どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
今日のレビューは、ドスパラから販売されている11インチの大型タブレット「Diginnos DG-D11IW」です。
注目はCPU。比較的安価なタブレットながらIntel Core Mを搭載する点。
大型画面と豊富なポート、ATOM搭載機よりはるかに速い処理速度で快適に使える一台だった!
スペック
スペックを見てみましょう。注目はCPU。Windowsタブレットではほとんどが最廉価シリーズの「ATOM」を搭載しています。
しかしATOMは省電力と物理的なチップの小ささが特徴で、処理速度はかなり非力。そうなるとその上のCore iシリーズになりますが、コストが高い上に消費電力が大きく、タブレットでは搭載がむずかしい。
そこでその中間を埋めるように登場したのがCore Mです。去年から登場したこのチップはATOM並の超低消費電力なのに、Core iシリーズに近づく能力を持つという、タブレットなどで使い勝手の良いCPUなのです。
今回のDG-D11IWはこのCore Mシリーズから5Y10を採用。2コア/4スレッド、クロック数は最大2Ghzまでブーストされます。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64-bit |
CPU | Intel Core M-5Y10c (2コア / 4スレッド) |
メモリ | 4GB |
メモリスロット (空きスロット) | – (-) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 5300 (Intel) |
ストレージ | SSD 64GB |
ディスプレイ | 11.6インチ |
解像度 | FULL HD (1920×1080) |
ポート類 | USB3.0 x1、USB2.0 x1、microHDMI x1 |
Bluetooth | あり |
無線LAN(Wi-Fi) | 802.11 b/g/n |
有線LAN | なし |
サイズ | 300 x 192 x 13 mm |
重量 | タブレット本体 約900g 、キーボード 約450g |
使いやすい2 in 1スタイル
さて外観を見ていきます。Diginnos DG-D11IWはタブレットスタイルとキーボードを接続するノートPCスタイルの2つの形態を使い分けられる2 in 1タイプ。
キーボードを折りたためばノートパソコンのように使えます。折りたたむと磁石の力で軽く貼り付きます。
ATOMタブレットを圧倒する軽快な操作感
全体の動作感です。これは文句なしの快適さ!
Core Mの性能は、タブレットPCには十分な速度でしょう。Windows全体の動きは非常にキビキビサクサクしていて、アプリの立ち上げも速いです。
ATOMを搭載するタブレットでは、アプリの切り替えや立ち上げがかなり引っかかりを感じますが、DG-D11IWはほとんどもたつきません。ATOMタブレットを使っていて、遅いな~と感じている人にはオススメします。
見やすいディスプレイ
IPS液晶を採用したFULL HD (1920×1080)のディスプレイを搭載。どの位置からも色変化は少なく、見やすい。
11.6インチの大きさを手と比較。
大きいですね。
広いのでタッチもしやすい。
ただダイレクトボンディングではないので、ガラスと画面が離れていてわずかに奥まって見えます。知っている人しか気にならない点ではありますが、コストダウンの影響が見える部分です。
タッチパネルは改善が必要か
これはレビューしている機材の個体問題かもしれませんが、タッチパネルの指すべりが悪いです。なんだかカサカサした感じ。
もう少しヌルっと感じるなめらかさがほしいなと感じました。気になる人は11インチ用のフィルムを買うといいかも。
固いスタンド
スタンドはタブレット側についています。面積もかなり広く、材質は鉄で、かなり”鉄板”な感じ。
開くのはかなり固い!
片手で本体を押さえてぐいっ!と力を入れて開く感じ。
安定性は問題ありません。
立ててタッチパネルを操作してもグラつきません。
角度はかなり低い位置まで耐えることができました。
余談ですがスタンドの裏にはSSDと書かれたフタが。ストレージを入れ替えられるのかな?無保証になるのでむやみに開けないように。
打ちやすいキーボード
かなり薄いキーボードですが、キーの打鍵感はしっかりしています。配列もオーソドックスで、打ちミスが出るような部分はないでしょう。
手の大崎との比較。けっこう広いですね。
ストロークは1mmほど。
反発力は強い方です。もう少し軽くても良かったかも。打鍵音は静か。
タッチパッド
キーボードにはタッチパッドも備えます。パネルは1プレートタイプ。右下、左下がクリックと右クリックに対応しています。スイッチは固め。
タブレットなのでディスプレイがタッチできますので、ソフトごとに両方をうまく使いわけるといいでしょう。
豊富なポート
タブレットは大きさと厚さの制限が厳しく、ポート類は必要最低限となりがちです。ですがDG-D11IWはかなり豊富。
USBは2ポート、micro HDMI、マイクロSDカードリーダーと必要十分な数を備えます。
着脱はワンタッチだがContinuumには非対応
キーボードの着脱は非常に手軽。本体下部とキーボードのコネクタを近づけるだけで、マグネットの力でカチッとくっつきます。何度やってもズレることもなく、気軽に取り外し、取り付けが可能です。
ロック機構はなく、取り外しは引っぱり上げるだけ。
ただWindows 10のContinuum(タブレット時にはタブレットモード、キーボード時には通常PCモードへの自動切り替え)には対応していませんでした。右下のメニューから自分で切り替える必要があります。
WTS的まとめ
CPUの性能というのは快適度に直結するな、と感じたレビューでした。やはりATOM系列はコスト重視。ある程度のモッサリ感は覚悟しなければなりません。その点Core Mを搭載しているDG-D11IWなら、妥協はいりません。
ノートスタイル、タブレットスタイルの両方の形でも使えますので、スタイルとしても妥協せずに済みそうですね。