過去に何度かレビューしているスウェーデンの音響機器メーカー「Sudio (スーディオ)」。
スウェーデンの大人びたデザイン、おしゃれなカラー、そしてしっとりと繊細な音空間が広がる、上質なイヤホンやヘッドホンを提供しています。
過去のレビューはこちらから
そして今回、Sudioに新たなイヤホンが誕生!AppleのEarPodsのようなケーブルのない左右セパレートイヤホン、「NIVÅ(ニヴォー)」です。
さっそくSudioより試聴機をいただきましたので、音の感触、使い勝手を試していきたいと思います!
なくさないか心配になるほど極小
まずは本体から見ていきましょう。
箱を開けるとおや?いきなり丸いケースが出てきます。この中に本体が収まっているんです。このケースは充電器も兼ねています。(後述)
こちらがセット内容。
イヤホン本体は中にこのように収まっています。
大きさは親指の先ほどで、丸っこいカタチをしています。小さいので携帯性は抜群ですが、ころっと落とさないか心配になりますね。
金属部分とイヤーキャップの色がアクセントになっています。
カラーは4色展開で、本体色で金属部分とイヤーキャップの組み合わせが変わります。
カラー | ブラック | ホワイト | パステルブルー | パステルピンク |
---|---|---|---|---|
金属部分 | ブラック | ローズゴールド | ライトゴールド | ローズゴールド |
イヤーキャップ | ブラック | グレー | グレー | ホワイト |
専用ケースの中には接点があり、ここに入れると充電されます。ケース自体がバッテリを内蔵していて、外出中も4回ほど充電が可能のようです。
持ち運ぶときに入れておけば、なくさないし、自然に充電もされているので一石二鳥。ちなみにイヤホン単体では3.5時間の再生が可能とされています。4回充電なら合計14時間使えることになります。
充電中はNIVÅの本体LEDが赤く点灯。ケースを閉めても薄っすらと透けて見えて、充電中なのか完了しているのか、開けなくてもわかるようになっています。
前面にバッテリ残量を表示するLEDがあります。NIVÅを入れると、4段階で青いLEDが光ります。
ケースはサラッとしていて小さく、カバンに入れてもジャマにならなそう。
壁に掛けたり、手を通したりできるストラップも付属。本革を使用しているため手触りもよく、色合いにも素朴な雰囲気があります。
本革は使えば使うほど味わいがでてくるもの。長く愛用してほしいという製作者の想いも感じられます。
使い方はカンタン
NIVÅとの接続はBlueTooth経由になります。
BlueToothとの接続はそれぞれの機器で違いますので詳しくは説明しませんが、スマホの場合は
- NIVÅをBlueTooth認識モードにする(右の金属ボタンを長押し)
- スマホの設定画面からNIVÅを検索
- ペアリングを押す
というカンタンな手続きで完了します。次回からはペアリングは必要ありません。NIVÅのスイッチを入れればスマホに接続されます。
NIVÅは左右セパレートなのでペアリングが特殊です。説明書を参照してください。まず右の電源を入れ、左の電源を入れ、そして右だけペアリングすればいいのです。左は自動で同期します。
両方接続手順をしなくてもOKです。
装着してみました。
小さいのでつけにくくないのかな、と思っていましたが、スッと耳に入り、ピタッと止まります。つけ心地は特に普通のイヤホンと変わらず、違和感なし。動いても取れません。
ただ、耳の穴の大きさは人それぞれですので、最適なキャップを付ける必要があります。小さくてブカブカのものを使ってしまうと、走ったりしたときに落ちてしまう可能性もあるでしょう。
いままでどおりの”Sudioサウンド”が広がる
音の感想を書いてみましょう。
今回はまず、最近お気に入りのTash Saltuna(タシュ・スルタナ)から。
ジャンルとしてはレゲエとされることが多いのですが、エキゾチックな音の中に力のあるギターサウンドが織り交ぜられ、多くの人が思い浮かべるレゲエとは一線を画す音楽です。
