使いやすいモバイルディスプレイを多種販売しているGeChic。
当サイトでは同社のディスプレイを何台か過去にレビューしています。どれも用途に合わせ、よく考えられています。
今回レビューする「On-Lap M152H-R2」(公式サイト)は、USB PDによる”給電(充電)”が可能なモバイルディスプレイ。2Wの小型スピーカーも搭載。
つまりパソコン、Nintendo Switchやスマートフォンなどを”充電しつつ”、15.6インチの大画面で遊ぶことができるのです!(※製品付属のアダプタを使う必要があります。)
さっそく基本性能や使い勝手を見ていきましょう!
スペック
On-Lap M152H-R2の公式スペックです。さらに詳しい内容は公式サイトをご覧ください。
パネル | 15.6″ (16:9ワイド) TFT LCD |
表示エリア | 344mm×194mm (WxH) |
解像度 | 1920 x1080 |
最大表示色 | 16.2M Colors |
輝度 | 300 (cd/m²) (Typical) |
コントラスト比 | 700:1(Typical) |
視野角 | 170°(H)/170°(V)(CR>10) |
表面処理 | ノングレア |
応答速度 | 15 ms |
サポート解像度 | 1920×1080(60Hz) 1600×900(60Hz) 1440×900(60Hz) 1366×768(60Hz) 1280×1024(60Hz) 1280×960(60Hz) 1280×800(60Hz) 1280×768(60Hz) 1280×720(60Hz) 1024×768(60Hz) |
接続 | HDMI-A×1 DC IN×1 USB Type-C (DP1.2) ×1 USB-A×1 イヤホンジャック ×1 |
サイズ | W×D: 358mm×238mm H: 7mm(min)~21mm(Max.) |
カラー | 黒 (表) 勝色 (裏) |
重量 | 768g |
DC-IN | Power Delivery規格に対応、20V入力電流に対応 |
ディスプレイデザインのチェック
おなじみのGeChicのロゴが入った箱で到着しました。
本体はとてもシンプルな形。(下写真はスタンドで立たせた状態)
ディスプレイ部分から少し突き出る感じで足の部分があり、その足の部分には左右にスピーカーが搭載されています。
本体は公称768g。片手で楽に持ち上げられる軽さです。
前回レビューした、16インチの「On-Lap M161H」(レビュー)と比較してみます。
サイズ感はほとんど変わらず、M161Hに左右の足とスピーカーを付けたような形ですね。どちらも本体いっぱいまでディスプレイ部分があり、モダンな形です。
サイド部分のチェック
サイドには電源、メニューボタンや音量ボタンがあります。
右側面のUSB-AはHDMI入力に対応しています。(HDMI端子からUSB-Aに変換するケーブル付属。普通のHDMI端子も裏側にあります。)
裏面のチェック
裏側には端子部分、スタンド固定用の土台があります。
端子類は本体裏側に縦向き(上向き)に差し込むようになっています。端子が横に広がらないので、PCと並べるときにジャマになりません。
裏面端子は3.5mmイヤホンジャック、DC-IN(Type-C)、USB-C入力、HDMI入力です。
スタンドは小さく、軽量なプラスチック製。裏面中央のコネクター部に、上からもしくは下から差し込みます。差し込む方向により立たせられる角度が変わります。
上から差し込んだ場合は、寝かせる角度へ曲げやすい。
下から差し込んだ場合は、立たせる形にしやすい。
付属品のチェック
付属品を見ていきます。
- クイックリリーススタンド
- HDMI to USB-A ビデオケーブル
- USB Type-C ビデオケーブル
- USB-A – USB-C 電源ケーブル
- 65W 電源アダプター
- 収納ケース
USB-A to USB-C電源ケーブルは、A側が二股になっていて、2つのポートに挿すことで電力を大きくしています。
付属の電源アダプタはUSB PD(パワーデリバリー)対応の65W。
Nintedo Switchなどを充電しながら使うときは必ずこのアダプタが必要です。筆者手持ちの45Wアダプタを使用したところ、ディスプレイが映るのみで充電はできませんでした。
こちらは付属のキャリングケース。デニム生地っぽい質感のファブリック製。ぴったりのキャリングケースはなかなか探しにくいので、添付はありがたい。
内側にはしっかりと堅めのクッションが入っており、ディスプレイ破損の危険を低減します。
サイズはぴったり!ただし、ケーブル類は収納できません。
クッションが入っているとはいえ、ぶつけたり、満員電車の圧迫に耐えられるほどの堅さではないので、持ち運びには十分注意してください。
画質はどうか?
画質をチェックしていきます。
15.6″ (16:9ワイド) のTFT液晶。スペック表に明確な表記はありませんが、左右視野角が170°もあることから、IPS液晶ではないかと推測されます。
表面は反射の少ないノングレア液晶。蛍光灯や太陽の光の反射がソフトなので、目がつかれにくいとされます。プレゼンや、ゲームプレイでも強い反射は感じません。
MacBook Proから映像を映してみました。
オレンジはかなり良い色が出ています。MacBook Proの自然な色合いに非常に近い映像が出ています。斜めから見てもほとんど色は変化せず、見やすいと感じました。もちろんグレアのMacBook Proのほうが、色がくっきりと濃いめに見えます。
他の画像でも試してみます。
色の範囲が広い自然の映像では、少し色味が浅く感じられるものの、破綻はありません。合格点だと思います。
このような微妙なグレー諧調の写真では、少し青みが強く感じられます。ただ、MacBook Proと比べているから誇張して感じられているとも思われます。単体で見ればほぼ気にならないでしょう。
スピーカー
スピーカーは左右2Wずつとなっています。
音質としては結構軽めで、重低音は苦手です。音量はわりと大きめに出せます。とはいえ、「ゲームの音をバリバリ響かせてプレイしたい!」という要望にはきびしいです。
単体で音が出るからスピーカーを持ち運ぶ手間が省ける、そのぐらいの機能だと考えたほうがいいでしょう。
プレゼンなどで効果音を出す程度なら十分に期待通りです。
WTS的まとめ
On-Lap M152Hは前回レビューしたM161Hにスピーカーと充電機能が付いた製品だとまとめられます。
プレゼンやゲームを映したままプレイすると、とにかく本体のバッテリーの減りが気になります。そんな時、On-Lap M152Hなら充電もできるため、バッテリーを気にしなくてよくなるのは、大きなアドバンテージです!
リビングのテーブルにも収まる大きさなので、Nintedo Switchをちょっとテーブルで遊びたい、そういった場面でも活躍するはずです。
ビジネスにもゲームにも、利用できる場面の多そうなディスプレイです。
コメント