キーボード愛好家の中で高い人気を維持し続ける、静電容量式を採用した高級キーボード「REAL FORCE(リアルフォース)」。かくいう筆者は20年以上の使用歴です。
もともとは知る人ぞ知るジャンルのキーボードでしたが、バツグンの打ちやすさと正確さから、大量に文字を打ち込むプログラマーから、ブロガーの主婦(主夫)にまで支持層を拡大。
さらにはその完璧な正確性とカスタマイズ性で、プロゲーマーでも乗り換える人が続出。いつのまにやらプロゲーマー御用達のキーボードに。
「ゲーミングで使うなら光らないとダメでしょう」(!?)という暴理論のもと、数年前に発売されたのが「REALFORCE RGB」。
「あのREALFORCEがついに光らせやがった!」と往年のREALFORCEマニアを中心にたいそう話題になりました。当サイトでもレビュー済み。

そして今回はさらに光がパワーアップした「REALFORCE GX1」を購入!
キースイッチ部分を透明化し、さらに周りのフチをフラット化。上からも周りからも明るい光があふれる演出に。
またRGBシリーズでは45g設定だけだったモデルも、45g、30gの2種類用意され、30g愛好家(私です)も安心して乗り換えられる仕様に進化!
さっそくレビュー!
主張しない迫力
ゲーミング界隈はパッケージの派手さで競い合うところもありますが、REALFORCE GX1はREALFORCEとしか書いていない、まったく主張しないパッケージ。
”何も言わなくてもわかるよね”という無言の迫力を感じます。単なるコストダウン・・・ではないはず。
今回はホワイトモデルを選択。
仕様は30g / APC / 静音 / 10キーレス / 日本語配列です。
ホワイトモデルは雪のような明るさの白。いままでのREALFORCEのホワイトモデル(標準色モデル)とイメージしていると驚くほどです。
従来のREALFORCE(標準色)と比較してみましょう。
まるで昭和時代のキーボードと比較しているかのような色の違い。人目ではREALFORCEだけ気づかないほどの変貌ぶり。
ちなみにGX1は、キーボード面にはどこにもREALFORCEの文字がありません。唯一後ろの配線側に書いてあるのです。ここにも主張しない迫力が。
キーの文字は日本語配列でもカナ表記がなくすっきりしています。逆にカナ打ちを使う人は注意が必要。
キーは伝統の静電容量式。スタッと下がり、すばやく戻ります。本当に気持ちイイ!
底まで打ち込む必要がないので、指をすべらせるように入力できます。指の力を抜いて高速入力するタイプの人に向いています。
30gは触れるだけで下がるほどの軽さ。慣れないとホームポジションに指を置いていると、指の重さだけで知らないうちに文字が”暴発”するほど軽いです。
はじめてなら45gを買った方がいいかもしれません。
基本設計はREALFORCEの伝統を踏襲
キーボードの見た目は大きく変わっても、基本設計、基本性能は伝統を踏襲。どのバージョンのREALFORCEから乗り換えても、全く違和感なく使えるでしょう。
キーは静電容量無接点方式、教科書通りのJIS配列(日本語配列)、指にフィットするステップスカルプチャ、5000万回のスイッチ耐久度です。
見た目にこだわっても、機能は一切妥協がありません。
APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)がさらに細かく
GX1はAPC(アクチュエーションポイントチェンジャー)にも対応。
これはキーをどこまで押し下げれば反応するか?をカスタマイズできるのです。キーストロークの設定です。
しかも全体一括ではなくキー一つ一つに設定可能になりました。
APCはドライバソフト「REALFORCE CONNECT」によりカンタンに設定できます。小指のキーは浅く、人差し指は深く、ENTERはより深く、など、まさに自由自在。
0.8mm、1.5mm、2.2mm、3.0mmの4段階で、通常は全体2.2mmです。
F1は1.5mm、F2は2.2mm、F3は3.0.mmという無意味なお遊びも可能。(笑)

ちなみに公式サイトでは「1.5mm、2.2mm、3.0mmの3段階」と書いてあります。0.8mmは設定しても無効なのでしょうか?謎です。
まぶしいほどのあざやかなLED
さてさっそく接続!
すると一気に全体が光に包まれます!
キー表面の文字はもちろん、それぞれのキーの上下左右からも光がもれだし、荘厳な雰囲気を演出。ここまで光れば文句はない!?
こんなレインボーやらグルグルループやら、アニメーションも自由自在!
仕事そっちのけで魅入ってしまうこと確実!!
色はREALFORCE CONNECTでビジュアルに設定できるので、だれでもカンタンに光で遊べます!お絵かきソフトのように塗るだけで、そのキーがパッと色を変えます。わかりやすい。
明るさはOFF、LOW、MID、HIGHの4段階。暗い部屋ではHIGHは明るすぎる感じ。
逆に明るい部屋ではLOWにすると文字が見づらいです。特にホワイトモデルで白い光を割りあて、LOWにすると全く見えません。キーの色になじんで、文字が書いていないように見えます。HHKBの文字無しモデルのよう。(下写真)
とはいえ、REALFORCEを使う人はだいたいの人がタッチタイピングをマスターしているでしょうから、文字が見えなくても問題は少ないのかもしれません。
打った文字がふわっと白くなる設定も可能。かなり楽しい。
打鍵感や音はどうか
打鍵感や音はどうでしょうか。
打鍵感は R2 30g → GX1 30gモデルへの乗り換えでは、まったく違和感はありません。いつも通りです。
音はR2と比べると、周りのフチがないためでしょうか、少しカタカタ音が響く感じがします。
R2がストスト(文字キー)、タンッ(Enter)という音だとしたら、GX1はスタスタ(文字キー)、カンッ(Enter)といった音に聞こえます。
GX1のほうが少し響き、硬めの音がすると言えばよいでしょうか。
この音の響きはR2、R3から乗り換えると気になる人もいるかもしれませんね。とはいえ、静音ではないメカニカルキーやメンブレンと比べれば明らかに静かです。
WTS的まとめ
LEDがREALFORCDがさらに楽しくします!
基本機能はまさにREALFORCEそのもので、キーの配列、反応、打鍵感まで一切妥協はありません。長年のREALFORCE使いも安心して乗り換えられます。
ちょっとキーボードを変えて気分を変えたい、でもREALFORCE以外は打鍵感がな・・・と悩んでいるなら、REALFORCE GX1はオススメです!
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