どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
ThinkPad X1 Carbon (2017 / 5th Gen)を注文して、1か月いろいろありまして、ようやっと手元に届きました!
待ってた!っていうかおせぇ!
さっそくファーストインプレッションを書きますよ!
キーワードは”凝縮”と見た!
開封の儀
さて、いいマシンが届いたらまずやりたい開封の儀。読者みなさまにとっては最高にどうでもいい部分でもあります。でもやります。
ThinkPadは外箱ダンボール、本体ダンボール、本体の箱と、マトリョーシカか!とツッコみたくなるエコ度外視の多重包装。
2つのダンボールを開けてようやっと現れるこいつが本体箱でございます。ドでかいX1の文字とThinkPadらしい派手なレッド/ブラックの組み合わせが、控えめ路線に向かう最近のデザイン時流に真っ向から対決姿勢。僕は好きです。
ふたを開けると目が痛いほどの赤い箱。
かぶさっているフタを左右に開けると、ググッと本体が持ち上がってくるというギミック。
ここまで箱に凝っている割には、なんかすっげーシワシワな本体スリーブ。重要なのここでしょ。もう少しパチッとかぶせてほしい。
付属品は新型USB Type-Cの充電器、冊子類というシンプルなもの。
本体をチェック!
さっそく本体をチェックしてみましょう!
前代4th Genと比べると、明らかに分かるのが本体の小ささ。左右1cm、上下2cmほど小さくなっています。これはディスプレイのベゼルが狭くなったおかげ。小さいことはいいことだ!
重ねてみると大きさがわかります。
天板の質感も変化しています。
4th Genではさらさらというかちょっとツルサラで、塗装していないような感触の天板でしたが、5th Genはしっとりさらっと感じる塗装になっています。高級感が増しました。
写真は上が5th Gen、下が4th Gen。光の反射具合が分かるでしょうか。
ディスプレイを開けるといつものX1 Carbon。見慣れた風景が広がります。
本体は小さくなりましたが、キーボードやタッチパッドはまったく小さくなっておらず、純粋に余分な面積を削りとった感じ。いいですね~
ポート類
ポート類も変化。一番目につくのはやはり2つのUSB Type-C(ThunderBolt 3互換)ポート。充電もここからになります。前後どちらに挿しても充電できます。
ということは、今まで買い足してきたThinkPad用アダプタはすべて使えない!ちょっと残念。また買わないといけない。
ここで「あれ?USB Type-Cの充電器なら、スマホ用を使えばいいんじゃないの?」と指摘される鋭い方もいらっしゃると思いますが、ほとんどの場合「使えない」という答えになります。
ThinkPad X1 CarbonのUSB充電は、新しい高電圧が使えるタイプになります。この規格は「Power delivery(通称PD)」と呼ばれます。スマホ用の充電器では電力の”足しになる”場合がありますが、充電はできません。
逆にiPadなどPDに対応したアダプタなら、兼用できます。もちろん汎用品でもPDに対応していれば充電可能です。ちなみにNintendo Switch用充電器でも充電できました。(笑)
他にはUSB3.0 Type-Aが2ポート、HDMI、ネットワークポート。ネットワークポートも専用のものに変更。映像やネットワークはUSBでいくらでも拡張できますからこれで十分でしょう。
右側はUSBが1つのみ。排気口がこちらになりました。
薄さは変化なし
薄さはまったく変化なしですね。並べてみても違いはわかりません。
細かくブラッシュアップされたキーボード
キーボードはほぼ変化なし。いつも通りの打ちやすいキーボードです。心なしか音が静かになっています。4th Genよりもサクサクとキーが入る感触で、音があまり響きません。
よく見ると小さなブラッシュアップがあります。特によかったのはPage UP / Downボタン。
4th Genではカーソルキーとほとんどくっついていて、カーソルをパシパシ叩いていると指がズレて隣のPage Upなどを押してしまい、ページがガックンガックン動くという、非常にムカつく仕様でした。
1年使ってもまったく慣れず、おかげでPageキーを無効にするソフトまで入れるハメに。
5th Genではそれが改善。カーソルキーとの隙間が大きくなっています!しばらく使ってみましたが打ちミスはかなり改善しています。ただゼロにはなってない。本当はもっと別の場所に移動してほしいんですけど・・・
ボタンのクリックが大きく変わったタッチパッド
タッチパッドは見た目がほとんど同じですが、クリック感が大きく改善。
4th Genは押すとけっこうパネルがへこみ、「カコッ(ポコッ)」というクリック音がしていました。
押すとパネルが傾くので、クリック時にカーソルがズレるという問題もあり、ダブルクリックはかなり使いづらかった。1クリック目と2クリック目がズレてダブルクリックにならないことが多いんです。
5th Genはほとんどへこまないスイッチに変更。音も「コッ」という小さな音になりました。押す力も軽くなっています。かなり使いやすい!
トラックポイントもボタンクリック感が変更に
ThinkPadのトレードマークでもあるキーボード中央の赤い「トラックポイント」。
トラックポイントの操作感はまったく変わっていませんが、下のクリックボタンが改善されています。
上でタッチパッドのボタンの話を書きましたが、このボタンもほとんどへこまない 同じスイッチになっている感じです。クリック感も良くなり、押し込まないので操作しやすい!
特に、中央のスクロールボタンを押しながらの操作がやりやすい。
4th Genではけっこう力を入れて押し続ける必要がありましたが、5th Genは意識せず軽く押す感じで反応してくれます。グッドです。
タッチパッドとトラックポイントは完成の域に達してきました。
SDカードはあいかわらずmicro SDだけ
SDカードポートはあいかわらずmicro SDのみに対応。しかも4th Genはフタがカンタンに外せるようになっていましたが、5th Genではスマホのようにピンで取り出す仕様に!さらに交換が面倒になった。
写真は上が5th Gen、下が4th Gen。
LTE搭載バージョンではここにSIMを入れることになります。LTEバージョンは年末の登場予定。もちろんこの機種には搭載していません。
次回はできればフルサイズのSDに対応してくれないかなぁ。X1 Carbonで一番欲しい機能です。
他の機能は次回で詳細を
他にも、オプションで付けたNFCとかIRカメラとかがありますが、長くなりますので次回で詳細を書きますね!
ちなみにIRカメラはすごいです。超使えます!お試しみに!
総評
本体が物理的に小さくなり、それでいて使用感はまったく変わらない、まさに正当な後継機種です。
不満はないがちょっと使いにくいと感じていたタッチパッドとかトラックポイントがしっかりと改善されていて、ああ、ちゃんとユーザーの意見を聞いているんだなと感じさせます。
この2つのクリックが浅くなっただけで、全体に薄くなったような感触になるから不思議。なんというか、プレート感が増したというか、余分なものをそぎ落とした薄さがあります。
すべてが一回り、ギュッと凝縮されたような感覚を受けました。
WTS的まとめ
完全に使いやすくなりました!モデルチェンジごとにまったく新しい形になってしまうマシンが多い中、自分のテーマというか使命みたいなものをしっかりと認識して、着実にブラッシュアップしているのがThinkPadです。安心して使い続けられます。
これからのメインマシンとして1年は使っていきたいと思います!(1年?)