CPUをCore i5-9400FにマザーをZ390に交換しGeForce RTX 2080をベンチマーク!だが・・・?

どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。

先日GeForce RTX 2080を購入し、意気揚々とベンチマークをしてみたものの、他のベンチマーカーの結果よりいまいち冴えないスコアに。レビューはこちら

GeForce RTX 2080をついに購入!さっそくベンチマーク!だが何かおかしいぞ・・・?
どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。 ようやっと入手しましたよ! リアルタイムレイトレーシングに対応した話題の新GPU、GeForce R...

 

調べた結果、もしかしたら古い&ミドルクラスのチップセット(Intel H170)のせいで、「PCI Expressのレーン数が足りていないのでは?」という考えにいたり、面倒なのでほったらかしだった、CPUとマザーの換装に着手!

 

今度こそ、余裕の構成で再度GeForce RTX 2080のベンチマークに挑みます!

購入したもの

以前のテストではCore i7-6700 + H170のマザーというちょっと古めの構成でした。

というのも、ケースを極小にしたため配線一つ引き直すのに苦労するレベルで、すべて取り外しとなるCPUとマザーボードに着手する気になれなかったのです・・・

PC内の状況。ぎっちりすぎて開けたくもない・・・

 

でも今回はさすがにどうしようもない。

H170はPCI Expreeのレーン数が16となっていますので、NVMeのSSDで4レーンを消費すると残りは12。12レーンは端数で使えないため、実際にGeForce RTX 2080に割り当てられるレーンはたったの8レーンとなってしまいます。

GeForce RTX 2080は当然のごとく16レーンを要求しますから、8レーンでは転送能力は半分になってしまうわけです。

 

NVMeを使い、さらに16レーン以上を残す!

ということで、最新チップセットではZ390が候補。Mini-ITX対応のマザーで装備の充実したものをセレクト。

選んだのはMSIの「MPG Z390I GAMING EDGE AC」。

created by Rinker
MSI
MSI Mini-ITXの最新ゲーミングマザーになります。記事中で紹介しているものと同じではありません。CPUの互換性にご注意ください。

 

Z390チップセットをフルで活かす充実した装備に、長時間続く高負荷な状況にも耐えられる高品質なパーツが使われています。さらにDDR4は最大オーバークロック4600MHzまで使用可能!(耐えられるメモリが売っていればの話ですが)

 

M.2 スロットが表、裏の2ポートあるのもうれしい。配線全くなしで、2台のドライブを組むこともできます。

たとえばSATAディスクを2台取り付けると、それだけでSATA x2、電源 x2の4つのコネクタが必要になります。M.2だけで組めば一気に配線数を減らせます。ケース内もすっきりしますね。極小ケースを使いたい人は注目ポイント。

 

気になるPCIeレーン数は24レーンと、十分。NMVe SSDを2台搭載しても、24 – 8 = 16 となり、グラフィックボードに16レーンを回すことができます。

そのほかには水冷ポンプ用の専用コネクタや、LED電飾用用コネクタ、CPUやメモリの異常を知らせてくれる「EZ Debug LED」という機能なんかも便利。

 

CPUは激安で高性能と評判のIntel Core i5-9400Fをチョイス。最新第9世代Core i5の末弟です。

 

サフィックス「F」「グラフィック機能(iGPU)無し」を表しています。つまりCPUだけ搭載しても映像は全く出せません。必ずグラフィックボードを搭載しなければなりません。

いままでコンシューマー用のインテルのCPUは、iGPUがあるのが当然という流れでしたから、注意したいところ。

 

「常にグラフィックボードを搭載するから、グラフィック機能がなくてもさして変わらなかな」と思いますが、ひそかに困ることもあります。

例えばうまく映像が出なくて、グラフィックボードが原因なのか、マザーが原因なのかわからない場合。

いままではグラフィックボードを抜いてBIOSを出してみることで切り分けができましたが、9400Fはそれができません。画面が真っ暗だったら総点検しなければならないので、頻繁にパーツを変える人は原因追及が面倒になるかも。

とはいえ、22,000円前後という異例の安さには負けます。(笑)

ベンチマーク

子どもにお手伝い(ドライバーを持ち去る、ネジをお人形のおやつにする等)されながらも、なんとか1時間程度で換装完了!我ながらよくかいくぐったと思う。

さっそくベンチマーク!

Core i5-9400F + Z390
(GPU 16レーン)
Core i7-6700 + H170
(GPU 8レーン)
TimeSpy 9507 8986
Fire Strike 19772 18237
Fire Strike Extreme 11597 11552
Fire Strike Ultimate 6259 6230
Port Royal 6044 6036

 

あ、あれ?

Core i7-6700の時とあまり変わらないぞ・・・?

というか、ほぼ誤差じゃん。

平均値はわずか~にi5-9400F + Z390が勝っていますが、体感ではまったくこれっぽっちも変わりません。フレームレートも数FPS程度の違いで、こちらも誤差程度。

 

つまり、PCIeのレーン数の違い(8レーン vs 16レーン)は、RTX 2080ではあまり関係がない、といえますねこれは。

ではこの改造は何だったんだという・・・

 

もう一度改めて世界中の3Dmarkスコアを調べてみましたが、どうもこのぐらいが「RTX 2080の普通」のスコアのようです。僕の大いなる勘違いということで、今日の実験を終わりたいと思います。(笑)

もともとどのサイトと比べたのか記憶もあいまいですが、たぶんけっこうなオーバークロックをしているサイトと比べてしまったのかもしれません。

まあCPUとマザーが最新になったので、良しとします。

WTS的まとめ

大騒ぎしてみたけど実はなんにも問題なかったという、典型的な思い込み実験でした(笑)

とりあえずRTX 2080であれば、PCIeは8レーンでも実力発揮していますよ!というのが結果でございます。

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