どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
来ましたよ来ましたよ!G-Tune(マウスコンピュータ)のノート型で、「最強」を名乗るゲーミングPC「NEXTGEAR-NOTE i71101」が到着しました!
デスクトップ用Core i7-6700K(!)、そしてGeForce GTX 980Mを2機(!!)搭載し、あらゆるAAAクラスゲームを余裕で動かす、過激なノートをさっそくレビュー!
スペック
NEXTGEAR-NOTE i71101は、いちおう「ノート型」という形態ではあるものの、中身はほとんどデスクトップ。タワーデスクトップを無理やり平たくしてディスプレイを付けました、という無茶な設計のノートなのです。
電圧制限のないデスクトップ用Core i7-6700Kに、GTX 980Mを2枚SLIして組み合わせており、デスクトップ用GTX 980をも上回るパフォーマンスを発揮します。
それに加え今回は、メモリを最大の64GB、512GB M.2 SSDをRAID 0で連結したプラチナモデル。手当たりしだい最高のものを積んでみました!という鬼スペック。
当たり前のごとく、お値段は驚愕の549,800円(税別)から。お金持ち、もしくはゲームに人生を賭ける人のみが買える、真の頂上モデルです。
もちろんCore i5とHDDを採用した、”やや落ち着いた”ブロンズモデル(349,800円(税別)~)もあります。GTX 980M SLIは同じなので、こちらでも十分でしょう。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Windows 10 |
CPU | インテル Core i7-6700K (4コア / 8スレッド) |
クロック | 4.00GHz (Turbo 4.2GHz) |
メモリ | 64GB |
メモリスロット (空きスロット) | 4 (0) |
ストレージ1 | 【RAID 0】1TB Samsung SM951 M.2規格 (ストライピング 512GB×2) |
ストレージ2 | 2TB SerialATAII 5400rpm |
ディスプレイ | 17.3インチ |
解像度 | 3,840×2,160ピクセル |
ポート類 | USB3.0✕5、USB3.1✕1、HDMI✕1、mini DisplayPort×2、DisplayPort×1、Thunderbolt✕1、SDカードリーダー |
Bluetooth | あり |
無線LAN(Wi-Fi) | 802.11 b/g/n |
有線LAN | あり ✕2 |
サイズ | 428×308×45 mm |
重量 | 約 4.8kg |
重い!でかい!
まず箱から出して驚くのはその大きさ。
(箱自体もデカくてびっくりしましたが)
17インチなので面積が大きいのはもちろん、4.8kgもある重量は、薄型軽量ノートを見慣れてる人からすると、笑ってしまうほどの大きさ。持ち上げる時も思わず「よいしょ」と言ってしまいます。
45mmもある厚さもすごい。
辞書か!とツッコミそうになります。というかツッコんだ。
3DMark
さて通常であればここから外観を見ていくところですが、この機種に限っては外観はさほど大きな意味を持ちません。
まずは3DMarkをぶん回してみましょう!
GTX 980M (Single) | GTX 980M SLI | |
Fire Strike |
9661
|
15953
|
Sky Diver | 30121 | 48124 |
Cloud Gate | 60111 | 113004 |
Ice Storm | 243168 | 352812 |
どうでしょうかこれ!
ノートでFire Strikeが15900って、なんだこれ。
ちなみに通常電圧版のデスクトップ用GTX 980でも、Fire Strikeは12,000前後です。どれほどのパワーレベルなのか、おわかりいただけるはず。Fire Strikeがノートでなめらかに動く時代が来るとは・・・また一つ進化を見た。
他のテストも同じく、見たことがないような数字が並びます。
なお、公式サイトではFire Strike(Graphics)が18100となっています。SLIは2つのGPUがバランスよく駆動するときと、そうでない時があります。これは熱や、裏で動いているソフトの条件によります。
今回はクーラーなどを使用しない状況で連続して測ったため、こういう数値になったかもしれません。ノートクーラーを追加しさらに冷却性を高めれば、まだまだ伸ばす余地がある、と考えても良さそうです。
デザイン
3DMarkで、問答無用の神パワーを備えている、と確認できたところでデザインを見ていきましょう。
天板は、左右に鋭いデザインのLEDを備えています。光の色は付属のユーティリティで8色に変更することが可能。静かに明滅するようなアニメーションなんてのもできます。
大きなディスプレイをガバッと開けると、広大な作業空間が!
