どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
今日はドスパラから発売された、超小型ながら高性能な電子ペンを備えたタブレットパソコン「raytrektab DG-D08IWP」を入手しました!
イラストレーターやデジタルマンガ家を目指す人でも”十分ツカエル!”と評判のraytrektab。なんと電子ペンは「業界標準」といっても過言ではないワコム製!!書き味にはかなり期待ができそうです!
さっそく使ってみましょう!
デザイン
箱はシンプルに商品だけが描かれたもの。
WACOMのロゴがしっかりと入っていますね。
こちらが本体。ごくごく普通のWindowsタブレットという感じですね。
最近のタブレットと比べれば厚い方になるかもしれませんが、そんなにぶ厚い感じではありません。「普通の厚さ」という表現が一番合う。
裏側はアルミヘアライン調のパネル。こちらにもWACOMのロゴが。
ディスプレイ
ディスプレイは8インチ。解像度は1280×800ピクセルとなっています。
色合いは自然で、安いタブレットにありがちな、青みが強かったり赤っぽかったりという現象はありません。色を気にするイラストレーターの人でも安心できそうです。
もちろんカラーキャリブレーションが効いたディスプレイと比べると違いは出るとは思いますが、携帯用環境として割り切って考えられるレベルです。
書き味を試す!
さて、とにもかくにもこの機種に求めるのは「書き味」!
raytrektabはセルシスのクリップスタジオにも正式対応し、「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」正規版のシリアルコードも付属。微妙なタッチのイラストやマンガが描けることがウリのCLIP STUDIOですから、書き味に自信がないとできません。
※今回は試験的に使っているため、CLIP STUDIO EXの体験版を使用しています。DEBUTとてゃ画面構成が一部違う場合があります。筆圧感知などは同程度となります。CLIP STUDIO公式ページはこちら
さてではCLIP STUDIOを起動!
タブレットなので最初の起動はちょっと遅め。CLIP STUDIOは重いソフトですから、ここはガマンです。
起動しました!おもむろにペンで描いてみます!
サラサラサラッと・・・
おおっ!ペンへの追従速度はかなりいいです!すばやく手を動かしてもしっかりと線がついてきますね!
テスト前は、CPUがタブレット用でそんなに速くないため、すばやいペンの動きへ対応できないのでは・・・と懸念していましたが、まったく杞憂に終わりました。非常にすらすらと、まるで普通のペンで描いているような速度です。
曲線も非常になめらか。
筆圧感知もいい感じです。
ご覧の通り、そっと書けば薄くて細い線が、ぐっと力を入れて書けば太くて濃い線が描かれます。ワコムが技術提供しているだけあって、筆圧への応答もとても自然。繊細なタッチを表現できるのではないでしょうか。
ペンの詳細
ペンをもう少しチェックしてみます。
ペンは非常に軽く、持ったときに本当に鉛筆ぐらいの重さしか感じません。公式では5gとなっています。これで筆圧がしっかり感知できるのですから驚きです。
また電池やバッテリーも必要ないので、「書きたいのに電池切れ!」とあせることもないがうれしいですね!
手の大きさとの比較。手首から中指の先まで約17cmです。普通の鉛筆ぐらいです。
ペン先は少し丸まった鉛筆のような感じ。
後ろ側も反応します。消しゴムなどを割り当てられます。
値段の安さも魅力です。高性能で有名なApple Pencilは1万円を超えるビックリ価格ですが、raytrektabの別売りペンはわずか2,778円(税別)!
複数のペンを買えば、家用と会社用とか、硬質芯とマーカー芯で1本ずつとか、故障や紛失時の予備で1本持っておくとか、いろいろ便利に使えそうです。
またペン先は3種類付属。
- 標準の鉛筆っぽい硬質なプラスチックタイプ
- マーカーのようなフェルトタイプ
- 紙に描いている感覚に近い粘り気のある描き心地のエラストマータイプ
が入っています。製作環境や使い勝手で変えられます。
ついでにこの替え芯も安い!
替え芯は、5本も入ってたったの926円(税別)!標準芯、エストラマー芯、フェルト芯、どれも同じ値段でした。非常に良心的な価格です。これならペンのすり減りを気にせず、ガンガン本気で描けますね!
替え芯 | 名称 | 価格 |
---|---|---|
raytrektab用 標準芯 | 926円(税別) | |
raytrektab用 標準ペン用フェルト芯 | 926円(税別) | |
raytrektab用 標準ペン用エラストマー芯 | 926円(税別) |
他の手書きアプリでもOK
CLIP STUDIOだけではなく、Windows 10標準の手書きアプリにも書き込み可能です。もちろん筆圧に対応していれば、しっかりと強弱がつきます。
ポート類
拡張ポートはmicroUSBが1ポートです。カメラやキーボードなどのUSB機器をつなぐことが可能です。
またmicroSDカードスロットを備えているので、本体の容量が足りなくなった時も安心。最大64GBのカードまで対応しています。本体と合わせて128GBまで拡張できますので、かなり大容量のイラストやマンガを持ち運ぶことが可能です。
静粛性
本体にはファンなどは一切ついていませんので、完全に無音です。静かな環境でも気にせずに使えますね!
ただ、ペンが画面に当たる「カツ、カツ」という音は出てしまうので、ガシガシ書き込む人は周りの人が気になるかもしれませんね。エストラマー芯、フェルト芯ならほとんど音は出ません。
紙っぽい書き味になるフィルムも売っています
オプションで、紙のような手書き感が味わえる「raytrektab 手書き風液晶保護フィルム」も売っています。
「液晶画面はちょっとスベリすぎるな・・・」と感じるようなら、このフィルムを貼ってみるのもいいかもしれません。
スペック
今回検証した機種のスペックです。時期により変更される可能性もありますので、商品公式ページも合わせてごらんください。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | インテル Atom x5-Z8350 |
CPUコア/スレッド数 | 4コア / 4スレッド |
メモリ | 4GB |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス400 |
ストレージ | 64GB eMMC |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 8インチ |
解像度 | 1280×800 |
ポート類 | microUSB x1(給電兼用)、microHDMI x1 (HDMI変換ケーブル付属) |
カードスロット | microSDカードスロット(64GBまで) |
Bluetooth | あり |
無線LAN(Wi-Fi) | IEEE802.11 ac/a/b/g/n |
サイズ | 約214(幅) x 128(奥行き) x 10.1(高さ)mm |
重量 | 本体 約400g ペン 約5g |
WTS的まとめ
ワコムの液晶タブレットと比べてかなり低価格なraytrektab。実はレビュー前は全然期待していませんでした(;´∀`)・・・が、さわってみてビックリです!自然な手書きへの真剣さが感じられる、小さくても大きな可能性を秘めたマシンだと感じました!
いつもカバンに入れて、スキマ時間にささっとマンガのネームを・・・なんて使い方もできそうですね!
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