IdeaPad Duet Chrombookはパソコンとタブレットの中間で役に立つ!実機レビュー

こんにちは、太田アベル(@LandscapeSketch)です。

教育現場でも導入が多いChromebook(クロームブック)

WindowsでもMacでもなく、AndroidでもiOSでもない、独特な立ち位置のOS「Chrome OS」を搭載しています。

といってもむずかしい機材ではありません。

画面はスマホ的で、セキュリティ性能が高く、しかも動作が非常に軽い!WindowsやMacほど幅広い作業はできませんが、書類作成や学校の宿題、ウェブでの入力作業などはお手のもの。

簡易的なパソコンとして十分な機能を備えているのです。

今日はLenovoから販売されている「IdeaPad Duet Chrombook」を借りることができましたので、どんな活用法があるか、探っていきたいと思います!

  • タブレット型、パソコン型など自由なスタイル
  • キーボードも付属
  • セール時なら3万円台という安さ
  • セキュリティ性能が非常に高い

デザイン

本体は薄型のタブレット型。ディスプレイサイズは10.1インチです。

 

ACアダプタとUSB Type-Cをヘッドホンの3.5mm端子に変換するケーブルも付属。

ヘッドホン端子変換ケーブル

 

 

背面は2色に分かれていておもしろい。上部のアイスブルーの部分はプラスチック、他はアルミ製となっています。プラスチック部分は電波を通しやすいようになっています。

本体タブレット部分

 

本体部分は実測451gと軽量。

非常に薄型

 

IdeaPad Duet Chrombookはタブレットとしてだけではなく、キーボードをくっつけパソコン的に使うことも可能です。

こちらが付属のキーボード「フォリオキーボード」。濃いめのグレーです。コネクタ部は強い磁石でパチッと本体にくっつきます。取り外しはひっぱるだけでカンタン。

フォリオキーボード

 

さらにこれは背面カバー兼スタンドの「キックスタンド付きマグネットカバー」

キックスタンド付きカバー(右)

 

本体背面に磁石でくっつき、折り曲げるとスタンドのように立てることができます。逆に、このカバーを付けないとパソコンのような形で使えません。

カンタンにパカパカと開くことがないようヒンジはかために作られており、折り曲げは片手で本体を押さえながらぐいっと開く感じです。

セットにして立たせたところ

 

 

3点全てを合わせた重さは 940g、18.2mmの厚さ。(※重量はレビュー機実測値、厚さは公称値)

 

タブレットとしては厚みがありますが、小型の折りたたみ型パソコンと考えれば、「軽量・薄型」の分類と言えるでしょう。もちろんカバー類を付けず、単なるタブレットとして持ち歩くのもいいでしょう。

ディスプレイ

ディスプレイは10.1インチの WUXGA(1920×1200ドット)。

縦、横、斜めなど、いろいろな角度から見ても色味の変化はほぼなく、高精細で見やすい画面です。色合いも普通で、この価格帯で購入できるタブレットとしては十分な性能です。

写真や動画の色合いもよく、画像はスムーズです。

使い勝手はどうか?何に使える?

さて次は使い勝手。ChromeOSというWindowsでもMacでもないOSはどのように使えるのでしょうか?

実はブラウザの「Google Chrome」とほとんど同じ使い勝手。要はChromeブラウザが、OSのように振る舞っているような仕組みです。

PC用のGoogle Chromeでできることはほぼ全てできます。インターネットブラウジングはもちろんのこと、Googleの表計算「Googleスプレッドシート」、ワープロ「Google ドキュメント」で事務作業も行えますし、freeeや弥生会計クラウドで経理作業や給料管理もできます。

Google スプレッドシート

 

Google ドキュメント

 

ちなみにマイクロソフトはMicrosoft Officeのクラウド移行を積極的に行っており、機能は限定的ながら、“純正”のExcel、Word、PowerPointもChromeOSで使うことができます!