この距離で17.3インチと向き合うと、デスクトップ換算で24インチぐらいの感覚になります。
電源スイッチは一番奥についています。スイッチを押すと、左右にシュッと流れ星のように白い光が走り、カッコいい。気分も盛り上がります!
ディスプレイ
ディスプレイはノングレア(非光沢)の17.3インチ。
4Kクラスとなる3840×2160ピクセルという、超高解像度を備えます。
文字もこの通り、非常になめらか!
IPS液晶なので色が深く、どの角度からでも色バケや白っぽさはほとんど見られません。とても見やすいディスプレイです。
応答速度は、筆者の体感で5msクラスだと感じました。ゲーム中もティアリングはほとんど気になりません。
光りまくるキーボード
キーボードはもちろんバックライト付き。暗いところでも視認性は高い。しかも専用ソフト「FlexiKey」で色を自在に変更可能です。呼吸するような明滅や、流れるようなアニメーションも可能。
3分割にしてみました!これだけでも遊べる。
キーはストロークがしっかりあり、大きめのキーで打ちやすい。打鍵感も適度な重さで、正確なキーコントロールができそうです。音はポスポスという感じで、うるさくない。
タッチパッド
タッチパッドも大きめで、2つの物理ボタンを備えるセパレートタイプです。
ゲームで使用する場合、正確なクリックが重要。物理ボタンは必須といえるでしょう。その点、G-Tuneはよくわかって選択しています。
ちなみに中央に見えるのはボタンではなく指紋認証センサーです。Windowsログインなどに使用可能。
クリックは深くカチッとした手応えがあり、確実感があります。
ずらりと並ぶポート類
ボディ左右、背面にずらりと搭載されたポート類は、デスクトップ並みの充実度。
- USB3.0✕5
- USB3.1(DisplayPort、Thunderbolt兼用)✕1
- HDMI✕1
- mini DisplayPort×2
- SDカードリーダー
- LANポート✕2
と、よほどの周辺機器を追加しなければ、足りなくなることはないでしょう。
映像出力ポートにも注目。
HDMI、2つのMini DisplayPortにより、本体液晶と合わせて4画面もの出力が可能。HDMIは2.0が採用され、4K出力にも対応できます。つまり最大4K 4画面(15360 x 2160ピクセル)という信じられない外部出力が可能です。(※公式サイトより)
まあこの解像度では、GTX 980M SLIをもってしてもゲームをなめらかに動かすことは不可能です。ただ、超高解像度での画像編集、動画出力などなら実用になるでしょう。
ウソッ!静か!?
ベンチマーク中に気づいたのはその静粛性。
Core i7-6700K、GTX 980M 2つということで、どれほどの爆音マシンに仕上がったのか・・・と恐る恐るベンチマークを回しましたが、僕の持っているNEXTGEAR-NOTE i5700(Core i7-4720HQ / GTX 970M)よりも静かに感じました。すごい。
ファンは低音で耳障りではありません。数回のベンチマークで相当熱くなっているはずですが、騒音は常識的な範囲に収まっています。(室温は24℃)
底面や背面に大きく開けられたダクト、厚く空気の通りやすい本体、ヒートパイプでの効率的な熱分散がうまく働いているのでしょう。
WTS的まとめ
これ一台あれば他に何もいらない、と某社タブレットPCのような言葉が頭に浮かびます。でもNEXTGEAR-NOTE i71101に関しては、ほんとうの意味で何もいらない。高速CPU、強烈なグラフィック性能、大容量メモリ、高速で複数搭載できるストレージ、有り余る拡張性・・・デスクトップから心置きなく乗り換えることができる、稀有な存在だといえるでしょう。予算が許せば、ですが・・・