どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
今日はレノボから発売中のタブレットPC「Lenovo ThinkPad X1 Tablet」を入手しました!
Windowsタブレットは薄くて使いやすいものの、キーボードがなければ不便になる時がよくあります。プレゼンや画像閲覧は指でもいいのですが、エクセルを見たり修正したりするときは、やはりキーボードです。
ですが、タブレット用キーボードには「決定版」といえるほどの製品は、いままでありませんでした。
そういう意味で、登場した今回の ThinkPad X1 Tabletは注目です。
ノートパソコンではトップクラスの使い心地だったThinkPadキーボードを、ほぼそのままタブレットに!ついにタブレットPCでも満足できるキーボードが誕生したのです!
さっそくレビューしてみましょう!
- ThinkPadの使い勝手をそのままタブレットに
- 約11.9mmの薄いボディー、約1.1kgの軽さ
- 最新第8世代CPU搭載
デザイン
外観はシンプルなタブレット。他のメーカーと大きな差はありません。
裏面にはThinkPadのロゴ。他のThinkPad同様、さらっと感じる塗装がされていて、高級感を感じます。
下半分はプレート状のキックスタンド。
さりげなくX1のロゴがあるのが満足感をアップさせてくれます。
スタンドはかなり立てた状態から、およそ10度ほどまで無段階に変化させられます。コンテンツを閲覧するときも、ペンで記入するときも、最適な角度で楽しむことができました。
ディスプレイ
ディスプレイは13インチ QHD+(3000×2000) IPS液晶。
IPS液晶なのでどの角度から見てもほぼ色化けや白っぽくなることもなく、鮮明です。黒がしっかりと黒く、画面が引き締まって見えますね。
QHD+(3000×2000ピクセル)のきわめて精細な解像度を持ち、さらに色合いが鮮やか。写真が非常に「リアル」に感じます。
10点マルチタッチ操作、ペン操作に対応。
付属のペン「ThinkPad Pen Pro」は2048段階の筆圧にも対応し、単なるメモ用途から、細かなグラフィック作業までをサポート。
感触はとても自然で、画面とペン先とのズレも感じません。ペン先は硬質なプラスチックで、画面に接触するとカチッと当たる音がします。
ゆいいつ注意したいのは、このペンは珍しい「電池式」という点。単6電池という非常に小さな電池で、コンビニでも置いてない場合があります。急な電池切れであわてないように、常に予備を用意しておきたいところ。
キーボード
当機種では一番の見どころ、キーボードです。
タブレットにマグネットで装着できるワンタッチ式。着脱は一瞬で行えます。
合体させればThinkPadのノートそっくりの外観になります。
このキーボードがとにかくデキがいい!
ライバルのMicrosoft Surfaceのタイプカバーは、全体的に薄く作られていて少々剛性感がたりません。打ちにくくはないのですが、角度を付けて強めに打つと、全体的にたわんだ感じを受けます。またタッチパッド部分が小さく、指を細かくたくさん動かす必要があります。
iPad Pro用のスマートキーボードはそもそも角度を付けることができません。平たい状態で打つのでたわみはありませんが、長文を打ち込むと手首がかなり疲れます。しかもタッチパッドがないので、移動は画面をいちいちタッチする必要があります。
Lenovo ThinkPad X1 Tabletは剛性感があり、けっこう強めに打ってもあまりたわみは感じません。しっかり受け止めている感じです。キーの配列は自然で、大きさも十分。これもまたノートと変わらない打ち心地。
そしてThinkPad伝統の赤いポッチ「トラックポイント」ももちろん装備!キーボードがからほぼ手を放さずにマウスを動かせます。
タッチパッド部分も大きく、ノート型とほぼ変わらない感覚です。
総じてThinkPad X1 Carbonなどとほとんど変わらないぞ!と感じました。これはトピックです。
バックライトも搭載し、少し暗い場所でもしっかりと視認でき、作業がスムーズです。
タブレット用の着脱式という非常に大きな制限がありながら、ここまでのクオリティを出せるのは、やはりキーボードにこだわり続けたThinkPadならではと言えるでしょう。
タブレットPCのキーボードで不満を持っていた人は、この時点でLenovo ThinkPad X1 Tabletに決めてもいいぐらいです。(笑)
ポート類
最新のUSB Type-Cを2ポートを装備。Thunderbolt 3にも対応していますので、変換ケーブルを使えば外部にHDMIやDisplay Portとして画面出力することも可能。
充電もUSB Type-Cポートからになります。
ただ従来の機器が多く採用するType-Aがないので、USBメモリなどをそのまま使えない時も多いでしょう。
USB機器を使う機会が多い人は変換ケーブルや、Type-C対応のUSBハブをそろえておいたほうが無難です。
ベンチマーク
3DMark
グラフィック機能やゲームベンチマークとして、ほぼ業界標準となっている3DMarkにてテストをしました。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
Ice Storm | 40027 |
Ice Storm Extreme | 35338 |
Cloud Gate | 7681 |
Sky Diver | 4476 |
Fire Strike | 1032 |
軽量テストのIce Stormは非常になめらかで、軽いゲームや、動画や画像編集などには十分な能力だとわかります。
このような薄型パソコンでは、従来動かすこともできなかったFire Strikeは、かなりコマ落ちをしながらも完走してしまいました!
