ヤシカの手軽なハンディスキャナHS-420Wのレビュー第二弾です。(第一弾の概要レビューはこちら)
前回は、外観や200gという軽さ、使いごこちなどをざっと紹介しました。今回はHS-420Wからパソコン(Mac)の接続、Wi-Fi機能など撮り込んだ画像の活用方法をレビューしていきます。
USB接続
まずはオーソドックスなUSB接続。
HS-420Wの側面にUSBポート(ミニBタイプ)があります。USBケーブルはセットに含まれていますが、他のデバイスで同じケーブルを使っていたら兼用してもOKです。
HS-420Wは「USBマスストレージクラス」に対応しています。名前はむずかしいですがデジカメと同じ接続方法といえばわかりやすいでしょう。
そのため取り込み方法はデジカメそのものです。
USBケーブルをさくっと挿します。パソコンにも接続。
電源をオン。
するとMacならデスクトップやFinder、Windowsならマイコンピュータに「ドライブ」として現れます。
フォルダ内に「DCIM」という、これまたデジカメでおなじみのフォルダが。
DCIMを開くとスキャン画像が入っています。
JPEGまたはPDFで保存されていますので、写真と一緒に入れておいたりEvernoteなどに入れたりと使い方は自由です。こういう素直な設計、僕は好みです。
(ちなみにデジカメと同様の扱いなので、接続と同時に写真管理ソフトが起動してしまうかもしれません。iPhotoやPicasa、Windowsフォトギャラリーなど)
Wi-Fi
さて次はWi-Fi(無線LAN)です。
去年はCANONのPowerShot A3500 IS、SonyのCyber-shot WX200とWi-Fi搭載のカメラを買いまくりました。Wi-Fi経由にすればケーブル要らずでカンタンに接続できます!最近はなんでもWi-Fiにしたい気分。
では実際に使ってみます。
HS-420Wの側面に付いている「Wi-Fi」スイッチをONにします。(けっこうかたい)
青いWi-Fiランプが点滅し、画面に「–○-」のように接続中を表す表示が出ます。30秒ほど待ちます。
パソコンやMacからWi-Fiの検索をし、「WIFISCAN」という名前を見つけます。これがHS-420Wです。
接続するとパスワードを求められます。パスワードは側面のシールに書いてあります。(標準では「123456789」)
接続できました。
そうしましたら次はブラウザでアクセスします。(Safari、Chrome、IEなど)
ブラウザのアドレスバーに手入力で「192.168.1.2」と入力。
こんな画面が表示されます。
DCIMというフォルダがありますのでクリック。さらにその中に100mediaというフォルダがあるのでこれもクリック。
ファイルの一覧が表示されます。
必要なファイルを、右にある「ダウンロード」ボタンを押して取り込みます。(右クリックして保存)
Wi-Fiは微妙に使いにくいぞ
とりあえず取り込みはできましたが、このWi-Fi画面はいまいち使いづらいですね。
まず背景ですが、なぜこんな灰色の背景模様が必要なのかわかりません。まるでWeb1.0時代のページです。白でいいのに。
次にファイルの一覧。できれば日付を日本語にしてほしいですね。あとサムネイルは表示させてほしい。時間とファイル名では判別がつきません。
WTS的まとめ
USB接続に関しては普通に満足です。マスストレージクラス対応ならデジカメと同等の操作が可能ですので、どんなOSとも相性が良いでしょう。
Wi-Fiに関してはイマイチ。オマケ程度に考えたほうが良いです。
ケーブルを忘れた時などは非常に助かりますが、普段常用するには手間がかかる方式です。デザイン、操作方法などを改善してくれれば変わるかもしれません。常にパソコンとWi-Fi接続して、撮り込んだらすぐに転送されるようなシステムならかなり価値が上がりますね。
スキャナとしては必要十分な性能です。
購入後500ページほど本や書類を取り込みましたが、慣れてくるとかなりキレイにスキャンできます。
雑誌を切る > スキャナ(プリンター)にセット > パソコンから操作してスキャン
というのが従来の複合機の作業ですが、HS-420Wで上記の作業が必要なくなり、ものすごく効率が上がりました。
ただ、ちゃんとブレなくスキャンできているかは取り込むまでわからないのが欠点かも。(使っていると「あ、これは失敗だな」となんとなくわかるようにはなります)
ということで接続操作のレビューでした。