マウスコンピュータのGTX 970M搭載ノート、NEXTGEAR-NOTE i5700のレビュー3回目です。前回、前々回のレビューはこちら。
今日は筐体の細かな部分を見ていきます。
スマートな薄さ
i5700でまず気づくのはその薄さ。
ハイパワーノートの常識を変える最薄部27mmという薄さです。「最薄部」とは言っていますが、全体的にフラットな作りですのでほとんどの部分は27mmの範囲内です。
手に持った時もごく普通のノートを持っているような感触で、ハイパワーマシンを持っているようには感じません。薄いため持ちやすいと感じます。(どこまでをごく普通というかどうかは別として)
天板はヘアライン加工
天板はブラックのアルミ調パネル。
表面には薄いヘアライン加工が施され、重厚感のある仕上げとなっています。
片手で開けられるディスプレイ
i5700でかなり気に入っているポイントはこれ。
片手で開けられるディスプレイ。
完全に閉じた状態からディスプレイを開けるとき、たいていのノートではもう片方の手で土台部分を押さえていないと開けられません。(本体ごと持ち上がってきてしまう)
いままで使ったノートで、指一本でスッと開けられるものはMacBook Pro Retinaだけでした。(Airもできますが、たまに持ち上がってくる)
両手を使わなければならないものは毎日開け閉めしているとけっこう面倒に感じてしまうんですよね。i5700は最適な重量配分をすることで片手開けを実現。
地味ながら僕はかなりうれしいポイントです。
重さは2.5kg
本体重量は2.5kg。
これもハイパワーノートとしてはかなり軽い方です。いままでの同社製品で同クラスのものを見てみると3.5kg前後が平均でした。
各部のシェイプアップ、バッテリーの完全内蔵化による点がメインの軽量化ですが、思い切って光学ドライブをなくしたことも大きなポイントでしょう。
最近はほとんどのドライバやソフトがダウンロードに対応しており、光学ドライブの出番は非常に少なくなっています。それこそDVDやブルーレイ映画を見る時、写真のバックアップぐらいしか使わないのではないでしょうか。光学ドライブ廃止の判断は正しかったと思います。
まだまだ光学ドライブが必要だ、という人にはUSB接続の光学ドライブがありますので、こういった製品で対応可能です。
USB3.0対応ポータブルブルーレイドライブ【LBD-PME6U3VBK】
ACアダプタ
ACアダプタは従来の同社製品よりは小型化していますが、普通のノートと比較すると大きいです。電力を使うゲーミングマシンである以上しかたのないところ。
重さは800g程度もあります。本体と持ち歩くと3kgを超えるので常時持ち歩くのは腕力しだいですね。
充実のポート類
薄型ですがポート類は充実しています。
- マルチカードリーダー (SDカード、マルチメディアカード)
- USB3.0 4ポート(背面はeSATAと共用)
- 有線LAN(1000Base-T)
- eSATA (USB3.0と共用)
- HDMIポート 1ポート
- mini DisplayPort 2ポート
USBはすべて3.0に対応。左に1、右に2、背面1(eSATA共用)と場所も分かれているので使いやすいですね。
充実したディスプレイポートもポイント。
本体ディスプレイとHDMIとmini DisplayPortを合わせればなんと4画面出力も可能!巨大な画面でCADやゲームができます。
GPUランプ
手前左側にHDDのアクセスランプ、バッテリーランプなどが並びます。LED色はグリーン。欲を言えば青とか白がよかったな。
一番左はGPUランプ。GTX 970Mが動き出すとこのランプが光ります。ゲームをしていてもここが光っていなければCPU内蔵のインテル HD グラフィックス 4600が動いています。
ドラクエXなど比較的軽いゲームはCPUグラフィックでもいけますが、画質や描画速度は970Mとは比較にならないほど低いです。
「なにか遅いな。おかしいな。」と感じたらこのランプを確認して下さい。もしゲーム中に光っていない場合は無効になっています。その場合はゲームごとにnVidia コントロールパネルで設定可能です。
ディスプレイ視野角
ディスプレイはFull HD(1920 x 1080)のノングレアタイプ。
兄弟機種のi5701はIGZO IPS 光沢タイプですが、僕は映りこみを気にする人なのであえてこちらを選んでいます。(i5701はIGZO IPSを搭載し、光沢で3840 x 2160ピクセルもの超高解像度を実現しています。i5701について詳しくはこちら)
視野角を見てみます。
左右からもある程度の視野角がありますが、この角度まで来ると黄色や赤の反転が見られます。上からの視点では白っぽくなりますね。
WTS的まとめ
ハイパワーノートでありながら、軽量化や薄型化を目指して、問題なく実現しているのは素直に賞賛できます。
次回はキーボードとタッチパッドについてレビューしていきます。