マクロを多用したシートなどは使えないものの、PCのExcelと完全互換のファイルが扱える利点は非常に大きいでしょう。

写真管理や写真編集もブラウザベースでできるものが多くなってきていますし、動画の編集・公開はYouTube内でも可能です。高度なことを求めない限り、けっこういろいろこなせる印象です。

 

比較的ロースペックなハードですが、動きはサクサクしており、不満は感じません。

ただ10タブ以上を開いたりすると、じょじょに読み込みが遅くなってきたり、表示が遅く感じる場合がありました。(※タブ内の処理の重さによります)

 

数年前には非常に大きな不足感があったChromeOSですが、多くのアップデートがかけられた現在、一般的な用途において「ChromeOSではできない」というものが、ほとんど見当たりません。

学校教育「ギガスクール構想」でも積極的に採用されており、オンライン授業やプログラミング学習でも利用されています。

 

セキュリティ性能も非常に高いのも特長。

ChromeOSでは1つのタブが1つのシステムとして区切られるため、たとえ危険なサイトに誘い込まれマルウェア(ウィルス)を起動してしまっても、被害はタブの中だけに抑え込まれます。OS全体が侵食される可能性は極めて低い設計になっています。

だれがどのように使っても、安全性が高いOS設計になっているのです。

何も知らない子どもたちには、特に有用と言えるでしょう。

ただしフィッシングサイト(個人情報やクレジットカード情報を抜き取る詐欺サイト)は、防御のしようがありません。閲覧できるURLに制限をかけるなど、お子様の使い方には十分ご注意を。

 

キーボード

キーボードは薄型ですが、しっかりと構造材が通っており剛性感があります。

キーの反発感、節度感もあり、薄型ながら打ちやすいキーボードと言えます。

 

文字キーの配列には大きな問題点はありませんが、やはり小さい面積に詰めこむのはきびしいのか、右側のキーがほとんど細くなってしまっています。カッコや「¥」マークをタッチタイプ(見ずに打つ)で打ち込むのはなかなかむずかしい状態でした。

フォリオキーボード

右側のキーは少し細くなってしまっている

 

本体にくっつけて角度を付けるような機能はなく、平たく置いた状態のため、上側の列のキーは少し力を強めのほうがしっかり反応します。

 

キーボードは近づければくっつき、引けばすぐに分離する

タッチ操作、タッチパッド

タブレットへの操作はもちろん画面のタッチで。直感的でわかりやすい。

キーボードを取り付けたときはノートPCのようなタッチパッドが使えます。タッチパッドの操作感はごく普通。ちょっと小さめですが本体画面も小さいので、不便は感じませんでした。

ポート類

ポートは充電兼用のUSBポートのみとなります。拡張性はほぼありませんがほとんどがクラウドだけで済んでしまうため、不便に感じることはないでしょう。

側面にはUSB Micro B端子のみがある

 

スペック

機能 スペック
プロセッサー MediaTek™ Helio P60T プロセッサー (2.00 GHz)
初期導入OS Chrome OS
ディスプレイ 10.1″ WUXGA IPS LEDバックライト 光沢あり マルチタッチ対応(10点) 1920×1200
メモリー 4 GB LPDDR4x (オンボード)
ストレージ1 128 GB SSD
標準保証 1 年間 送付修理 メーカーへの送付・梱包料はお客様負担
Office ソフトウエア なし
バッテリー 2 セル リチウムイオンポリマーバッテリー
Bluetooth Bluetooth 4.2
内蔵カメラ 200万画素 カメラ(インカメラ) + 800万画素 AFカメラ(背面)

WTS的まとめ

本体のみならごく軽量なタブレット、フルセットにすればノートPCのように使え、さまざまな使い方に柔軟に対応できるChromebookです。

1週間ほどいろいろな用途に使ってみましたが、「もしかして一般的な作業なら、WindowsやMacのようなパソコンはいらないんじゃないか?」と思ってしまうほどでした。

Chromebookはこれからさらに機能が拡張されていきます。いままでPCでしかできなかぅった作業ができるようになるのも、時間の問題かもしれません。

コメント