こんにちは、太田アベル(@LandscapeSketch)です。
ゲーミング用ノートPCは非常にたくさん販売されていますが、最近ではゲーム用だけではなく、その高い処理能力を活かして動画の編集や3DCGの作成などに、幅広く使用されています。
しかし、プロの現場で採用したいとなると、LEDでギラギラに光るデザインというのはいまいちなじみにくいのも事実。
そこで!かなり落ち着いたデザインのゲーミングノートPC「サードウェーブ GALLERIA UL7C-R37」です。
BTOゲーミングマシンで有名なサードウェーブと、CPUのトップブランド インテルによる共同開発というめずらしい出自。
オフィスで使っていても違和感がないほど落ち着いたデザインでありながら、第11世代Core i7 CPU、GeForce RTX 3070グラフィックス、16GBメモリ、1TB SSD、240Hz超高速液晶ディスプレイなどなど、最新テクノロジーをフル装備しています!
さらに注目はノートPCでは非常に採用の少ない「メカニカルキーボード」の装備。カチッと気持ちの良いタッチ感で、文字打ちの仕事にも適しています!
これだけ装備して219,980円(税込)からという、このクラスではかなり安い価格もみどころです!
さっそくレビューしていきましょう!
- 最薄部 21.6mmの薄型ボディ
- 落ち着いたメタリックグレー
- デスクトップPCに迫る強力なCPU
- ハイクラスグラフィックス GeForce GTX 3070を登載
デザイン
本体はグレーの落ち着いた雰囲気の天板。ガレリアのロゴがプリントされたシンプルな見た目。言われなければ、これが最新のGeForce RTXを装備したゲーミングマシンだとは思えないほどです。
本体はゲーミングマシンとしては薄型。最薄部はわずか21.6mmの薄さを実現。過去のゲーミングマシンが3~4cmもあったことからすれば、“激薄”になったとも言えます。
ディスプレイ
ディスプレイは15.6インチ、非光沢タイプ。
単なるディスプレイではありません。リフレッシュレート 240Hz(1秒間に最大240回画面を更新できる)を実現し、映像はもちろん、マウスの動きがとてつもなくなめらか!
目でマウスを追うのがラクで、心なしか、目のつかれも少ない感じがします。
超狭額ベゼルでフチはわずか4.5mm、画面占有率は94.5%にもなり、まるで天板全てがディスプレイになったかのような迫力。本体サイズの小型化にも貢献しています。
FULL HD (1920×1080)で非常にきめ細かな表示。文字もなめらかで読みやすい。
どの角度から見てもほぼ色化けや白っぽくなることもなく、鮮明です。ゲームの色合いはくっきりと表示され、美麗な最新ゲームも満足できる画質です。明記はされていませんが、性質はIPS液晶に近い印象。
ディスプレイ上部にはカメラも装備。Windows Helloの顔認証にも対応しています。
キーボード
GALLERIA UL7C-R37は、キーボードに特に注目です。
ほとんどのノートPCは「メンブレン式」という、ゴムのクッションを押して反応するタイプです。最近はかなりタッチ感は良くなりましたが、
対してGALLERIA UL7C-R37が採用するのは「メカニカルタイプ」。
シャキッと気持ちよく、押しごたえのあるキータッチがとにかくキモチいい!ムダにカシャカシャと打ちまくってしまうほど、一度さわるとクセになるタッチ感です。
キーボードはRGBバックライトを装備しており、付属ソフトによりさまざまな色に変化させることができます。ゲーンミングマシンらしい(?)、レインボーなキーボードも可能!少し暗い場所でもしっかりと視認でき、作業がスムーズです。
もちろん1色のみの光、消灯も可能。
ただ気になるてんとしては、2段目にある数字と記号キーが、なぜか記号のみ発光します。テンキーのない当機種では、数字をここで打つことがほとんどになります。記号よりも数字を光らせてほしいと感じます。もちろん両方光ればもっと良いですね。
エンターの右側にはPageUp、PageDownなどが縦に並んでいます。打ち間違うかな?と思っていましたが、そこまで小指が伸びることはなく、問題ありません。
タッチパッド
タッチパッドは1プレートタイプ。左下/右下を押し込むことで左/右クリックが可能です。タッチパッドも同色で、統一感があります。
表面はさらっとしており、スクロールしやすい。
複数の指でスクロールなどが行えるジェスチャー操作にも対応しています。
左上を2回タップすると、タッチパッドがOFFになります。ゲーム中に手のひらが当たって動きにミスがでることを防げます。
ベンチマーク
3DMark
ゲームベンチマークとして、ほぼ業界標準となっている3DMarkにてテストをしました。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
Night Raid | 52266 |
Wild Life | 54326 |
Wild Life Extreme | 20448 |
Fire Strike | 22383 |
Fire Strike Extreme | 12401 |
Fire Strike Ultra | 6600 |
Time Spy | 10030 |
Time Spy Extreme | 4926 |
さすがGeForce RTX 3070です。あらゆるテストで非常になめらかです。Wild Lifeなど軽いテストでは200fpsを超える場面もあり、240Hzの高速液晶をしっかりと活用できます。
ヘビークラスのゲームも、高画質で十分に楽しめます。
ドラゴンクエスト X
オンラインゲームのドラゴンクエスト Xのベンチマーク。比較的軽量なゲームのベンチマークです。
設定 | スコア | 快適度 |
---|---|---|
フルHD / 最高品質 | 24596 | すごく快適 |
最高解像度、最高画質でも非常にスムーズです。コマ落ちは一切感じません。
ファイナルファンタジー XIV 漆黒の反逆者 (FF14 SHADOW BRINGERS)
ファイナルファンタジー XIV 漆黒の反逆者は最新技術を多数使っており、重めのゲームです。ただ、高画質でも紅蓮の解放者よりは軽くなる新技術も投入されています。
