ゲーミングPCを手に入れよう!と考えたとき、まず目につくのはデルの「Alienware(エイリアンウェア)」シリーズではないでしょうか。
リトルグレイのような怪しいロゴ、ド派手に光るLED、どんなゲームでも動かすパワフルなスペック。所有欲を満たすマシンとして有名です。
今日は15インチの大きさながら、見た目から中身まで規格外なハイパワーパソコン「New ALIENWARE 15ゲーミングノート(2016/9/23発売)」を試す!
デザイン
まずは外観。
”電源を入れさえしなければ”、グレーとブラックで統一された落ち着いたデザイン。
クロームに光るエイリアンロゴが、唯一と言える飾りです。
後ろ側には少し突き出るようにエア・ダクトが。ノートパソコンとしてはかなり珍しい形です。
超高速CPUとGPUを冷やし切るために、背面に吹き出すだけではなく、上下にもエアが通るような形状になっています。
全体的に直線的で、ステルス戦闘機を思わせる鋭く重厚な雰囲気。
スイッチオン!
さて電源を入れると、先ほどの落ち着いた雰囲気は一転!
エイリアンロゴが怪しく光り、ディスプレイサイド、本体サイドに煌々(こうこう)とLEDのラインが現れます!
ディスプレイ下には「ALIENWARE」のロゴが浮かび上がり、電源スイッチとなるエイリアン・フェイスももちろん光る!
キーボードは当たり前、タッチパッドまで光りだすという、本物のエイリアンもハダシで逃げ出す(!?) ド派手な演出が起動します!この時点でテンションメーターは確実に振り切れる!
ディスプレイ
さて、異常なまでの外観の演出を見たあとは、中身を見ていきます。
ディスプレイはFULL HD (1920×1080)の解像度を備える、IPS液晶。色は深みがあり、どの角度から見ても色変化はほぼ起こりません。
また「G-SYNC」機能を搭載されていることにも注目。これは画面の垂直同期とGPUのリフレッシュレートを同期させることにより、画面のなかで画像がズレる「ティアリング」を最小限に抑える機能。
特に動きの早いレースゲームやPFSなどで画面の乱れが少なく、標的を確実に捉え続けることが可能です。G-SYNCはスタンダードモデルから最上位のスプレマシーまで、全モデルに装備されているのもうれしい。
ポート類
有線キーボード、マウスも多用するゲーミングPC。ポートが少なくては話になりません。
ALIENWARE 15はゲーミングマシンとして、当たり前のごとく多数のポートを装備。両サイドと背面を合わせ、USB 3.0 x2、USB Type-C x1、Thunderbolt 3 x1、有線LAN、HDMI、Mini-Display Portと、拡張端子も映像端子も非常に豊富。
なんの拡張装置も無しで、3画面出力が可能なのです。
また背面には、外部GPUを実現する「Alienware Graphics Amplifier」ポートも装備。Alienware Graphics Amplifier(別売り)を接続すれば、デスクトップ用の強力なGPUを接続できてしまうのです。GeForce TITAN Xも動いたという実例もあるようです。
キーボード
光りまくるキーボードは、実はかなりしっかり作られていて打ちやすい。キーストロークは適度に深く、反発力も適度。もちろん、光ることはダテではなく、多少薄暗い環境でもキーの打ちミスを防ぐことができます。
キーボード左にはカスタマイズ可能な特殊キーも装備。ゲームごとのマクロや、ワンタッチキーを登録しておけば、実践で役に立つはず。
タッチパッド
前述の通り、タッチパッドまで光ります。キーボード同様、多少薄暗い環境でもどこにタッチパッドがあるかすぐに認識できるという利点があります。2本指スクロールなどのジェスチャー操作にも対応しています。
ボタンは2つの物理ボタンがあり、1プレートタイプより操作ミスが少ない。
光の色はもちろん変更可能。真っ赤にすると、赤熱した鉄板のように見えるので触るのをためらってしまう。
持ち運び
本体は最近のノートしては厚めですが、これだけの機能を詰め込んだゲーミングノートとしては比較的薄くまとまっている方です。デコボコしていないので、持ち運びはしやすいでしょう。
ただし、アダプタがかなり巨大。これだけで1kg弱ありますので、常時持ち運ぶには体力が必要です。
分厚く、大きい。
WTS的まとめ
ド派手な光の演出と、それに見合った強力なスペックを内蔵する、見た目も中身も満足できる一台です!「ゲームをプレイするためのマシン」として生まれてきたAlienwareのブランドを、持ち運べる大きさまでコンパクトにした、凝縮感のあるマシンです。