こんにちは、太田アベル(@LandscapeSketch)です。
現在、ノートPC用ではハイエンドとなるGeForce RTX 3080。そのRTX 3080を搭載しながら、本体の厚さを最薄部わずか20.1mmにまで抑え込んだ、薄型ハイエンドゲーミングマシンが誕生しました!
それが今回レビューする「Lenovo Legion 760」です。
いままでのハイエンドゲーミングノートといえば、熱処理のために非常に厚く、重くなってしまう傾向があり、
- 性能が高い=厚い、重い
- 性能が低い=薄い、軽い
という組み合わせしかありませんでした。Legion 760は性能をハイエンドにしながらも薄型を実現した、まさに誰もが夢見たマシン。
8コア/16スレッドのAMD Ryzen 7 5800H、GeForce RTX 3080、16インチのWQXGA 165Hzディスプレイなど、最新のハイエンド装備をフル装備。キーボードはもちろん、本体の一周にわたって光りまくる美しいLEDも搭載し、所有欲もがっつりと満たしてくれるぜくたくなマシンです!
メーカーから評価機をお借りできましたので、さっそく実機でレビューしていきます!
- GeForce RTX 3080も選べるハイエンドゲーミングノート
- ハイエンド装備ながら最薄部20.1mm
- 15.6インチより上下に広く使いやすい16インチディスプレイ
- 熱は高いが、騒音をかなり抑え込んだ高性能ファン
デザイン
電源を入れない状態では、かなり落ち着いたデザインの筐体。
全体が暗めのメタリックカラー「ストームグレー」で包まれています。天板にはLegionのロゴ。このロゴのYの部分は、起動時にLEDで光ります。
超高性能を搭載していながらこの薄さ!最薄部わずかに20.1mm、もっとも厚い部分でも23.5mmとなっています。
裏面は1/3ほどがメッシュとなっていて、CPUとGPUを効率的に冷やします。
ド派手なLED演出
ひとたび電源を入れれば、もとの落ち着いたデザインから一変!
キーボード部分、本体側面、排気口からド派手な光があふれます!光モノ好きにはたまらない演出です。
これを見れば、ゲームプレイのテンションも爆上がり!勝率も上がりそうです。
排気口も中から光があふれ出します。次々かわる色に見とれてしまいます。
なんと側面にも光の演出が!ライン状に光ります。
つまりほぼ一周光っています。
とはいえ、ワークステーションとして活用したい人にとってはLEDが困る場合もあるでしょう。光は付属ソフトで色合い、アニメーション、ON/OFFを自由に設定できます。
ディスプレイ
A4~B4サイズのノートは15.6インチが主流ですが、Legion 760は上下に広い16インチ。2560×1600ドットの16:10の比率です。このサイズを採用しているPCはまだまだ少数です。
WQXGA緻密な映像で、最新ゲームの美麗な画面がしっかりと楽しめます。
本体の大きさそのままをディスプレイにしたような大画面で、ベゼル(フチ)は非常に細い。15.6インチからわずかに0.4インチしか変わらないはずなのに、まるで一回り大きくなったような印象を受けます。
またゲーミングノートを名乗るだけあり、高速165HzのIPS液晶を採用。マウスカーソルの動きからしてなめらかで、もちろんゲーム画面も超スムーズ!すばやい敵の動きもしっかりと目視できます。
AMD FreeSyncテクノロジー、NVIDIA G-SYNCにも対応し、映像のタイミングずれによるティアリング(帯状に画像が乱れる)をほぼ防いで、美麗な映像が損なわれません。
キーボード
キーボードは10キー(数字キー)も備えたフルサイズタイプ。文字キーの大きさは余裕があります。
ストロークは短いながら打鍵感はしっかりとしていて、打った感じが伝わってきます。キーボードのバックプレートがしっかりしている証拠でしょう。
ただ、右上のバックスペースと「¥」文字や、右下のシフトキーと「ろ」がほぼくっついていたりして、慣れないうちはときどき打ち間違えてしまいました。
コスト的にむずかしいかもしれませんが、もしキーボードがThinkPadのものになれば、最強になりそうです。
キーボードはバックライトも搭載し、少し暗い場所でもしっかりと視認でき、作業がスムーズです。さらにキーのカラーは付属ソフトで自由に編集でき、虹色に光らせたり、光りが流れるように動くなど、アニメーション機能も付いています。
10キーはゲームによってはアイテムやアクションを割り当てることができ、行動をすばやくしてくれます。
タッチパッド
タッチパッドは1プレートタイプ。左下/右下を押し込むことで左/右クリックが可能です。タッチパッドも同色で、統一感があります。
大型で、複数指のジェスチャー操作もラクラク。
ベンチマーク
3DMark
ゲームベンチマークとして、ほぼ業界標準となっている3DMarkにてテストをしました。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
Fire Strike | 24342 |
Fire Strike Extreme | 12950 |
Fire Strike Ultra | 6971 |
Time Spy | 10488 |
Time Spy Extreme | 5094 |
Port Royal | 6468 |
さすがGeForce RTX 3080です。まるでデスクトップマシンのようなスコアをたたき出します!
