これがデスクトップPC? Lenovo ThinkCentre M75q-1 Tiny は小さすぎるが実力十分 実機レビュー

こんにちは、太田アベル(@LandscapeSketch)です。

「デスクトップ型パソコン」と言えば高さ40cmほどある箱形のパソコンが、ディスプレイの横に並んでいるものを思い浮かべます。

ですが、レノボから発売されている「ThinkCentre M75q Tiny」は、そんな常識を完全に無視した小ささです。

わずか18cm四方で、厚さは34.5mmと4cmもない!こんな小ささで大丈夫なのか?と思ってしまいますが、最新Ryzen Pro APUを搭載し、まったく遅さは感じません!

さっそくレビューしていきます!

  • 片手で持てるほどの小ささ、薄さ
  • 最新Ryzen Pro APUで十分な実力
  • メモリやストレージの拡張にも対応
  • 標準で同時2画面出力が可能

デザイン

まずは従来のデスクトップ型PCからは想像ができないその小ささが目を引きます。

 

18cm、厚さ3.5cmという、マンガ2冊分ほどの大きさしかありません。片手でラクラク持ち上げられます。

重さは1.32kgあり、小さいのにずしりと感じますが、いままでのデスクトップ型PCが5~10kgほどあったことと比べれば、信じられないほどの軽量化と言えるでしょう。

ポート類

前面、背面は面積を可能な限り使ってポートを搭載しています。

前面にはUSB Type-C、Type-Aが1ポート、マイクとヘッドセット端子もあります。テレワークにも対応できます。

 

背面にはさらにぎっしり。

DisplayPort、HDMIが各1ポート、USBは4ポートもあります。有線LANも搭載していますで、企業ネットワークにもすぐに接続可能です。

DisplayPortとHDMIは同時に使用可能。2画面に接続すれば広々としたマルチディスプレイ環境ができあがります。

拡張性

この小ささですからストレージの拡張は全部USBだな・・・と考えるのが普通ですが、実は内部拡張もできてしまいます。何もいじらせてくれないMac miniとは違います。(笑)

背面のネジは小さな取っ手がついていて、手でカンタンに回せます。このネジを一つ外せばもうケースが開けられます。特殊ツールと難解な分解が必要なMac miniとは(略)

 

上フタは前にずらすように開けます。

小さくて多機能なのに、なんか空間に余裕がありますね

 

黒いブラケット部分には2.5インチストレージを搭載可能。SATAケーブルがテープでくくられています。(※オプションによってはここにドライブが搭載されています)

2.5インチドライブブラケット

 

ここはAPU(CPU)部分。ファンはシロッコタイプ。熱気が拡散しないようしっかりとカバーされています

 

裏返して背面パネルもはずします。こちらもネジがまったくなく、カンタン。Mac miniとは(略)

 

裏面にはメモリスロットが2つ、NVMe対応のM.2 SSDスロットがあります。

メモリはノート用のSO-DIMM、規格はDDR4です。オプションによっては2つのスロットが埋まっている場合がありますので、拡張する場合は事前にご確認を。

 

標準のSSDは2242タイプの短いものが装着されていました。(SSDは時期やグレードにより変更される可能性があります)

 

長さ的には2280も対応できそうです。ただし分解、換装は保証対象外となる場合がありますので、自己責任のもとで行ってください。当サイトも改造には責任は負えません。

キーボードとマウス

Lenovoの標準的なブラックのキーボードとマウスが付属していました。キーボードよりも本体が小さいというのが笑えますね。

 

キーボードやマウスは不要なら「なし」を選択することもできます。

バーティカルスタンド

オプションの「ThinkCentre Tiny バーティカル スタンド 3」を購入すれば、このように少し角度を付けて立たせることができます。

 

USBの抜き差しや電源スイッチ ON / OFFが、垂直よりもラクに行えました。左右の幅が広がるので、立たせたときの安定度もあがります。

ベンチマーク

3DMark

ゲームベンチマークとして、ほぼ業界標準となっている3DMarkにてテストをしました。

ベンチマーク スコア
Ice Storm 74263
Ice Storm Extreme 59446
Cloud Gate 11661
Sky Diver 6334
Night Raid 6745
Fire Strike 1038
Time Spy 744

通常のビジネスレベルのグラフィックであれば、十分すぎるほどのスコアです。

軽量ゲームなら十分に遊べる実力がありました。MicrosoftストアのPCゲームも、軽いレーシングゲーム程度なら遊べます。

PCMark 10

パソコンの全体的な性能を試験するベンチマークです。
インターネットブラウズや文書作成、リモート会議や画像処理など、普段よく行う作業がどれだけ快適になるかが分かります。

ベンチマーク スコア
Essentials(軽い作業) 8236
Productivity(やや重い作業) 6475
Digital Creation(重い作業) 3538

一番軽いEssentialsでは8236ポイントとなっており、普段行う作業には余裕で対応できそうです。

重いグラフィック作業でも3500オーバーで、Adobe Photoshop、Illustratorぐらいは十分に作業可能となります。

Passmark

CPU(APU)の能力を計測してみました。

ベンチマーク スコア
CPU 8908

CPU能力は9000近く、これは3世代ほど前の通常電力版 Core i7と同じぐらいの、とんでもないスコアです。

こんな小さなボディでそこまでの速さが出ることに驚きます。

Cinebench

3DレイトレーシングでCPU能力を測るテストです。

ベンチマーク スコア
CineBench R15 OpenGL 33.38fps
CineBench R15 CPU 752cb
CineBench R20 CPU 1699pts

こちらも同じく、これは3世代ほど前の通常電力版 Core i7と同じぐらいのスコアを出しています。

ディスクの速さ

内蔵ディスクの速さを計測してみました。

NVMeタイプのSSDを搭載しており、シーケンシャル 読み込みは1747MB/s、書き込みはと高い数値を示しました。

Windowsの起動、ソフトの起動も非常に速く、ストレスは感じません。

スペック

今回紹介しているモデル:ThinkCentre M75q-1 11A4CTO1WWのスペックです。

詳しくはクーポンキャンペーンも行っている公式サイトへ!

機能 詳細
CPU AMD Ryzen 5 PRO 3400GE
CPUコア/スレッド数 4コア / 8スレッド
ベース周波数 / ターボブースト周波数 3300 MHz / 4000MHz
メモリ 8 GB
メモリスロット (空きスロット) 2/1
グラフィックス AMD Radeon Vega (2 GB)
ストレージ 256 GB SSD (NVMe)
OS Microsoft Windows 10 Home
光学ドライブ なし
ポート類 HDMI、DisplayPort、USB Type-C x1、USB Type-A x4
有線LAN あり

WTS的まとめ

非常に小型で、どんな小さな机にも置くことができます。オプションのVESAマウントブラケットを使えば、ディスプレイの裏側にも搭載できてしまうので、完全に姿を消すこともできます。

ただ、電源、USBなどケーブル類は意外に多いので、無線タイプのマウスなどを使えばよりスマートですね!

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