こんにちは、太田アベル(@LandscapeSketch)です。
自作PCではメインイベントともいえるCPU取り付け作業。
ただ、一番最初の組み立て時はいいのですが、CPU交換をするときには必ず「グリス除去」の作業が発生します。
これ、やってみると分かるのですが、グリスはネチョネチョとかなりの高粘度。ティッシュペーパーだけで作業するとグニグニと伸びるだけで、拭いているのか伸ばしているのかわからなくなります。
またけっこう力を入れて取らなければならないため、裏面端子がないIntelのシリーズはいいのですが、細かなピンのあるRyzenシリーズでは非常に気をつけなければなりません。ヘタに力をかけると恐怖の「ピン折れ」が発生!運が悪ければ一撃で壊れます。
そんなCPUグリスをサッと溶かし、安全&カンタンにぬぐい取れる高性能除去液が、今回買ってきた「アイネックス グリスクリーナー IPA-CLN2」です!
その使い勝手をレビュー!
- 使いやすい小型のビン
- 古いグリスもさらっと取れる
- すぐに蒸発し、次のマシンへ組み込める
- 軽いアルコールの臭いで苦痛ではない
そのままでは苦労するCPUグリス掃除
冒頭に書いたとおり、CPUグリスの除去はなんの道具も使わず行うと非常に苦労します。
グリスをやわらかくするのは「灯油」という手もあるのですが、あまりに臭いがきつく、1分で吐きそうになります。普通に人体有害。さらに火気があると容易に火がつく危険性もあり、まったくおすすめできません。というかやめましょう。
そこで代用品として使っていたのが「ディゾルビット」という掃除用品。ガムやテープ跡などを除去する強力クリーナーです。これはかなり性能がよく、さらさらとグリスを溶かしてくれました。
ただこれにも問題がありまして、オレンジオイルを含んでいるため、拭いたあとに少し油分が残ってしまうのです。
そのため次の取付をすぐにやりたくても、油分が取れるまでしっかり磨かなければなりません。そのまま使うと新しいグリスを溶かしたり、はじいたりしてしまうのです。
もう少し使い勝手がいいものはないか、と手に取ったのが、今回のグリスクリーナー IPA-CLN2なのです。
適度な大きさの小ビン
IPA-CLN2はアルコール主体の成分。その名の通りCPUグリスクリーナーに特化したもの。
容量はわずか30ccですが、使った感覚ではCPU 10個以上は余裕で掃除できるぐらいの容量です。(その後10個以上掃除しましたが、半分ぐらい残っています。20個は掃除できそう。ザブザブ使えばすぐになくなりますが・・・)
常識的な自作ホビイストなら、そんなにたくさんCPUを交換することはないでしょうから、1つで十分すぎる容量といえるでしょう。私は2本買いました。(笑)
使ってみる!
さっそく使ってみましょう。
IPA-CLN2には拭き取り用の紙が1枚付属します。キムワイプとほぼ同じ質感。
これにIPA-CLN2を少量付けます。したたるほどではなく、軽く湿る程度でOK。
アルコールの臭いはしますが、キツくはありません。最近は感染症対策で何度も消毒をするので、むしろ慣れていますね。(笑)
こちらが大まかに清掃し、汚れが残っているCPUです。
グリス部分に当てるとシュワーっとサラサラに溶け、とても拭き取りやすい!
拭き取りにほとんど力はいりません。グリスがどんどん溶けるので、それを吸い取っていくようなイメージです。
上の写真でCPUを乗せている黒い物体は「ICフォーム」という、電子部品を乗せておくスポンジのようなもの。静電気を防止してくれるので、CPUなどデリケートな電子部品を置くのに適しています。
僕がCPU清掃をするときは必ずこれに乗せます。たかが静電気で5万円もするCPUを壊したくはないですからね!!
3回ほどぬぐった状態がこちら!
光り輝く銀色になりました!
ほとんど力は入れていません。それでこの輝き!
アルコールなのですぐに蒸発し、表面がぬるぬるしていることもありません。すばやく次のマシンに組み込めます!
WTS的まとめ
粘度が高いグリスもラクに拭き取れました!油分が残らないのもいいですね。ちなみに最近のお気に入りCPUグリスは「アイネックス ナノダイヤモンドグリス JP-DX1」です。単なる感覚ですが、熊グリスより安くて同程度に冷えます。また正確に検証してみたいですね。
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