どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
友人がプログラマをしていまして、最近指と手首の痛みが取れないと相談がありました。風呂で長く温めたり、マッサージをしているけれども、翌日に快適になることはないそうです。
そこで、キーボードの交換をすすめてみました。
もちろん僕のおすすめするキーボードは東プレのRealForce一択なわけですがw、そのなかでもキーが一番軽い30gの「REALFORCE TKL SA」をセレクト。(REALFORCE TKL SAの詳しいレビューはこちら)
それから1ヶ月。
「マジで指の痛みが消えた!」と報告がありました!ヽ(´▽`)ノ
誰にでも効果があるとは断言できないものの、ほとんど指に力を入れずに打てる最軽量RealForceは試してみる価値がありますよ!
指の痛みは指だけの問題ではない
RealForceの30gを使い慣れてから、安いキーボードを打つと「えっ!?こんなに押し込まないといけないの?」「重い!疲れる!」と本当に感じます。
パソコンに付属するような安いキーボードは、意識してグイグイと指を押し込まないと反応しない、と感じるほどの違いなのです。
指の痛みは指だけでは収まりません。
指に力を入れるためには手首の筋肉を使いますし、手首の筋肉は肩、背中、そして究極は腰にまで負担をかけているんです。
肩こり、腰痛までもが、たどってみればキーボードが原因だった、ということもあり得るんです。(整骨院の先生の受け売り)
力を入れて打つために姿勢が崩れていけば、腰と背骨周りに負担になりますよね。そういうことです。
指の重さだけで打てるという感触
REALFORCE TKL SAは荷重(押し込む重さ)が、30gという非常に軽いキー設計。(他のキーボードは55gやそれ以上のものも)
これがどのくらい軽いかというと、指を軽く置いているだけのつもりなのに文字が打たれてしまう程です。
例えばタッチタイピングでホームポジションにします。で、人差し指で上の数字キーを打つときに大きく指を動かします。そうすると小指が少し動きます。それだけで、押すつもりがない小指のキー(「ち」や「れ」キー)が押されてしまうんです。
またはタブキーを押そうとしてキーの上で待機していますよね。
画面を見ながらタブに軽く指を置いている、と思ったらタブキーが押されていてカーソルが飛びまくるw。それほどです。
いままでのキーボードではキー自体に指を置いて待つ、ということができますが、REALFORCE TKL SAは完全に浮かせていないと反応してしまいます。
それ、逆に使いにくくね?とも思えますが(僕も最初は暴発しまくって困りました)、これはREALFORCE TKL SAに慣れればほとんど起こらなくなります。
というのも、そうやってキーを待機している間にすら、僕たちは意識せずにわずかに力を入れている、ということなのです。必要のないときにすら、筋肉を疲れさせていたんです。
力を抜くことができるようになる
REALFORCE TKL SAに慣れてくると、肩から指まで「力を抜く」ということができるようになります。
いやいやいや、そんなの誰でもできるでしょ?と思いますよね?
では立った姿勢でダラッと完全に手の力を抜いてみてください。指の先まで力を抜いた状態です。そのとき、指はすこし丸まります。肩甲骨(けんこうこつ)周りの筋肉はふわっと力が抜けて、背中と胸は同じ程度に開いています。
実は、普段キーボードを力いっぱい打っていると、この姿勢がうまくできなくなります。
- 肘が意識せずに曲がってる
- 指がキーボードを打つように少し力が入っている
- 肩に力が入って少し上がっている
- 肩甲骨まわりに力が入り、肩が背中側に寄っている(胸側が開いている)
そんな状態になります。こんな不自然な姿勢が「普通」になってしまうのです。
キーボードを打つための筋肉に、意識せずに常に力が入ってしまい、緊張させているわけです。
REALFORCE TKL SAはキーを打つことにほとんど力が必要なく、指の重さに少し勢いをつける(!?)、とまあ分かりづらいですがそんな感じの操作になります。
肩と肘にはほとんど力がいりません。そのため姿勢も正しく、くずれにくくなります。
APC機能対応のものなら、キーが反応する深さも変えられます。一番浅くすると、表面を軽くなぜるだけで文字が打てるほどです。(本当に触れただけで文字が打たれるので、使うのは慣れが必要。僕は普通の深さで使っています。)
筋肉の緊張度が低いので、疲れにも敏感になります。
REALFORCE TKL SAは軽いですが、たくさん文字を打てばもちろん疲れてきます。そのとき、「指が疲れてきたかな。休憩するか。」と感じられれば上出来です。
RealForceは神経の感覚を取り戻せる
RealForceは疲れにくい、とは言っても疲れないわけではありません。
筋肉をゆるく保ち神経がうまく働くので、疲れに敏感になり、適度に休憩をとれるのです。休憩がとれるから疲れにくくなり、長く集中力を保てるという好循環になります。
スポーツでも、体が一番うまく動くのは緊張とリラックスのバランスだといいます。
緊張し過ぎは体がこわばり、良いプレーなどできないでしょう。キーボードも全く同じです。力いっぱい打つことは緊張が強く、筋肉はこわばり、疲れに鈍感になるのでたぶん脳にも悪影響があると思います。
緊張していると疲れに鈍感になります。つまり強く痛みが出るまで気づけなくなります。
気づかないうちに疲れは蓄積し、仕事が終わってリラックスできると、とたんに「どーん」とした重い疲れと、指の痛みに気づくことになります。
さらに翌日までに回復せず、また同じダメージをくらうので、症状は悪化の一途。整骨院をたずねると「腱鞘炎すれすれなので仕事を控えてください」みたいな実現不可能な注文を出されます。(苦笑 – 実体験)
ずっと続く指の疲れや手首の痛みがあるなら、ぜひREALFORCE TKL SAを試してみてください!高いけどね!
WTS的まとめ
お断りしておきますが、僕は東プレ(RealForce製造メーカー)の回し者ではありませんw
20年RealForceだけを使っているガチファンというだけなのでよろしくです。(僕にオススメキーボードを聞くとRealForceだけになるのでご注意を)
REALFORCE TKL SAに慣れてからは、通常荷重のRealForceすら敬遠するようになってしまいました。これが歳なのか・・・?(´;ω;`)
でも、年齢とともに弱くなる体を意識して、道具を変えつつ健康に働くことが一番大事ですよね!
ちなみに、しっかりしたパームレスト(手首を支える場所ですね)をつければ、さらに手首の負担は減らせます。
おすすめはFilcoの「木でできたパームレスト」。
低反発とかゲル状とかスポンジとか、いろいろ試して、最終最後にたどり着いた最強のパームレストです。木だと固すぎるのでは?と思いますが、全くそんな事はありません。RealForce購入の際は使ってみてください。レビュー記事もあります。
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