どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
ようやっと入手しましたよ!
リアルタイムレイトレーシングに対応した話題の新GPU、GeForce RTX 2080です!
以前から使っているMini-ITX極小ケースLian-li PC-Q10に入れるため、長さと幅を慎重に選び、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Twin Fan」を購入!
さっそくケースに詰め込み、ベンチマークするぞ!
カード外観をチェック
こちらが購入したZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Twin Fan。
上位機種だけあって箱も大型。比べたらPCケースとほとんど同サイズでした。(笑)
カード外観。
nVidia純正のRTX 20シリーズ(Founders Edition)はかなりシンプルな形になっていましたが、Zotacのものは鋭角でポリゴンチックなデザインになっています。
側面のZotac Gamingのロゴは光ります。コントロール用ソフトFireStormで好みの色や、色のアニメーションにも対応。
ファンは独自の羽形状で、静音性をうたっています。低温時にはファンを停止するZotac FREEZE機能もあり、静かに使えそうです。
バックプレートの映像コネクタ。他のRTX 2080と同様、DP x3、HDMI x1、Type-C x1の構成。
ちなみに現在はHDMIとUSBを何本も使うVRシステムですが、将来はType-C 1本に統合されるようですね。Oculus VRも配線が非常に面倒なので、早くType-Cのみしてほしいものです。
いままで使っていたMSIのGeForce GTX 1080 Armorと比較。GTX 1080 Armorは、実はケース限界値の270mmを超えていて、内部のUSB配線を無理に折り曲げて使っていました。(笑)
今回のカードは268mm、縦幅113mmで、ようやっとケースの正常値に収まります。幅もスリムになったので配線に余裕ができるのがうれしい。比べるとそのスリムさがよくわかりますね。
バックプレートはかなり厚みのある金属パネル。放熱機能はもちろん、カードのたわみも防ぎます。
補助電源は8+6ピン。
搭載開始!
GTX 1080まではSSDを底面に設置したために、ファンとかなり接近し、吸気に問題がある状態でした。指も入らないぐらいぎりぎり。
今回はSSDの位置をケース前面のスペースに移し、底面をすべて通気口としました。
スリムで厚みも減ったので余裕かな~と思いきや!バックプレートが厚いため、なんと上側の電源ボックスの配線と接触!
配線の位置を変更し、またしても裏側の配線をぐいぐいと折り曲げながらの搭載に・・・極小ケースは楽しいですが、苦労が絶えません。
配線がおもいっきりカードを押しているので、かなり良くないですね。
電源はSeasonic SSR-650RMSを使っていますが、これは奥行きが160mmあり、けっこう大柄です。近々小型のものに換装してスペースを空けたいところ。
なんとかきれいに収まりました。通電確認もOK!
ベンチマーク!
ドライバを入れます。
まずはGuru3D – Driver Sweeperを使い、現在のドライバをまっさらにします。このひと手間を加えるだけで、あとあと細かな謎現象やエラーに悩まされることがなくなります。
そしてnVidia純正ドライバを入れます。
ベンチマークは3DMark!
グラフィックスコアは13834!!
・・・・・あ、あれ?
なんかGTX 1080と変わらない、というかむしろスコアが低くなっているんだけど・・・・(冷たい汗)
他のレビューサイトのスコアとも全く違います。10000ポイント近く低いスコアです。なぜ?何かミスったか?
でも表示はなめらかで、ノイズが乗ったりブツブツ途切れたりといった問題は全くありません。ファンの音も正常で、冷え切らずにサーマルスロットリングが多発しているということもありません。ドライバも先ほど落としたばかりの最新版です。
念のためnVidia Experienceで優先を「GTX 2080」に固定しますが、スコアの違いは誤差程度。ケースパネルを全開放して扇風機を当てて超冷却状態にしても、まったく変わらず・・・
そ、そんなバカな・・・まさか、ふ、不良品!?
NVMe SSDのせいで帯域不足orz
その後いろいろ調べまわし、ついに原因が判明!
いやもう、自作をするなら最初に確認するような初歩の初歩で間違っていました。
実は僕の小型マシンはおよそ3年前のCore i7-6700をH170チップセットで使っています。オーバークロックをするつもりがないのと、コストの削減(重要)で、あえてケチってZ170ではなくH170にしていたんですね。
当時はSSDをSATAで接続していたので全く問題がなかったのですが、最近NVMe対応M.2 SSDを取り付けたのです。
そう、NVMeはPCIeを4レーン使用します。
つまりH170の最大レーン数16 – NVMe SSD 4レーン = 12レーン(ですが端数なのでたった8レーンに縮小)!!!
RTX 2080が要求するのは当たり前ですがフル16レーンです。そこに半分の8レーンでつないでいるのですから、スコアの下落は明白。
VRAMの要求が多いFire Strike Extremeではデータの大渋滞を引き起こし、ここまでスコアが下がったのででしょう。
CPUとマザーを交換するしかない!
RTX 2080を活かすには
- NVMe M.2 SSDをやめる
- CPUとマザーを交換
この2つしか選択肢がありません。
すっごい快適なNVMe SSDをやめるわけにはいきません。つまり、CPUとマザーを交換するしかない!(お金と時間が!!)
ケースが極小で配線がきついので、可能な限り放っておきたかったCPUとマザー。
お前のマシン古くね?とだれかに突っ込まれるまで、触れずにいたかったCPUとマザー。
ついに、ついに交換するときが来てしまったのですね・・・
そういうわけで、やせ細ったサイフを握りしめ、買ってきましたよCPUとマザー!
マザーボードは最新Z390チップセットを搭載したMini-ITXマザー「MSI MPG Z390I GAMING EDGE AC」をセレクト。今度こそ間違いのない、余裕の24レーンです。NVMe SSD も2か所あり、当然2枚搭載しても16レーン使える!
そして6コアCore i5ながらわずか22,000円という、(インテルとしては)あり得ないほどの安さで新登場したCore i5-9400F!
i5-9400Fは第9世代Core i5の末弟で、Core i5-8400の後継。2.9GHzの控えめなクロック数、そして内蔵GPUなしという特徴で、とにかく価格重視です。ただ第9世代ということもあり、実力はi5-8500に迫るということで、かなりお得感を感じます。
グラフィックボードなしでは映像が全く出ない点には注意。逆にグラフィックボードを別途搭載する人には非常にお買い得。要はAMD Ryzen 5を撃墜するための刺客ですね。(笑)
本当はこれから出てくるという噂の9500KF(9500F?)、など中間クラスが欲しかったのですが、記事執筆時点では9400Fか9600Kという両極端しか出ていません。
9600KはTDPが95Wとかなり高く、さらに価格差が1万円もあります。(執筆時点で9600Kは32,000円前後)i5-8600という選択肢ももちろんありますが、やはり気分としては最新世代が欲しい!
ということで、もちろん安いほう ケースの排熱などいろいろ考慮してのCore i5-9400Fとなりました。
ここまで読んでいただき、さしたる情報もなく申し訳ない!!
RTX 2080の全開性能についてはマシンの改良後に改めてお届けいたします。
WTS的まとめ
こんな単純なことを忘れているなんて、本当に大失敗でした!
あの日、2千円差のためにH170を選んだ自分を叱りたい。
ケチケチすると必ずツケが回ってきますね。そのうちまたi5-9400Fが足かせになる日が来るのでしょう。(笑)
もし、いますぐRTX 2080の正常なスコアを知りたい!という方は、各社パソコン専門サイトからベンチマークは多数出てきていますので、そちらをご覧ください。(丸投げか)
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