どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
今日はMSIから発売されている超小型デスクトップ(ベアボーン=半完成品)「Cubi 2 Plus」を借りてきました!
片手に乗ってしまうほどの小ささと、わずか1.21kgの軽さ。それなのに多数の拡張ポートと、複数のストレージやメモリスロットを備えた、仕事でも十分に使える本格デスクトップマシンなのです!(重さはストレージ・メモリは含まず)
デザイン
パソコンも小さくなったものですね~。Cubi 2 Plusのサイズはわずか155.3 x 147.9 x 62.2mm。CDケースより一回り大きなサイズです。厚さは62mmということで薄型のティッシュ箱と同じぐらい。
片手でもラクラク持ててしまいます。
上部はスイッチ周りに三角錐のような幾何学模様があります。ボディはプラスチック。マットな仕上げでテカテカではないので、指紋が目立ちません。
豊富すぎる拡張ポート
Cubi 2 Plusより小さなパソコンはありますが、そのような機種はたいていポート類が限られていたり、内部のパーツが制限されたりしています。Cubi 2 Plusは普通サイズのデスクトップパソコンに匹敵する豊富さです。
まず前面にはUSB 2.0が3つ、USB 3.1 Type-Cが1つ、マルチカードリーダ、マイク/オーディオ端子1つ。
続いて背面にはHDMIが1つ、Display Portが1つ、有線LANポート、USB 3.1が2つ。ちなみに「Configuration 2」という別タイプもありまして、これを選択するとさらにHDMI、COMポート、USB 2.0が加わります。特にCOMポートは古いPCからの移行で役立つこともあるでしょう。
内部は、メモリスロットが2本あり、最大16GB x 2 で 32GBまで搭載可能。
ストレージも最新のM.2端子、従来の2.5インチSATA端子があり、M.2 SSD + HDDや、M.2 SSD + 2.5インチ SDD といった組み合わせが可能です。もちろんどちらか一方でも動作可能です。
スペック
スペックを見てみましょう。
CPUにCore i3を搭載していることで、必要十分な速度を備えていると予想できます。
ベアボーンタイプなので、OS、メモリ、ストレージがありません。別途購入が必要になりますので注意です。
項目 | スペック |
---|---|
OS | なし |
CPU | Intel Core i3-6100T CPU |
CPUコア/スレッド数 | 2コア / 4スレッド |
メモリ | 0 GB |
メモリスロット (空きスロット) | 2 (2) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 530 |
ストレージ | なし |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | インチ |
Bluetooth | あり |
無線LAN(Wi-Fi) | 802.11 ac/b/g/n |
有線LAN | あり |
サイズ | 155.3 x 47.9 x 62.2mm |
重量 | 1.21kg |
組み立てはカンタン
Cubi 2 Plusは半完成のベアボーンキットとなります。使用するにはメモリとストレージを組み付け、OSをインストールする必要があります。
まずはメモリとストレージを組み付けてみましょう。今回はテスト品として、安定性の定評のあるKingston HyperXブランドのメモリ2本、同じくHyperXブランドの2.5インチ120GB SSDを使用します。
ちなみにメモリは上面から、ストレージは底面から組み付けとなるため、2回フタを開けなければならないのがちょっと手間ではあります。とはいえ作業は非常にカンタンで、プラスドライバー(#2)が1本あればOK。
まずはメモリを取り付けてみます。
メモリはケース底面の「外側」にある4本のネジを外します。
外すと上カバーが丸ごと外れます。
ズズっと上に引っ張り上げます。この時勢いよく引き上げないように注意してください。スイッチ用の配線が1本あるので、あまり引っぱるとちぎれる恐れもあります。
開けたらスイッチ用のコネクタは外しましょう。
こちらがマザーボード全体。CPUファンとメモリスロットが見えます。
メモリは方向を確かめしっかりと差し込むだけ。カチッと音がするまで差し込みます。差し込んだらコネクタをつなぎ、フタを閉めます。
次にストレージ。今回は2.5インチSSDです。
同じくケース底面の、今度は「内側(ゴム足内)」にあるネジ4本を外します。
すると底面ケースが取り外せます。
内側にはさらに金属のフタが閉まっています。
ネジ1本を外します。
開けると比較的広々としたストレージ空間があります。
ちなみに2.5インチドライブの取り付け方法はちょっと変わっていまして、まずSSD側に添付の配線を取り付けます。
次にストレージ空間にある専用コネクタに差し込むというかたちになります。カチッと止まります。
ストレージは金属のフタにネジ止めし、裏返すようにフタを閉めます。
あとは元通りにカバーを閉めれば完成!初めてPCを組み立てる人でも問題ない範囲でしょう。
普通に使えるパソコンに
次にOSのインストールです。今回はテストということで、Windows 10 Enterprise 体験版を用意。ISOファイルをUSBメモリに焼きこみ、そこからインストールを行いました。
インストールは特に引っかかることもなく、ドライバ類もほぼ自動で認識されました。
正式に使用する場合は、Windows 10のフラッシュメモリ版を購入すれば、素直にインストールできるはずです。
さて使ってみました。
この小ささですが、Core i3プロセッサを搭載しているため動作はサクサク!
オフィスなどの事務ソフト、写真管理や画像の編集など、一般的な作業には十分に使えるデスクトップパソコンです。家庭用、会社の業務用どちらでも対応できます。
次はベンチマークテストを取って、総合的な能力を見てみましょう。