どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
先日到着したThinkPad X1 Carbon (2017 / 5th Gen)。ファーストインプレッションや他の機能の使い勝手はこちらに書きました↓
今日は、オプションで取り付けたNFC(かざして通信する機能)の使い勝手をレビューしていきます!
スマホであれば、おサイフケータイ、Apple Payなどの支払い機能が使え、カメラであればワンタッチでスマホに転送する機能などもあります。それがパソコンに付いていて何になる!?と疑問は多いのですが、いろいろな機器との接触を試してみようと思います。
NFCカードリーダー
NFCカードリーダーオプションはプラス2,700円。とりあえず新しいものを試してみたい人にうってつけの、安いオプションとなっています。
オプションを付けるとタッチパッドの上にうっすらとNFCのアイコンが付きます。
中央ボタンのすぐ下にNFCアイコンがあるんですが・・・写真ではうまく見えませんね。肉眼でも見えにくいほどうっすらと印刷してあります。
NFCは何に対応しているのか?
さて、問題はこのNFCは何に対応しているのか、対応できるのか、という部分でしょう。
まずメーカーとチップを確かめてみます。デバイスマネージャを出し、スマートカード読み取り装置を開けてみますと下記のようなデバイスになっていました。
メーカーはNXP、チップはNXPS’s ProximityBased SmartCard Readerとなっています。
日本のNFCカード(SuicaとかPasmoとかいろいろ)は、ほとんどSonyのFelica規格(NFC-F)を採用しています。つまりFelica規格に対応したリーダーなら読み込めることになります。
ただ、NXPはそもそもメーカーが違うのでFelicaに対応できるかどうかはわかりません。
NXPのページはビジネスや開発オンリーで、カード残高をみるような便利機能はありません。そこで、SonyのFelicaドライバを無理やり入れてみることにしました。
まずソニーのサイトからFelicaポートソフトウェアをダウンロード、インストールしました。
次にソニーのPASORI用のソフト「SF Card Viewer 2」をダウンロード、インストールしました。このソフトはSuicaとかPasmoなどの残高を表示できる便利ソフト。ただしあくまでPASORI用。NXPのチップに対応できるのでしょうか。
さっそく起動!
すぐさま撃沈!
「NFCポート/パソリが取り外されているか、他のアプリケーションで使われています」という表示が出て、カード情報は全くの無反応でした。
SonyのFelica用ソフトやドライバは、やはり使用できないようですね。
Androidビーム
最近のAndroidには「Androidビーム」というNFCでURLなどを送信する機能がついています。これも試してみましょう。
試すのはZTE Axon 7。NFCに対応している機種です。
画面に転送したいウェブページを表示し、タッチパッド部分と重ねると・・・
ピロンッ♪というような効果音が鳴り、転送するときはタップせよと出ますのでタップ!するとThinkPad側に受け入れるかどうかのメッセージが出て、それをクリックすると、見事URLが開きました!
なかなか便利ではありますが、そんなに使う場面はなさそうですね。
画像や写真が送れたら便利だなー、と思ったので、Androidのギャラリーから転送したい写真を表示して、Android ビームを試してみましたが・・・
「Androidビームは大きなデータのやり取りはできません」となり、転送はできませんでした。残念。
NFC機能はどんなものか
NFCの機能を見てきましたが、結論として普段の生活で便利になるものはなさそうです。
では何に使うことを想定しているかというと、企業用のICカードや身分証明書などではないかと思います。カードをかざしてログインする機能などに使うのでしょう。
ThinkPadはもともと企業内のビジネス用途を想定してるので、こういう機能がオプション設定されているんでしょうね。
WTS的まとめ
電子マネーの確認など、毎日の生活で使うようなカードには対応できなさそうです。ちょっと残念。ただ、ICカード認証の企業ではかなり役立つと思います。余分な機器を持ち歩く必要がありませんからね!
ThinkPadでは無理ですが、USB接続型のSonyのNFC「PASORI(パソリ)」を別途使えば、カードの残高確認や買い物は使えます。