Lenovoのフル機能Windows8.1を搭載した8インチタブレット「Lenovo Miix2 8」レビュー第二弾です。
第一弾の記事はこちら。
ハードウェアとしては非常に洗練されているLenovo Miix2ですが、肝心の使用感としてはちょっとイマイチ。しかしこれは単純にソフト(Windows)の問題です。
今回はMicrosoftさんへの提案も込めて、操作の疑問点を書いてみます。(こんなブログ読んでないだろうけど)
全体像がわかりづらい
まず大きな点は全体像が見えにくいという点。
そもそもiOS、Androidは画面に一つのアプリしか開けません。
アプリを使う→ホームに戻る→別のアプリ・・・と、道筋が単純です。
しかしWindows8はまずデスクトップモード(Windows7までは標準だった画面)と、タブレットを意識したモダンモードの2つの画面があります。さらにその2つをひんぱんに行き来するため「いまどこにいて何をしようとしているのか?」がイマイチつかみづらい。
デスクトップとモダンモードでまったく違う画面がどんどん出てくるので、初めてタブレットを触る人では確実に混乱してしまうでしょう。かなりWindowsを使い込んでいないと「いまはデスクトップだな」「いまはアプリ画面だな」と頭が切り替えられないと思われます。
説明しづらい
人に説明するときにも煩雑です。デスクトップモード、モダンモードで同じソフトがあるため、電話越しでサポートするときにとても困ります。
たとえば「インターネットエクスプローラでお気に入りを登録したい」という操作でも、まったく違う操作になります。
ちくいち「いまどんな画面ですか?」「どんなアイコンがありますか?」と聞いていないと、ぜんぜん違う操作を教えてしまいます。
ちなみこちらがデスクトップ画面のインターネットエクスプローラー
そしてこちらがモダン画面(Windowsアプリ)のインターネットエクスプローラー。
見分けがつくでしょうか?
できれば「デストップモード」「モダンモード」と完全に分けるスイッチが付いてくれるといいですね。モダンモードにスイッチがあるときは、モダンアプリ以外は(存在していても)立ち上がらない、という状態ならわかりやすくなると思います。
操作の統一性もイマイチ
タッチ操作についても全体的に統一されていない感触です。
タブレットではよく使うWebブラウザ(アプリ版IE11)のスワイプ操作でも、気になる点が多くあります。
- 画面の左外から右へスワイプ → アプリの切り替え(Windowsの機能)
- 画面のちょっと左内側から右へスワイプ → ブラウザの戻る(IEの機能)
- 画面の上外上から下へスワイプ → アプリの画面を「つかむ」(そのまま下へ行くと終了)(Windowsの機能)
- 画面のちょっと上内側上から下へスワイプ → ブラウザタブの選択画面(IEの機能)
- 画面の右外から左へスワイプ → Windowsチャームの表示(Windowsの機能)
- 画面の右内側から左へスワイプ → ページを進める(IEの機能)
- 画面の下外から上へスワイプ → ブラウザタブの選択画面(IEの機能)
とまあ書いただけでもこんなに似ている操作があります。
特にビックリするのが上から下へスワイプしているのに、メニューが下から上へ出てくる操作。こんな極端な動きをするぐらいなら「何も起こらない」ほうが良い気がします。
左から右への操作では、ページを戻ろうとしてサッとなぞるとソフトが切り替わってしまうことが多々あります。
「え~っと、ページを戻るにはこのあたりから右へスワイプかな~・・・」などといちいち考えないといけません。慣れれば良いという考え方もありますが、初めての人には親切ではないでしょう。