そしてなにより、女性独特のやわらかさ、優しさのようなものが音に感じられ、激務とPCに囲まれた人生に癒やしを与えてくれます。(笑)
NIVÅはそんな厚みのある音も柔らかく、ていねいに引き出しています。特にお気に入りの曲「Cigarettes」は、最初のふんわりしたメロディーから突然強いギターに切り替わります。この部分も破綻なく届けてくれました。
次にロックと言えばRed hot chill peppers。大好きな曲「Dosed」を。
カドの丸い主旋律の中にポンポンと的確に置かれるジョン・フルシアンテのギターが、単なる一音ではなく、厚みを持って響きます。そしてハリのあるチャドのドラムが、個性を持って前に出てくる。アンソニー、フリーのヴォーカルやベースは言うに及ばず、主役の入れ替わりも自然です。
4人の個性を聞き分け、感じることができます。
次にたぶんほとんど知っている人のいないKalaxの電子ミュージック。(現在は活動しているのかも不明)
とあるゲームがきっかけで知ったのですが、モロ電子的でシンセ全開の、シャギシャギした音楽。かと思えば肉声も使っていたりして、その昔PC-98でMidiをいじっていたときのような妙になつかしいものを感じて、ときどき聞いています。(歳を感じる)
YouTubeの映像を探しましたが、どうも違法アップロードみたいなものが多いので掲載はやめました。気になる方はYouTubeでKalaxとして調べてみてください。
こういう電子的な音楽でも NIVÅは平気でした。高音がトブこともなく、低音で中音がかき消されることもなく、なかなか広い音場を表現してくれています。
最後は、ここ10年飽きのこない天才ギターデュオ、Rodrigo y Gabriela(ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ)。たった2本のギターからこれほどの旋律が生まれてくるのか、と、毎回驚きと感動を与えてくれます。
アコースティックギターの旋律は、消えるか消えないかぐらいの響きに妙味があると言っても過言ではありません。ナイロンのふるえが止まるまでの長い響きに、心が揺さぶられるのです。
NIVÅはそんなごくごくささやかな音もしっかりと表現します。
ナイロンの柔らかい音も、スチールのキンと締まった音も、透明度の高い音でよく再現しています。ギターを持ち替え、小さな声でタイミングを入れていく場面も、しっかりと聴きとれました。
総じて、いままでのケーブルありのイヤホンと遜色(そんしょく)ない出来だ、と感じました。
いつもどおりのSudioサウンド。ケーブルがあってもなくても、同じキャラクターに調整されています。
Sudioのキャラクターとは
「いつもどおり」と言っても前のレビューを読まないとわかりませんので、ここでまとめると、Sudioの音は透明感のある、忠実な「ニュートラル」の音です。
高音に振るわけでもなく、低音を強めるわけでもなく、原音をなるべくそのまま届けたいという意思を持ったニュートラル。
もう一つは「丸さ」。
カドがうまい具合に丸くなり、音は響くのに耳がツンツンしない、柔らかさを持っています。
忠実で聴き疲れの少ない音に仕上がっていると感じています。
ちなみに以前のレビューはこちら
キャンペーン情報
送料は全国無料!さらに11/1~12/31まで、プレゼント用のギフトラッピングが無料!クリスマスプレゼントにも最適です。(※こちらのラッピングは終了しました)
ギフトラッピングは厚みのある真っ白なオシャレな袋。NIVÅがピタッと入ります。メッセージカードも付属して、プレゼントすればドキッとすることうけあいです。
WTS的まとめ
本体のシンプルで飾り気の少ないデザインと、忠実に届けるために個性的な表現を控えた音。お互い気を遣わず、安心して付き合える親友のような、そんなイヤホンです。相変わらず「全世界無料」という無謀なキャンペーンをやっています。砂漠の真ん中から注文を入れてみたい。(笑)
コメント