どうも、太田アベル(@LandscapeSketch)です。
リモートワークが一般的になりましたが、困るのが「ディスプレイ」。
たくさんのウィンドウを活用しなければならない企業用ソフトでは、ノートパソコンの狭い1画面ではかなり苦労します。というか、むしろ仕事不能なほど不便になることもしばしば。ですが、大型のディスプレイを家庭に常設するのも、家族の反対にあう人も多いでしょう。
そこで役立てたいのが、軽々と持ち運べる”モバイル型ディスプレイ”。
今日は、HDMI+USB電源の2本もしくはUSB Type-C たった1本で接続できる、わずか1.16kgで15.6インチの高精細ディスプレイ テックウインド「On-Lap M505E」をレビューします!
- USB + HDMIもしくはUSB Type-C 1本で接続できる
- FULL HDの高精細
- 1.16kg(ケーブル / ケース含まず)の軽さ
- HDMIの入力と出力を備え、複数連結も可能
- 本体のみで自立できるスタンド
デザイン
デザインを見ていきましょう。
ディスプレイ側は全体がマットなブラックで、飾りや目立つ企業ロゴは一切無く、非常にシンプルで落ち着いています。
上、左、右のベゼル(額)部分は約8mmの細さ。少し前のパソコンと比べ、細くモダンな印象です。下側はヒンジや表示基板の格納部分かもしませんが、45mmほどの幅があります。そのため机から45mmほどディスプレイは上に上がることになります。
裏側にはディスプレイのみで自立できる、折りたたみ式のスタンドを搭載。後述しますが、スタンドはしっかりしていて無段階に調節可能。
端子部分はすべてスタンド部分に集約。
この設計はとても良く、ケーブル類はすべて後ろ側へ出せるため、非常にスマートです。
ディスプレイの側面に接続する機種が多くありますが、ケーブルがジャマでパソコンと並べられない場合もあります。
特に太くて固いHDMIケーブルを後ろに回せるのは大正解!とても片付きます。この設計だけでもこのモバイルディスプレイを選ぶ価値があります。おかげでパソコンとピッタリ並べられます。
付属品
付属品をチェックしましょう。
- USB Type-Cケーブル
- HDMI(Type-A)ケーブル
- USB Type-C to Type-A変換端子
- USB ACアダプタ
が付属しています。
USB Type-C to Type-A変換端子。
USB ACアダプタは手のひらに収まるサイズで、コンパクトです。もちろん、スマホ用の充電機とも兼用できます。
スタンド部分
スタンド部分は厚さが約5mmほどあり、がっしりとしています。ヒンジもあらゆる角度でビシッと止まり、グラグラしたり、勝手に倒れていったりしません。
裏側には4点のゴム足があり、しっかりとすべり止めが効いています。
角度は無段階に調節可能。
85°~40°ほどまでしっかり止まります。ちなみにテストでは垂直にも立てることもできましたが、机が揺れると手前に倒れる可能性がありますので、おすすめはできません。
もちろんぺったりと折りたたんで、みんなで上からのぞき込むような使い方も可能ですね。
後ろ側の端子は
- HDMI(IN)
- HDMI(OUT)
- USB Type-C(信号+電源)
- USB Type-C(電源専用)
- イヤホンジャック
を搭載。
操作ボタンもスタンド部分に全て集まっています。電源スイッチ、機能設定スイッチ、音量ボタン、入力選択ボタンが装備されています。
端子のアイコンはすべて上から見えるので操作感は上々。
MacもWindowsもつなぐだけ
さっそく出力テストを行ってみましょう!
まずはMac(MacBook Air 2020)です。MacBook AirはUSB Type-Cの端子しか装備されていません。ということでType-C to Type-Cで接続。
すぐに認識され、Macのデスクトップが現れました!何の設定もドライバも必要ありません。さらにケーブル1本でOK!とてもお手軽です。
続いてWindowsマシン(富士通 Lifebook UH、Windows 10)です。
こちらもUSB Type-C端子がありましたのでそちらで接続。ピロンというUSB接続の音が鳴り、こちらも何も言わずにデスクトップが現れました。ケーブルは1本だけ。お手軽ですね~。
HDMI接続の場合は、電源供給のためにパソコンの別のUSB端子、またはACアダプタへ接続する必要があります。要は2本のケーブルが必要になるということです。
とはいえ、HDMIのほうが映像業界では標準規格となっています。まれに相性が悪く映像が出ないことがあるUSB Type-Cよりも、HDMIの方がどんな機種でも確実に映像を出せるというメリットがあります。
液晶はIPS液晶を採用し、どの角度から見てもほぼ色が変化しません。置き方を細かく変えたいモバイルディスプレイとして重要なポイントです。
ゲーム機にも
Nintendo Switch、PS5などHDMI出力可能なゲームマシンにももちろん接続できます。
友達との対戦や協力プレイに、かなり便利そうですね!
最大14台に連結可能!
On-Lap M505Eにはほかのディスプレイにない珍しい機能が搭載されています。それはHDMIの「出力」。(他の製品はほとんどの場合「入力」しか付いていません)
なんとM505Eを次々にHDMIで連結でき、最大14台に同時に同じ映像を出力できます!
ただ、この連結を受け付けるのはM505Eのみのようで、試しに他社のHDMIディスプレイにつないでみましたが「入力なし」の状態でした。
1台では試すことができないので公式情報となりますが、下記のように会議で全員に1台ずつのディスプレイを置いたり、向かい合わせで同じ映像を見る、そんなことがカンタンに実現できます。
パソコンにはたいていHDMIは1ポートしか付いていません。多くても2つでしょう。そんな状況でも複数台に映像を出せるのは、企業用ではかなりのメリットとなりそうです。
付属ケースは厚みがありクッション性も高い
専用ケースが付属するのもうれしい部分。
”15.6インチ”と言ってもディスプレイ部分の大きさが同じだけで、全体の大きさはさまざま。「15.6インチ用」と書いてあるケースを購入しても、入らないことや、逆にブカブカになることがしばしばあります。
専用ケースならその問題は全くありません。
特に今回のM505Eは折りたたみのスタンドという特殊な形状です。スタンド部分は2cm以上の厚さがあり、他のケースでは入らない場合が多いでしょう。専用ケースが付属するのは、ケース探しをする手間が省けます。
ケースは構造材が入っていて厚みがあり、しっかりしています。中には傷が付きにくい起毛のクッション素材が張ってあり、安心。ただ、丈夫ゆえに300gほどの重さがあり、ちょっと重量増になってしまう点がデメリットと言えます。
とはいえ「ペラペラで弱くても良いので、軽い方がいいか?」と問われたら、答えはNOでしょう。持ち運ぶのが不安では、モバイルディスプレイの意味がありません。
ケース本体はブラックのファブリック。ただ、フタの部分がかなり反射する銀色で、マットではあるものの、光が当たると白っぽく見えるほど反射します。濃いグレーや、いっそ本体と同じ黒でも良かったのでは、と感じました。デザインとして必要性を感じません。
WTS的まとめ
使い勝手をとてもよく考えてあるモバイルディスプレイです。角度調節自由なスタンド、特に配線を後ろに接続できる端子類が、僕的にはかなりヒット!横に接続するタイプは、使ってみるとかなり不便な時があるのです。
リモートワーク、Nintendo Switchなどのゲーム機の対戦などにも使え、さらに10台以上への連結出力も可能!見どころがたくさんある、オススメできるモバイルディスプレイです。
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