どうも、太田アベル(@LandscapeSketch)です。
今日はより広い画面での ゲームの実現に 快適な作業のために、ウルトラワイドディスプレイ「LG 34GL750-B」を買ってきました!
34インチ 21:9という非常に横長な形をしているウルトラワイドディスプレイ。
さらに、垂直同期 144Hzという超高速リフレッシュレート、IPS方式液晶、湾曲(わんきょく)ディスプレイ採用など、ゲーミングを重視した装備も見どころ。
果たして視覚的にどのような効果を生むのか?
さっそく試していきたいと思います!
- 34インチ IPS 21:9ウルトラワイドディスプレイ
- 144Hzの高速リフレッシュレート
- 横長ながら無理なく見られる湾曲ディスプレイ
- AMD FreeSync、G-SYNC Compatible 対応
- HDR 10対応
でかい!
さて届きました。
とにかくでかい!本体の幅が81cmもあるので、当然箱はもっと大きい。90cmほどあります。狭いアパートの玄関を埋め立てる勢いです。
さっそく設置していきます。
組み立て
まずはディスプレイの取り出しです。かなり横長で重量もありますので、できれば2人で作業を推奨。一人だと不安定な場面もありました。
湾曲ディスプレイは、ごらんのように本当にゆるやかに湾曲しているのです。なんとディスプレイだけで自立できます!(意味あるのか)
裏面はゲーミングを意識した赤い装飾パネルがあしらわれています。質感としてはまずまず。逆に赤い部分がプラスチッキーで色も浅く微妙に安っぽい。黒でも良かったのでは。
端子はDP x1、HDMI x2、ヘッドホン端子、電源端子。
組み立ては説明書も不要なぐらいです。脚部のアーム部分を差しこみ、そのあと土台部分を差しこみネジ留めするだけ。
脚部は全体がプラスチックですが大きさも太さもしっかりしていて、この大きさですがぐらついたり、かたむいたりすることは全くありません。
ちなみにディスプレイは上下移動、上下の角度調節(チルト)のみが可能。左右の確度調節は土台ごと動かす必要があります。とはいえ湾曲ディスプレイなので、正面に据えれば左右に調節する場面はほとんどないでしょう。
設置してみる
机に設置してみます。
机は120cm幅。サイズ感はこんな感じです。
奥行き70cmの机では視界のほとんどをディスプレイが占めるほどの大きさ。「やばい、ちょっとサイズ感をミスったか?」と一瞬不安がよぎります。
広い!とにかく広い!
さっそく使ってみます!
まずはWindows デスクトップの異様な広さに圧倒されますが、湾曲ディスプレイのおかげで左右までラクに目が届きます!とても使いやすい。サイズ感の不安感は吹き飛びました。
逆に、湾曲のないフラットディスプレイで34インチの大きさですと、視線の移動が多く、けっこう目の負担が大きいかもしれません。(フラットタイプを使っていないので断言はできませんが・・・)
この大きさですと湾曲がおすすめ。
視界全部がディスプレイなのでウィンドウが開き放題!ブラウザを3つ並べても十分作業できます。多数のウィンドウを開くプログラマにもオススメです。
Adobe Lightroomを開いてみました。
どうですかこの広さ!大量の写真を一気に見ることができ、フラグ付けが早い早い!
そして もっとも重要な ゲームをプレイしてみます。
ゲームは小島監督の最新作「デス・ストランディング」。ポーター(配達人)となり、美しくも厳しい世界で、孤独に荷物運びを旅するゲームです。これだけ聞くとえらいつまらなそうなゲームに思えますが、めちゃくちゃおもしろいのでオススメ。
左右に視界がぐっと広がり、世界の広さがより感じられます!
