どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
パソコンであれ、サーバーであれ、バックアップは非常に重要です。
最近のパソコンは20年ほど前と比べると故障率は非常に低くなりましたが、それでもいつ「真っ暗になって立ち上がらない」という状態になるかは、だれにもわかりません。自分のパソコンが故障する確率はゼロではないのです。
そしていったん消えたデータは二度と戻ってこないのが普通。比較的最近のパソコンでよく使われている「SSD」という記憶装置は、いったん壊れると復活は非常にむずかしく、”全損”となることが多いのです。
そんなときに頼れるのは「バックアップ」。
パソコン内部データのコピーが取ってあれば、その時点まで巻き戻すことができます。
大切な思い出の写真、10年分の顧客リスト、苦労して計算した見積書、一生懸命作った家族動画・・・消えたら一生後悔するデータも多いはず。バックアップを頻繁に取れば、パソコンの故障など怖くはありません。
バックアップソフトは複雑なものが多い中、「AOMEI Buckupper(アオメイ バックアッパー)」は非常にシンプルでわかりやすい画面と、わずかな操作で確実にバックアップを取ることができます。
また、めんどうなバックアップを自動化するオプションも多彩。
その使用感をレビューしていきます!
用意するもの
用意するものはAOMEI Buckupper(アオメイ バックアッパー)(体験版もあります)だけでOKですが、より確実なバックアップには「外付けディスク」という記憶装置を使うと便利です。
パソコン内部にバックアップを作ることもできますが、パソコンが壊れた場合にバックアップもいっしょに壊れてしまう場合があり、あまり意味がありません。
保存したデータはパソコンから「離しておく」ことが重要です。
上記のようなUSBにて接続できるディスクが手軽でおすすめです。容量はパソコン内部の2倍以上のものを購入するといいですね。(500GBなら1TB、1TBなら2~4TB程度)
バックアップしたディスクが壊れるというところまで計算して、複数台のUSBディスクにバックアップを分けている人もいます。
シンプルすぎる画面
まず起動画面。
迷いようがないシンプルすぎる画面で、誰でもすぐにバックアップを始められます。基本となる「ホーム」には項目がたった2つ「新規バックアップ」と「新規同期」だけしかありません。
シンプルを通り越して、何もなくて驚くほどですね。
今回は基本となるパソコン全体のバックアップを取ってみましょう。
「新規バックアップ」を押します。詳細な選択が出てきますが、ここでもむずかしい単語はほぼなく、項目はシンプルにまとめられています。
今回はWindowsのシステムや自分のデータなどを、一切合切まるごとバックアップしておきます。その場合は「ディスクバックアップ」になります。
「ディスクバックアップ」は現在使っているあらゆるデータをすべて保存しておくことができます。復帰させるとWindowsシステム、アプリ、データがすべて戻ってくるため、「Windowsのクラッシュ」「ハードディスクの故障」「パソコン本体の故障」など、通常では復活の手段がないような故障からも復帰可能です。
さっそくバックアップをしてみます。
ディスクの選択になります。「ディスクを追加」をクリック。
複数のディスクがある場合は、下記のように2行、3行で表示されます。必要なディスクをクリックします。もちろん全てでもかまいませんが、バックアップ容量が増え、作業時間も長くなりますので注意。
最後にバックアップを保存するディスクを選択します。USBディスクをつないだ場合は、そのドライブを選択します。ドライブ名は「D」や「E」などの文字で表され、接続した時点で変わります。確認をして選択しましょう。
「開始」を押せばあとは待っているだけ!
データ量や転送速度により1時間以上※かかりますが、パソコンはそのまま放っておけばOKです。AOMEI Backupperが自動でバックアップしていきます。(※時間は2~3時間など、非常に長くかかる場合があります)
注意としては、バックアップ中にPCがスリープ状態や自動シャットダウンされないように気をつけてください。バックアップが停止してしまいます。(途中から再開できますので問題はありませんが、いつまでも終わらなくなってしまいます)
パソコンの省電力設定を一時的に切る、ときどきマウスやキーボードを押す、などでスリープ状態を防げます。
バックアップ後はどうなっている?
バックアップが完了すると、転送先のディスク(ドライブ)に「Disk Backup」というファイルが作られていました。
この中にディスクすべてのデータが入っていて、故障時はすべてを復帰できます。安心ですね!
また、一度完全にバックアップしたあとは、変更点だけを保存する「インテリジェントセクターバックアップ(差分バックアップ)」が使えます。変更点だけを保存するので容量も小さく、時間も短く済みます。(標準設定です)
日常はインテリジェントセクターバックアップで、1ヶ月~2ヶ月に一度はフルバックアップで、と使い分ければ、わずかな時間で頻繁なバックアップができるでしょう。
数が多ければそれだけ復帰できるポイントが増えていき、安全です。
インテリジェントセクターバックアップは特に意識せずに使えます。
一度とったバックアップは記録されていて、次回からは矢印をクリックするだけでインテリジェントセクターバックアップが行われます。全自動で変更部分のみを記録していきます。
一つのファイルだけの復活も可能!
AOMEI Backupperのディスクバックアップは、故障時にすべてをまるごと復活させることが可能ですが、ほかにもバックアップの中から特定のファイルだけを取り出すことも可能です。
- 重要なファイルを消してしまった!
- 思い出の写真に変な編集をして保存してしまった!
- ゴミ箱を空にしたが、使いたいデータが入っていた!
など、人為的なミスを回復させることができます。仕事で使っているPCでは特にうれしい機能ではないでしょうか。
また、ファイルを暗号化する身代金要求ウィルス「ランサムウェア」にやられた場合や、遊びで入れたフリーソフトが写真をめちゃくちゃにしてしまった場合など、思いもよらないファイル破損でもバックアップがあれば大丈夫!完全に復活できます。
ただし戻せるのはバックアップ時点なので、1ヶ月前のバックアップであれば1ヶ月前、1年前であれば1年前の状態です。あまりに古いと役に立たない場合があります。
いつでも復活できる安心感を保つためには、バックアップはこまめに行いましょう!
ファイル単位の復活も、操作はカンタン。
先ほどのバックアップされたファイル「Disk Backup」をダブルクリックすると、「イメージのマウント」という画面に移ります。
ここで復帰したいドライブを選択します。「文字」と書かれたドライブ名にマウント(ディスクとして見える状態にする)することができます。
今回はバックアップした「C(システムドライブ)」を「G」にマウントしてみましょう。
「G」という名前のドライブが現れ、このようにバックアップ時点のファイルが一つ残らずすべて表示されました!
フォルダからコピーするように自由に取り出すことができ、システムファイルからゴミ箱の中身まで、あらゆるファイルを復活させることができます。(マウントされたディスクの中では編集、削除はできません。コピーして編集しましょう)
WTS的まとめ
バックアップが大切なのはわかるしやってみたいけれど、操作を覚えたり単語がむずかしかったり、めんどうだな・・・と思っている人には、AOMEI Buckupperはとても良いソフトになるはずです。
操作は簡単で、いちどバックアップを取れば、新しいバックアップはワンタッチ。スケジュール実行もできますので、完全自動化も可能です。
よく考えられたカンタン操作でバックアップがとれ、データは安全になります。無料版もあるのでぜひ試してみてください。
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