動画初心者も安心!多彩なエフェクトでカンタンでハイクオリティな動画編集 Corel Video Studio レビュー

どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。

動画編集ソフトはたくさんリリースされていますが、初心者向けで使いやすいというものはなかなかありません。

初心者向けのものは

  • カンタンだけど細かな調整やエフェクトが少ない
  • 素材が豊富で細かいんだけど、なんだかむずかしい

中間が見つけにくい状態です。

今日は盛りだくさんの素材やエフェクトを搭載し、ポンポンポンと動画を置いていくだけでも見栄えのする動画ができてしまう、初心者向けながら高度な機能を持つ動画編集ソフト「Corel Video Studio X10」をレビュー!

見やすい画面

まずは画面全体を見ていきます。

画面最上部には大きな機能の切り替えタブがあります。タブは4つ。

  • ようこそ
  • 取り込み
  • 編集
  • 完了

ようこそ」はVideoStudio X10のチュートリアルや、素材のダウンロードなどが行なえます。

 

取り込み」はビデオカメラやデジカメ、DVテープなどからの映像の取り込み操作が可能です。ストップモーションやWindows画面のキャプチャなどもできます。

 

編集」は操作の中心となる部分。動画を並べる、エフェクトを掛ける、テロップをつけるなど、多数の機能があります。これは順に解説していきます。

 

完了」は動画の仕上げ。編集した動画を1つの動画ファイルにまとめ上げます。動画はYouTubeにアップしたり、DVDに焼いたりなど、使い方は自在。

編集を試す!

VideoStudio X10は膨大な機能がありますので、今日は編集のざっとした流れだけ見ていきます。

手持ちの動画はすでにファイルとして取り込まれた状態とします。(今回の素材はCC0の作品を使わせていただいております。作者の方々に感謝いたします)

 

まずは素材の登録から始めます。「編集」タブを選びます。右上の素材ペインに動画ファイルをドロップしていきます。登録されるとこのようにサムネイル状態になり、選びやすくなります。

素材ペインは動画以外にも音楽、画像、効果音、テンプレートなどが登録できます。まずは一回全ての素材を登録し、その後タイムラインに置いていくという使い方になります。

タイムラインへの配置

次に実際にタイムラインに配置してみましょう。タイムラインとは動画全体の時間の流れをバーとして表した部分。例えば15秒の動画を入れると、1~15秒までがタイムラインに現れます。

VideoStudioではタイムラインの使い方はとてもカンタン!素材動画をタイムラインへそのままドロップします。これだけでムービーの一場面となりました!

 

続けたい動画をつぎつぎに入れていき、満足できる流れを作っていきます。タイムライン上の動画の端の方にカーソルを持っていきドラッグすると、動画の長さを変えることができます。

トランジション(場面の切替効果)を使う

2つ、3つの動画を置いていきます。プレビューしてみますと、場面が突然パッと切り替わる感じで、ギクシャクした感じになっています。もう少しなめらかに切り替わるようにしたいと思います。

使うのは「トランジション」です。

前の映像を薄くしながら、次の映像をだんだん濃くして切り替えたり、ドアのように切り替えたりと効果は様々。VideoStudio X10には150種類以上のトランジションがあり、選び放題です!(エディションによって使える数は変わります。すべてが使えるUltimateがオススメ。)

 

トランジションの付け加えもカンタン。2つの動画の間にドラッグ・アンド・ドロップするだけ!
下図は四方に開いていくトランジションを追加しました。

 

動画の間にトランジションのアイコンが入り、効果が加わりました。プロの動画のように特殊効果をかけながら、なめらかに切り替わります。

 

他にも画面にモザイクやボカシをかける「エフェクト」

 

背景に色を付ける「背景」

 

楽しい動きのタイトルテロップなども自由に使えます!

仕上げで1つの動画にする!

自由に編集を加えたらいよいよ仕上げ1本の動画として完成させます。

完了」タブに移ると、多数の書き出せる形式が出ています。

  • AVI
  • MPEG-2
  • AVC / H.264
  • MPEG-4
  • WMV
  • MOV
  • オーディオ
  • カスタム

という大きな分類の中に、さらに解像度やフレーム数などで詳細な種類を選ぶことができます

YouTubeにアップしたい、DVDにしたい、動画として配布したい、それぞれの目的で最適なものを選択できます。非常に細かく別れていますので、相手側から特殊な指定があったとしても対応できるはず。「H.264でFULL HD (1920×1080)の60pでお願い」なんていう細かい注文も大丈夫!ワンタッチです。

完成したサンプルはこちら!

書き出されれば完成です!今回のテストで作った動画を掲載しておきます。ゼロの状態から30分ほどで作れました!慣れればもっと早く、もっと見やすい動画にできるはずです!

全くの初心者からオススメ!

僕のようにほとんど動画編集経験がないような人間でも、1時間ほど色々いじってみれば最初の動画が完成できました。

ソースネクストには、他にも本格的な動画編集ソフト「VEGAS Pro」が販売されています。(VEGASのレビュー記事はこちら

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スマホやデジカメで手軽に動画が撮れる時代になりました。 人に見せたり、YouTubeにアップするときは、ちょっとしたエフェクトをかけたり、カッコよくタイトル入れ...

VEGAS Proも「動画をドロップして自在にエフェクトをかけていく」という流れはかなり似ています。ですがVideoStudioよりもできることが細かく、設定も多いので、中級~プロ向けの感じがします。初めてではどこをいじればいいのか戸惑うことも多くあります。(初めてでも全くできないということはありません)

その点、VideoStudio細かな機能をあえて隠したり省略している分、手軽で扱いやすいソフトに仕上がっています。ただ隠れている機能を使いたい場合、見つけ出すためにマニュアルやらウェブ情報を探す必要がありました。

  • ちょっとむずかしそうに見えるが、すべての細かな設定がすぐに呼び出せるVEGAS Pro
  • 詳細な設定は手数が多くなるが、細かな設定が隠れていてわかりやすいVideoStudio X10

 

究極の選択みたいな分類になってしまいましたが、どちらも甲乙つけがたいソフトです。動画編集が初めての人は、VideoStudioから入門してみるのがいいのではないでしょうか。

WTS的まとめ

普段はVEGASを使っているので独特な操作にも慣れてしまっていますが、VideoStudio X10を使うと「初めての人はこっちのほうがわかりやすいだろうな~」と感じる部分が多くありました。

共通部分も多いので、VideoStudioで入門し、もっと細かなことがやりたくなったときに、改めてVEGAS Proに乗り換えるというのもアリだと思います。

もちろんずっとVideoStudioを使っていくのもいいですね。4K映像も扱えますから、セミプロも満足できるポテンシャルがあります。