設定 | スコア | 快適度 |
---|---|---|
フルHD / 最高品質 | 17556 | 非常に快適 |
最高品質でもまったく処理オチを感じさせません。必要十分でしょう。
CineBench R15
CPUとOpenGL能力を計測するChineBench R15で性能テストをしました。
テスト | スコア |
---|---|
OpenGL | 181.14 fps |
CPU | 1964 cb |
こちらも十分すぎるスコア。3DCG処理も問題ありません。
Passmark
PassMarkでPC全体の能力を計測してみました。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
PassMark Rating (総合スコア) | 4458 |
CPU Mark | 23793 |
2D Graphics Mark | 414 |
3D Graphics Mark | 17215 |
Memory Mark | 2644 |
Disk Mark | 33859 |
どの数値も非常に高速で、弱点となる部分はまったくありません。
ポート類
ノート型ながらも、ポート類はデスクトップマシン並に多数装備されています。
HDMI、Thunderbolt4(DP1.4対応)で、画面出力だけでも2ポート。本体と合わせ3画面の同時出力に対応しています。
USBはType-Aが3ポート、Thunderbolt4はUSBと後方互換があるので、合わせて4ポートが使えます。
ゲーミングマウスやコントローラなど、多数の機器を接続することがあるゲーミングマシンでは、このポート数は心強いところ。
また太めのケーブルとなるHDMIなどは背面についており、左右にケーブルが散らばらないので、操作のジャマになりにくい。
静粛性
この薄さに強力なGPUを搭載したということは、熱がこもってさぞかしファンの音もひどいだろうな・・・と先入観がありましたが、通常時はかなりの静かさ。耳を近づけないとファンの音がとらえられないほどです。
ベンチマークをかけて高温になってくると、扇風機の「中」ぐらいの風切り音となります。ですが最高潮でもファンの音は低音に抑えられており、耳障りなキーンという高音は、ほぼ感じとれません。
とはいえ、高品質なゲームの音楽を存分に楽しみたいのなら、ヘッドホンでプレイするのがいいでしょう。
スペック
今回紹介しているモデル:GALLERIA UL7C-R37 (Standard)
機能 | 詳細 |
---|---|
CPU | Intel Core i7-11800H |
CPUコア/スレッド数 | 8コア / 16スレッド |
ベース周波数 / ターボブースト周波数 | 2300 MHz / 4600 MHz |
メモリ | 16 GB |
メモリスロット (空きスロット) | なし |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3070 Laptop (8 GB) |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
OS | Microsoft Windows 10 Home |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ |
解像度 | 1920 x 1080ピクセル、240Hz 非光沢 |
ポート類 | USB3.2Gen2 Type-A x3,USB4 Type-C x1(Thunderbolt4/DP1.4対応),マイク入力/ヘッドフォン出力(CTIA) x1, /HDMI2.0b x1 |
無線LAN | インテル Wi-Fi 6 AX201NGW (IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n 2x2 Max2.4Gbps) |
有線LAN | 2.5Gb Ethernet対応LANポート |
サイズ | 356(幅)× 234(奥行き)× 21.6(高さ 最薄部) mm |
重量 | 約1.96kg |
高額なノートPCはセーフティサービス付きも検討したい
GALLERIA UL7C-R37は非常に高機能でしかも薄型なので、カメラと共に出かけ、現場のインスピレーションが残っているその場で写真編集や動画編集に入り込めます。
ただ、そうなると怖いのは故障や破損。
安くはないマシンなので、万が一落としたり、雨に降られて故障したら大惨事!そんな心配があるなら、「セーフティサービス付き」モデルもおすすめしたいところ。
毎月のサービス料を払っていれば最大3年間まで、自然故障はもちろん、「落とした」「水をかけた」「液晶を割ってしまった」のような自分の過失による故障・破損も対応してもらえます!
落として12万円もの修理費となった場合も、セーフティサービスがあれば無償で代品交換となる例も!(※状況によりますので、全てがこの対応ではありません。)
セーフティサービス付きモデルは12ヶ月が最低加入期間となります。しかしGALLERIA UL7C-R37セーフティサービス付きモデルの場合、本体金額として11,000円ほど値引きがあり、実質1年間は無償に近い価格で高度な保証サービスを受けられます!
高額で、しかも持ち歩きもするゲーミングノートPCは、一度落としたりしたらとんでもない修理料金となってしまうこともあります。液晶だけでも、5万円、7万円といった高額修理はあたりまえの時代。アクティブに持ち運んでプレイするつもりなら、セーフティサービス付きを積極的に検討したいモデルです。
WTS的まとめ
このクラスでは比較的手にしやすい219,980円(税込)という価格で、スキのない装備をそろえています。
加えて、高速液晶、2.5GbE有線LAN、メカニカルキーボードなど、ゲーマーが嬉しい先進装備もしっかり取り込んでいます。
厚さ20mm以下、重量2kg以下という点も、持ち運んでプレイを考えている人には注目したい点でしょう。
ゲーム用としても、普段使いのハイパワーマシンとしても、選んでソンのない1台です。
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