少し前のデスクトップ・ハイエンドゲーミングマシンに迫っています。それをこの薄さで実現するのですから、技術の進歩は恐ろしい。
レイトレーシングをつかったRort Royalも十分になめらかで、最新ゲームも安心です。
CineBench R15
CPUとOpenGL能力を計測するCineBench R15で性能テストをしました。
テスト | スコア |
---|---|
OpenGL | 166.15fps |
CPU | 2076cb |
8コア/16スレッドのRyzen 7 5800Hは高い計算力を発揮します。ワークステーションクラスです。
CineBench R20
3DCGをCPUでレンダリングする速度を計測するCineBench R20で性能テストをしました。
テスト | スコア |
---|---|
CPU | 4988pts |
CPU(シングルコア) | 566pts |
シングルコアが550ptsを超え、もちろんマルチコアでは5000ptsの大台にあとわずか。もはやデスクトップパソコンとなんら変わりありません。
ドラゴンクエスト X
オンラインゲームのドラゴンクエスト Xのベンチマーク。比較的軽量なゲームのベンチマークです。
設定 | スコア | 快適度 |
---|---|---|
フルHD / 最高品質 | 22264 | すごく快適 |
軽めのゲームではもはや計測する意味がないほど、圧倒的なスコアです。最新ゲームでも、動かないものなどないでしょう。
ファイナルファンタジー XIV 暁月の終焉 (FF14 ENDWALKER)
ファイナルファンタジーXIV 暁月の終焉は最新技術を多数使っており、重めのゲームです。ただ、高画質でも紅蓮の解放者よりは軽くなる新技術も投入されています。
設定 | スコア | 快適度 |
---|---|---|
フルHD / 高品質 | 17683 | 非常に快適 |
多数のキャラ、重い景色のエフェクトの最中であってもグリグリと動きます。マルチプレイであっても快適に遊べるでしょう。
ポート類
薄型ですが、ポート類も充実。
- USB 3.1 (DisplayPort出力機能付き)、1(背面)(DisplayPort出力機能付き、Powerdelivery対応)
- USB 3.0 Type-C
- USB 3.0 Type-A 3ポート
- HDMI
複数のUSB機器や、マルチディスプレイへの表示も、拡張機器を使わずに接続可能です。
スペック
今回紹介しているモデル:Legion 760
機能 | 詳細 |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 5800H |
CPUコア/スレッド数 | 8コア / 16スレッド |
ベース周波数 / ターボブースト周波数 | 3200 MHz / |
メモリ | 16 GB |
メモリスロット (空きスロット) | 2(0) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3080 Laptop (16 GB) |
ストレージ | 1 TB SSD M.2 PCIe-NVMe |
OS | Microsoft Windows 10 Home |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16.1インチ |
解像度 | 2560 x 1600ピクセル |
ポート類 | USB 3.1 (DisplayPort出力機能付き)、1(背面)(DisplayPort出力機能付き、Powerdelivery対応)USB 3.0 Type-C x1、USB 3.0 Type-A x3、HDMI |
有線LAN | あり |
サイズ | 約 356×261.8×20.1~23.5mm |
重量 | 約2.5kg |
WTS的まとめ
高スペックながらふうじょうのビジネスノート並みの薄さが驚きです。シックで落ち着いたデザインかと思えば、全身LEDで光りまくるというギャップもおもしろい!
性能、機能、デザイン、どこも妥協せずに満足できる1台です。
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