Meta Quest 3到着!この価格で十分なMR体験ができる!また仮想現実が1段階上がった 本体レビュー

★ 当レビューの商品は筆者が自己購入したものです。

届きましたよMeta Quest 3!!

初回ロットは売り切れのようですね。記事執筆時点で、次回のアマゾンの出荷は11月になっています。間に合わなかった人はちょっと待ちになってしまいそうです。VR機器としてはかなりの注文数です!

これから年末に向かって注文数も増えますし、ホリデーの関係で出荷量も減りますので、確実に入手したい場合は早めに注文するのがいいでしょう。

 

さて、Meta Quest 2から3年。

今回は外部カメラが強化され、”外側”の景色(MR)を使った機能がメインとなるQuest 3。

一体どんな進化を遂げたのか、ファースト・インプレッションを書いてみます!

  • 本体はさらに薄型、軽量化
  • 両目4Kを超える2,064×2,208ドット(片目)の新型スクリーン
  • 外部カメラはフルカラーRGBデュアルカメラ。深度投影も可能に
  • 新型CPU Snapdragon XR2 Gen 2
  • 8GBメモリ

開封!

まずは箱。

Oculus Rift Sと比べてQuest 2はだいぶ小さくなりましたが、Quest 3の箱はさらに小さくなりました!

予想以上に小さな箱が届いたので、もしかして商品が間違えて届いたかと不安になったほど。

 

コントローラーが大幅に小型化

というのも、今回からコントローラー周りのリング部分がなくなったので、コントローラーが大幅に小さくなっているのです。

 

Meta Quest 3 特徴的な外部レンズ

新ゴーグルは特徴的な3つのレンズ(左右はカメラ、中央はイミテーション?)が特長です。ひと目でQuest 2と見分けることができます。

従来はVRの世界に「閉じこもる」感じでしたが、より「外を見る」VRに進化したことを、デザインでも訴えてきますね!

 

全体的にコンパクト。本体はとても持ちやすく、Quest 2までの「けっこう大きい」感じがなくなりました。もちろんまだまだ”小さく軽い”といえるほどではありませんが、4世代にわたってOculusシリーズを見てきた私としては、飛躍的な小型化を感じます。

最初に手に入れたCV1などは、箱の状態で数キロの重さがあり、「よっこいしょ」と持ち上げる感じでした。ゴーグルを付けると頭を上げるのに首の筋力が必要なほどだったんですよ!

Quest 3の重さは515g。(公称値)

Quest 2は504gだったのでわずかに増えているはずですが、本体が小型化し、重さの支点が後ろに下がったのでバランスが良くなり、感覚としては軽く感じます。

本体は大幅に薄型化した

 

ちなみに標準ストラップは相変わらずのゴムバンド

頭の上の部分がY字になり、Quest 2よりは付けやすくズレにくくなってはいますが、装着はめんどうですし、強く動くとズレます。

標準ストラップはやっぱりこれ

トップがY字になったので、固定力は上がっているが・・・

 

しっかり固定できて調節が簡単なエリートストラップがほしいところですが相変わらずの1万円コース!

いや、高いって。

いい感じの社外品が出てきたら随時レポートしていきます。

 

フェイスクッションは左右幅が大きくなり、幅広のメガネでもすんなり入りました。またクッションがきめ細かなファブリックになり、顔への当たりはソフトです。

とはいえ、標準ストラップでは支えきれず、顔への食い込みは感じます。

え?あれ?現実?VR?

ではさっそく装着!

するともうそこから驚きが!

Quest 3のメインコンセプトはMR。ミクスチャー・リアリティです。映像のみを見るVRとは違い、現実と重ね合わせる映像が見どころ。

と、頭では理解していたものの、「まあ現実をいったんデジカメで取り込んだような、違和感のある空間なんだろうな」と想像していました。

そもそもQuest 2の外部カメラはモノクロなうえにザラッザラの昭和のテレビのような映像だったので、カラーになってもそれほどではないでしょ、と期待値は高くなったのです。

しかしQuest 3のカメラは完全に予想を超えました。

 

Quest 3を付けたとたん、ほとんど違和感なく部屋の中が見えることに驚きます。なんとスマホの画面もそれほど苦もなく読めるほど精細でスムーズ!

はじめて映像を見た一瞬、「え?あれ?いまVRだっけ?現実を見てるんだっけ?」と本気で脳が混乱しました!誇張でもなんでもなく、本当に現実に混ざっている!