しかもスコアは1032と4桁を記録。過去の薄型ノートなら100~500などの数値になったはず。第8世代CPUの能力が現れています。
PCMark 10
パソコンの全体的な性能を試験するベンチマークです。
インターネットブラウズや文書作成、画像処理など、普段よく行う作業がどれだけ快適になるかが分かります。
スコアは 3532ポイント。
一般的なパソコンでは2000ポイントが標準点となりますので、十分な処理速度だといえます。
ドラゴンクエストX
オンラインゲームのドラゴンクエスト Xのベンチマーク。軽めのソフトのジャンルとなります。
テスト | スコア |
---|---|
FULL HD/標準品質 | 5901 |
十分プレイができる速度です。全体になめらかで、軽量ゲームなら困ることはなさそうです。
静粛性
音は非常に静かです。
通常使用時には耳を近づけても、ほとんど何の音も聞こえません。
テストで負荷をかければ「シュー」というようなファンの音が聞こえてきますが、最高潮でもうるさいほどではありません。テストが終わるとスムーズに回転が落ち、静かな状態になりました。
ちなみに通気口は本体上辺にわずかなスキマを開けてあります。ここをふさがないように注意したい。
スペック
今回のマシンスペックです。
Core i7、16GBの大容量メモリを搭載したモデル。普通のノートパソコンを超える、タブレットPCとしては破格のスペックです。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Microsoft Windows 10 Home (x64) |
CPU | Intel Core i7-8550U |
CPUコア/スレッド数 | 4コア / 8スレッド |
メモリ | 16 GB |
メモリスロット (空きスロット) | 増設不可 |
グラフィックス 1 | Intel UHD Graphics 620 1024MB |
ストレージ 1 | 256GB NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.0インチ |
解像度 | 3000 x 2000ピクセル |
ポート類 | USB Type-C x2(ThunderBolt3兼用) |
Bluetooth | あり |
無線LAN(Wi-Fi) | 802.11 ac/a/b/g/n |
有線LAN | なし |
サイズ タブレット本体 | 約 304.1x226x8.9mm |
サイズ キーボードドック装着時 | 約 304.1x226x15.1mmm |
重量 タブレット本体 | 約 890g |
重量 キーボードドック装着時 | 約 1.27kg |
■価格やスペックについて■
価格やスペック、オプション品、キャンペーン等は記事掲載時点(記事の掲載日付は最上部に掲載)での内容となります。構成内容は予告なく変更、終了する場合がございます。ご購入前には必ずスペックと価格を再度ご確認ください。
WTS的まとめ
キーボードを多用するからしっかりしたものが欲しい、けれどタブレットとしての使い方も重視したい・・・そう考えている人はThinkPad X1 Tabletに決めてもいいです。
キーボードにまったく不満を感じないタブレットは、僕の狭い経験の中では、今のところこいつだけ。
その分値段は高く感じますが、満足してずっと使えると考えれば、良い買い物になるはずです。
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