自分の目が捉えられる範囲がちょうどディスプレイの広さと一致します。
デスストは三人称視点(TPS)のゲームではありますが、まるで主人公の視点と自分の視点がリンクしたような感覚がうまれます。遠くから走ってくる敵も視認できるので、FPSでも有利に働く場面が多いはず。
またIPSディスプレイなので画面のどの位置でも色の破綻がありません。高速リフレッシュレートのパネルはTN、VAが比較的多いのですが、画面が広いとどうしても目に遠い位置では色バケを起こします。(白っぽくなったり、反転したりして見づらくなる)
デザイナーが使うとしたら、IPSは必須項目としたほうがいいですね。
144Hzはダテではない
そしてもう一つの目玉機能 144Hzの高速リフレッシュレート。
通常のディスプレイは多くが60Hzです。「高速」を名乗っていても75Hz程度まで。144Hzは一ケタ上の速度になります。
それはWindowsでマウスを動かすだけでわかるほど。妙になめらかに動きます。なんというか、小さなカーソルの動きが「よく見える」。
ウィンドウを動かしたときもブレが少なく、動かしている最中もウィンドウの文字が読めるほど。
並べて動かしてみるとわかりますが、60Hzのディスプレイではウィンドウを動かすと文字がチラチラというか、ブレて見えます。はっきり言って全く違う。
高速リフレッシュレートはゲームでももちろん役立ちます。
144Hz対応ゲームでは、レースゲームでもFPSでもわずかな動きが感じられ、大きなカメラの動き(パン)にも目が追従できます。
FPSでは、大きく振り向いたときにパラパラッと画面がチラつくように移動し、どこを見ているのか一瞬見失うことがあります。144Hzになると振り向き中の動作がよく見え、自分の位置が常に把握できます。
これはスキを少なくするために、非常に効果が高いと感じます。
AMD FreeSyncとNVIDIA G-SYNC Compatibleの関係とは?
脚部にはG-SYNC Compatibleのシールが貼られています。
AMD FreeSyncの仕組みをG-SYNC compatibleにも対応させるシステムです。G-SYNCはNVIDIAの特許、ライセンス料、特殊な同期用プロセッサを使うことで高額になってしまい、搭載機種はごくわずかです。
そのため、G-SYNC compatibleといういわゆる廉価版の仕組みができました。
G-SYNCほどではないですが、かなり高度に同期を取ることができ、画像がズレるティアリングを抑えることができます。
2Kなので少し画像は粗く見えるが、高速化にはベストバランス
さてウルトラワイドディスプレイを検討している人は解像度ももちろん気にする部分でしょう。
世の中には4Kクラスのウルトラワイドディスプレイもあります。映像はもちろん、4Kクラスの方が緻密になります。
逆に34GL750-Bは解像度は2560×1080というWQHDに近いもの。WQHDは縦が1440pxなので縦方向は400pxほど短い。
当然ピクセルの大きさは大きくなるので、先ほどのデス・ストランディングの場合、24インチ WQHDから34GL750-Bに切り替えたときは「ちょっと映像が荒いな」と感じたことも事実です。
ただ現状、4Kクラスで安定して60fps、ましてや144fpsを出せるグラフィックボードはGeForce RTX 2080 Tiクラス以上を積む必要があります。
僕のマシンはGeForce RTX 2080 (無印)ですが、デス・ストランディングで100fps以上を保てるのはWQHDがギリギリ。映像表現(アンチエイリアス、シャドーなど)を低くしまくれば4Kでも100fps超えは可能ではありますが、映像が緻密なのにエフェクトがOFFの、のっぺりした画面はどうなの?という疑問があります。
高速リフレッシュレートを目指すなら、34GL750-Bの2560×1080ピクセルは、ある意味ベストバランスと言えると思います。
資金に余裕があれば、グラフィックボード2枚差しで144Hz安定を目材したいところですが、ほとんどの人はこの解像度で満足感を得られるのではないでしょうか。
もちろん、デザイン編集者などでそれほどリフレッシュレートを気にしない環境なら、4Kを選んだ方がいいでしょう。
あくまでマシンパワーとリフレッシュレートのバランスです。
WTS的まとめ
ということで34GL750-B、非常に快適に使用中です!
いままでより少し文字のピクセルが見えてしまい、なめらかさは低くなってしまいましたが、それよりもウィンドウのなめらかな動きが気に入っています。
そしてとにかく広さがうれしい!
通常のパソコン作業にも、ゲームにも、ぜひ体験してほしいディスプレイです!
コメント