です。26ドルでも2.6ドルでもなく0.26ドル!!150円換算でもたった39円!?

え?これ本当に本当?

総計画面。

本当に0.26ドルだよ・・・

驚愕の送金手数料。0.26ドルって・・・

 

しかもダイレクトデビットの場合、U.S. Bank側の送金手数料がかからないのです。ほんとかよ。ほんとにほんとかよ・・・ほんとに(しつこい)

 

引き出し元の口座はもちろんU.S.Bank。

入金元を選択

 

 

ドキドキしながら「確認して送金」を押します。

利用確認書が表示されたり、パスワードの再確認がでまして・・・完了しました!

ついに完了!

 

そしてわずか数分後にはWISEのUSD口座に200ドルが!!!!!

うぉぉぉーーーー!

アメリカから戻ってきたーーーーーー!!!!

マイマネーーーーーーー!!!

あまりの簡単さと料金の安さにひたすら驚くばかり。

U.S. Bank側はどうなるか

WISEの入金は確認できましたが、U.S. Bank側はどうなっているのでしょうか。

ダイレクトデビット(ACH)は、出金は即座にできますが、実際のお金は2~3日後に口座から引き落とされます。

以下のように進行します。

  1. U.S. BankからACH支払(即時)
  2. WISEに着金(ほぼ即時)
  3. U.S. Bankから現金が引き落とされる(2~3日後)

デビットカードを使っている人にはおなじみの動作でしょう。

 

U.S. Bankの口座を見ますと、WISE着金後少し時間が経ってから(半日~1日程度)「Pending」として引落しリストに並びます。

そのまた1日程度で「Completed」となりました。ACHの場合、自分で操作することはありません。また、本当にU.S. Bankからの送金手数料はありませんでした。

WISEで表示されたとおり200.26ドルの引き落としのみです。

こ、これは神のサービスだ・・・

何の手数料もなく、本当に200.26ドルの引き落としのみだった

 

当たり前ですがCompletedになるまで、資金がマイナスにならないように気をつけてください。どんな面倒ごとが起こるかわかりませんから・・・

両替も安い!

先ほどの200ドルを日本円にしたい場合、「両替」を使います。

ここもまた便利で安いです。

まず手数料は1ドル。いままで着金銀行でドル→円は2,000円ほど取られていました。それが1ドル!!

WISEの手数料は1ドル!!

 

さらになんと、指定した為替相場になったら自動両替をしてくれる機能も!

円安になってから両替すれば、ちょっとだけ円が増える!!高額の両替なら数万円の違いになるかもしれません。

両替のレートを予約できる。これでちょっと円が増えるかも?

 

す、すごいぞWISE!!

動作確認後すべての金額を引き出し、その後は無事に口座を廃止することができました。WISEがなかったら、いったいどれだけの手数料と時間がかかったかわかりません。

僕にとっては救世主のようなサービスでした!

WTS的まとめ

U.S. Bankに閉じこめられたお金が救えました!WISEがなかったら本当にどうなっていたことかわかりません。

英語ができる友だちに頼んでサポート電話にかけようか、とか、真剣に悩みました。

WISEのおかげで、手数料が一気に1/10ぐらいになり、しかも数日で現金化することもできました。本当にありがたい!

また、WISEの口座は本当の銀行口座としても使えます。ユーロやポンド、さらにはベトナムドンやらUAEディルハムまで、各国の地元銀行のように受け取れてしまうのです。

すごすぎる。

さまざまな画面がとてもシンプルで統一感があり、使い勝手も洗練されています。初めてでもあまり迷わず操作することができました。お手本のようなUIです。

ずっと続いてほしいサービスだと感じました。

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