どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
先日Steam謹製のゲームコントローラ「Steam Controller」を買ってきました!(Steamってなに?という場合はこちらのページで解説しています)
XBOX360と大きく違うこのコントローラ、細かく比較していきたいと思います。
箱
Steam Controller 到着しました!
青と黒のデザインがいいですね。Steamの画面上のイメージとリンクしている感じです。
コントローラ
さて、こちらがSteam Controller本体。XBOX ONEコントローラと比べると、全体的に一回り大きく、丸い感じ。
質感はけっこう安っぽいかな。
高級なXBOX ONE Eliteコントローラに慣れていると、よけいにチープに感じる。なんというか、軽くて中身が空っぽみたいな感触なんだよね。(まあ15,000円もするコントローラと比べてはいけないけど・・・
XBOX ONE Eliteコントローラについての記事はこちら>納得の高級感!XBOX One Eliteコントローラーは高いだけある!使用レビュー
まあ外観はともあれ、重要なのは機能ですね。細かく見ていきます。
目立つのは、XBOX ONEならスティックやボタンである部分が、大きな円盤状のパネルになっているところ。
この部分は押してボタンとして使うだけではなく、指で表面をなぜることでマウスのように操作できます。(ノートパソコンのタッチパッドに近い)。左パッドは十字の模様もあり、疑似十字ボタンとしても設定可能。押すと「パッコン」というような、微妙にチープな音が。うーん。
XBOXやPlayStationに慣れている人間には、なかなかの違和感。
パッと手に持って触れる部分にこれがあるということは、Steamとしてはタッチパッドをメインで考えているのかな?と思います。
パッドはゲームだけではなくWindows画面でも使うことができ、左パッドはスクロール、右パッドはマウスカーソルの移動になります。RBボタンが左クリック。ただ、精度はいいのですが、手に持った状態では正確に指をすべらすことが難しく、慣れないととカーソルを合わせるだけで一苦労です。
下部にはスティックとA、B、X、Yの4つのボタンがあります。本体が大きいので、手が小さい人だとスティックとボタンに届きにくいですね。アメリカンサイズです。
裏側は電池カバーですが、左右はボタンになっています。
グリップボタンというもので、握ったまま押すことができます。
操作性
続いて操作性。
現在、Steamの多くのゲームはXBOXコントローラを標準としています。そのためSteamコントローラを使うときは、ほとんどの場合再設定が必要です。これがけっこうめんどくさい。
ゼロから設定するとなると、どの部分にどの機能を割り当てるのか、かなり試行錯誤が必要です。
ただ、これは大きな問題ではありません。Steam内に他のユーザの設定(プロファイル)が公開されているので、それをワンタッチでインポートすることも可能。使いやすい設定をすぐに適用できるので、時間短縮になります。
一通りの設定が終わったらプレイしてみます。
振動機能なども付いていますので、まあまあ普通の操作感ですが、タッチパッドは全然慣れません・・・表面をなぜると「ギギギギギ」みたいな音を立てて細かく振動するのも気になるし、なんだか移動距離が画面と全然シンクロしない・・・
スティック操作メインのゲーム「Street Fighter 4」もプレイしてみましたが、全然コマンドが入りません。スティックの位置が遠くて、余計な方向にキーが入る。(;^^
早くも挫折の予感。
ジャイロ機能
Steam コントローラのもう一つの大きな機能は「ジャイロ」。これはコントローラを傾けたりすることでカーソルやスティックの代わりとして動かせてしまう機能です。
ジャイロを右スティックに割り当てれば、コントローラを傾けるだけで、視点移動やキャラの移動をすることができます。常にコントローラを傾けただけで動くと逆に厄介ですから、「ジャイロ有効化ボタン」で、どのような場合にジャイロが有効になるかも決められます。例えば右パッドをさわっている間とか、特定のボタンを押している間など。
コントローラを傾けて大きく視点を移動し、そのあとパッドで微調整(エイム)する、という使い方が良いようですが・・・うまくできません。
Call of Duty MW3をプレイしてみましたが、僕の設定が悪いんでしょうが、パッド操作とジャイロ操作が頭でごちゃごちゃです。(;’∀’)
最初の5分はこんな感じ。
- 敵だ!
- パッドをさわってしまいジャイロでいきなりあらぬ方向を見る!
- おわわ!前見ろ前!
- パッドを離してしまいキャラは空を見たまま発砲www
- パッドでスライドさせ必死で視点を戻す
- その間にドカドカ撃たれる
- 逃げろ逃げろ!
- パッドをさわってしまいジャイロでぐるぐる回る
- ちょ、まっ!動けねぇ!(;’∀’)
- ドカドカ撃たれる
- 空を見たままゲームオーバー
と、だいぶとんでもない状態でした。しかも最初の小さな交戦でこれです。逃げながら振り向いて撃つとか、かなり訓練しないとダメだ。
WTS的まとめ
先進性は感じる。ただ、現状ではかなり使いにくい。コントローラは工夫の積み重ねですから、やはりSteamコントローラはまだまだ「若い」デバイスだと感じます。初代から15年を経ているXBOXとは、大きな差があります。
標準対応ゲームの少なさ、統一感のない割り当て、複数機能を持つゆえに現在のモードが分かりづらいパッドとジャイロ、時間をかけないと煮詰めきれない設定です。
マウス機能もコントローラ機能も併せ持つので、根気よく訓練すればものすごいモノになる可能性がありますが・・・いかんせん、数回のトライ&エラーで投げ出したくなる。(;´Д`)
もう少し熟成を待ちたいデバイスです。