過去のVRゴーグルは、完全な別世界が始まる感じでした。VRに入ると別の世界にワープするような感覚です。

Quest 3は自分の部屋そのままの景色にメニューが浮かんでいて、現実の風景そのものが変化したように感じます!いやマジで驚くわ!

VRではなくMR。

スタート時点ですべてが変わったことがわかりました!

おいおいマジか!宇宙人が扇風機とか机のかげにいる!

それでは添付のゲーム「First Encounters」をプレイしてみます!

プレイ前にまず部屋の中をスキャンします。といってもむずかしいことはなく、ぐるーっと部屋を見回すだけ。恐ろしいほどの正確性で、カベや机などの面がスキャンされていきます。机やイスや、置いてある箱なども、1cm単位で計測されているように見えます。

この深度計測、一昔前なら100万円ぐらいの機械でやっていたやつじゃないの・・・?😅

 

そしてゲーム開始!

いきなり天井を突き破ってUFOが降りてきます!そして自分の足下に着陸!UFOから噴き出す炎で足をやけどしそうです!(笑)

いや誇張ではないのです。本当に自分の部屋の天井に大穴を開けて入ってきたように見えるんですって奥さん!

次に部屋の左右の壁を壊しながら飛び込んでくるカラフルな宇宙人(マックロクロスケをカラフルにした感じ)を、ビームガンで撃っていきます。ビームガンに当たると宇宙人は泡に閉じこめられ、UFOに吸い込まれます。それでポイントゲット!

驚くのは宇宙人の動き!

ただ向こうから向かってくるのはなく、なんと机の下とか障害物のうしろに隠れていたりするんですよ!

机の下をのぞき込んだり、イスの後ろを見ると「ここにもいたーーーっ!!」って感じです。自分の部屋で小さな宇宙人とかくれんぼしていると本気で錯覚してくる!!

しかもカベが壊されるごとに、どこか別の星の風景が見えてくるんですよ!

「いったい僕の部屋はどうなってしまったんだ!!」と、マンガみたいなセリフを真顔で言ってしまうほどにMRだ!というか本当に一人でつぶやいていた!

すごい!すごすぎるぞMR!

もちろん完璧ではないが十分

現実とシームレスと書いていますが、もちろん完璧に見分けが付かないわけではありません。

カメラの映像は多少なりともノイズがありますし、映像はわずかにずれます。また、カメラの周辺部分は映像がゆがみます。

ただ、裸眼とQuest 3カメラのパースがほとんど同じ見え方にしてあるので、違和感はかなり少ないのです。

なんというか、同じ場所で裸眼で見る景色と、ガラス窓を通してみる景色のような違いです。

ガラスを通すとほとんど同じですが、わずかに色合いやゆがみを感じます。でも景色は変わらない。ちょうどそんな感覚です。伝わるでしょうか?

わずかな違和感はあるもののゲーム用なら十分、と言えます。

4レベル目か?

今回のQuest 3はVR技術の4レベル目ではないか、と考えています。

レベルごとに書いてみますと、

  1. 自分とVRスクリーン(DK2 360度が見えるが、スクリーンと自分は別モノ感)
  2. 360度の映像空間に入れる体験(CV1)
  3. ゲームや映像の中で動けるような体験(Rift S、Quest 2)
  4. VRが現実を上書きしていく体験(Quest 3)

という感じです。

 

次のレベルは「どこから映像でどこから現実なのかわからない」段階でしょうか。

映像が8Kの240fps、カメラが4800万画素などになれば、ほとんど現実を見ているのと同じぐらいになりそうです。そこに高精細な映像が重なれば、どこから本物か悩むほどになるはずです。

この辺りを目指しているのはApple Vision Proだとは思いますが、体験していないのでなんとも言えません。いつか体験してみたい。

 

今日までVRは十分に見慣れたつもりでしたが、Quest 3のMRにはあっさり驚かされました!この価格でこれほど未知なる体験をさせてくれるとは、さすが先駆者というべきでしょう。

買ってよかった!そしてぜひ体験してみてください!

WTS的まとめ

Quest 3は確実に未来を見せてくれます!

僕としてはQuest 2の延長ぐらいにしか考えていませんでしたが、完全に別次元の体験でした!自分の部屋の中がそのままゲーム会場になるなんて、そんなのSF小説でしょ?って話ですよ。

それがいま、一般個人でも(がんばれば)手に届く範囲の金額になったんです!

21世紀のゲームが来たなぁ、と感じます。(いまごろ?)

 

コメント