こんにちは、太田アベル(@LandscapeSketch)です。
自作PCに必須のCPU作業。一番最初の組み立てはいいのですが、CPU交換をするときには必ず「グリス除去」の作業が発生します。
これ、やってみると分かるのですが、グリスはネチョネチョでかなりの高粘度。ティッシュペーパーで作業するといつまでも残っていて、非常に時間がかかります。
そんなCPUグリスをサッと溶かし、容易にぬぐい取れる高性能除去液が、今回買ってきた「アイネックス グリスクリーナー IPA-CLN2」です!
その使い勝手をレビュー!
- 使いやすい小型のビン
- 古いグリスもさらっと取れる
- すぐに蒸発し、再作業が早く
- 軽いアルコールの臭いで苦痛ではない
そのままでは苦労するCPUグリス掃除
CPUグリスの除去は、なんの道具も使わず行うと非常に苦労します。
冒頭にも書きましたが、ティッシュペーパーだけでやろうとするとなかなかぬぐえません。ティッシュペーパーが破れるほどの粘度なのです。拭きとろうとしても伸びるだけ。
またあまりに強く拭くと、基板がゆがんだり、CPU裏のピン(AMD)を折ってしまったりするので大変危険。CPUが壊れます。
グリスをやわらかくするのは「灯油」という手もあるのですが、あまりに臭いがきつく、3分で吐きそうになります。普通に有害。ついでに火気があると火がつく危険もあり、まったくおすすめできません。というかやめましょう。
そこで代用品として使っていたのが「ディゾルビット」という掃除用品。ガムやテープ跡などを除去する強力クリーナーです。これはかなり性能がよく、さらさらとグリスを溶かしてくれました。

ただ一つだけ問題がありまして、オレンジオイルを含んでいるため、拭いたあとに少し油分が残ってしまうのです。
そのため次の取付をすぐにやりたくても、油分が取れるまでしっかり磨かなければなりません。グリスを溶かしてしまう恐れがあります。
もう少し使い勝手がいいものはないか、と手に取ったのが、今回のグリスクリーナー IPA-CLN2なのです。
適度な大きさの小ビン
IPA-CLN2はアルコール主体の成分。その名の通りCPUグリスクリーナーに特化したもの。
容量はわずか30ccですが、CPU 10個ぐらいは余裕で掃除できるぐらいの容量です。(ザブザブ使えばすぐなくなりますが・・・)
常識的な自作ホビイストなら、そんなにたくさんCPUを交換することはないでしょうから、十分な容量といえるでしょう。私は2本買いましたが(笑)
使ってみる!
さっそく使ってみましょう。
IPA-CLN2には拭き取り用の紙が1枚付属します。キムワイプとほぼ同じ質感。
これにIPA-CLN2を少量付けます。したたるほどではなく、軽く湿る程度でOK。
アルコールの臭いはしますが、キツくはありません。最近は感染症対策で何度も消毒をするので、むしろ慣れていますね。(笑)
こちらが汚れが残っているCPUです。
グリス部分に当てると、みるみるサラサラになり、とても拭き取りやすい!
拭き取りにほとんど力はいりません。グリスがどんどん溶けるので、それを吸い取っていくようなイメージです。
注意点としては、サラサラと流れるため、液体が裏側の端子部分に接触しないようにすることですね。もし端子に付いてしまったらそっと拭き、完全に乾燥させてから使ってください。半乾きでソケットに入れると、ショートする恐れがあります。
3回ぐらい行った状態がこちら!
光り輝く銀色になりました!
アルコールなのですぐに蒸発し、表面がぬるぬるしていることもありません。すばやく次のマシンに組み込めます!
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