今日はディスクのパーティションを操作するソフトを紹介。
一台のHDDの中を区切って2つのディスクに見せかけたり、または隠し領域を作ったりすることがあります。このような区切りを「パーティション」といいます。
しかしパーティションの変更はなかなかにむずかしく、「2つに区切られた領域を結合して1つにしたい」と口で言えば簡単そうなことも、作業は簡単ではありません。
そんなときに助けになるのが、ビジュアルにパーティションを自在に操れるソフト「EaseUS Partition Master」です。
標準の「ディスクの管理」との違い
こちらがWindows標準のパーティションツール「ディスクの管理」という機能です。ハードディスクを新しく買ったりすると使うので、見たことがあるかもしれません。
ビジュアルでまあまあわかりやすいのですが柔軟な操作はまったくできません。たとえば
- 2つの領域の内容を残しつつを1つに結合
- 隠しパーティションの作成、解除
- 領域のコピー、移動
- MBR、GPTの相互コンバート
などです。
例えばパーティション領域の連結したいと思います。隣同士のパーティションを単純にくっつければOKじゃないの?と思ってしまいますがWindows「ディスクの管理」でやるとなると大変!
例えば領域の結合は・・・
- まずデータを他のディスクに移し
- 結合したい部分の領域をすべて削除(データが消える)
- 新しい領域を作成
- 元のデータをコピーして戻す
という最低4手順になり、非常に時間がかかる上に思い通りのパーティションレイアウトにならない場合もしばしば。
データを保持しながら操作可能
EaseUS Partition Masterなら上記のことができてしまいます。
しかもデータを保持しながら操作することも可能です。(※ただしディスクのエラーや人為的な操作ミスでデータが消えてしまうことも十分考えられます。操作前には必ずバックアップを!)
ではパーティションの結合をしてみましょう。
E:とF:という2つのパーティション(ディスク)があります。それぞれには2つずつテキストファイルを入れてみました。
結合します。
右クリックメニューから「パーティションを合併する」をクリック。(日本語訳が微妙ですが)
結合先のパーティションを選択します。
一つのディスクとなりましたが、元のデータは残っています!F:¥のデータは別のフォルダとしてまとめられています。
クラッシュの回復用に
ディスクの故障でパソコンがクラッシュした場合、破損して見えなくなった領域を再定義してムリヤリ見えるようにし、バックアップを作成するという荒業(あらわざ)も必要になります。
このような操作も「ディスクの管理」ではできません。「ディスクの管理」では領域を設定すると必ず空白の状態(フォーマットされる)となってしまうためです。
Partition Masterは再定義のみを行いフォーマットをせずに使うこともできます。データサルベージに効果的です。ただしこの場合はパーティションの位置やサイズがわかっていないと指定はむずかしくなります。
パーティションをコピー
任意のパーティションをサイズやデータそのままに別のディスクにコピーすることができます。
破損したパーティション避けて問題ないパーティションを抜き出してバックアップしたり、パーティションをクローンしてテストに使用したりなど多目的に使えます。
パーティション変更の様子
パーティションのサイズ変更は非常にカンタン。マウスでドラッグするだけで直感的に変更可能です。その様子を動画にしてみました。
WTS的まとめ
ということでEaseUS Partition Masterでの便利機能を紹介してきました。パーティションの操作に関することはほとんどすべて可能で、非常に柔軟です。驚くことに基本機能を集めたFreeバージョンは無償で提供されており、これだけでも十分に間に合ってしまいます。
フリーバージョンはこちらから無償ダウンロード可能。
RAID 5ディスクが壊れたり、業務用サーバーの修復をしたい場合は有料のProバージョンを使えば、より的確に安全に操作可能です。
もしパーティション操作、ディスクの複雑な修復が必要な場合はぜひ試してみてください。