キーボードはいつも通り、良い!
キーボードはいつも通りのキータッチで良い、です!
キーが下がる感じは少ししっとりした感じで、すうっと下がる感じです。
とはいっても重く感じるわけではありません。
先日レビューしたHelixのキーボードはカチッと下がる感じでした。この感触の違いでX1 Carbonのほうが高級感を感じます。
キーストロークは1.8ミリ程度。キーの反応、戻り速度、追従性、ともに文句のない出来です。
技術的な面では、キーボードのパンタグラフ機構で軸部のガタツキを従来の50パーセントに抑えることで、入力ミスを低減しているということ。確かにグラグラした感じやスペースキーの端っこを押すと反応しない、などという低次元な現象はまったくありません。
キーはアイソレーションタイプ。フルサイズのキーピッチでさらに一つ一つのキーが間隔を持って並んでいるので、爪が長い女性でも上のキーに引っかかったりすることがありません。キーのスキマにゴミやホコリが入ることもありますが、間隔があるので簡単に掃除できるのも良い点でしょう。
文字消え対策も
ThinkPad X1 Carbonの使用期間は短いのでなんとも言えないところですが、キーの塗装に工夫があり文字消えが非常に発生しにくいとのこと。
MacBook Airでは少し使っているとキーがかなりテカってきます。表面のごく小さなくぼみ(シボ)が削れてしまうことが原因です。ThinkPad X1 Carbonはテカリも低減する塗装がされているようです。
ただこれは使い方にも大きく左右されるため、他の製品よりは強い、程度に考えておいたほうがいいかもしれません。
180度開ききる驚きのディスプレイ
ほぼ180度開くのがThinkPadに共通する特徴です。
ThinkPad X1 Carbonではこの薄さゆえに困難を極めたようですが、もちろん採用。背面のインタフェースをなくしたことでドロップダウン・ヒンジを採用し、ガバっと180度開きます。
まるでタブレットのように相手に見せることが可能です。
タッチパッド、トラックポイント採用
ThinkPadは伝統のトラックポイントが有名です。キーボードの真ん中にある赤いポインタがトレードマークにもなっています。
タッチパッドしか使ったことない人は「いまいち使いづらい」と言うことが多いのですが、ThinkPadを長年使っている人の中には「トラックポイントのためにThinkPadを買っている」という人もいます。
トラックポイントの最大の利点はキーボードのホームポジションから手を動かさなくてもマウス操作ができること。
トラックポイントの利点
書類を作るときの操作を考えてみてください。
文字を打つ → マウスを持つ → 文字を打つ → マウスを持つ・・・
という感じでけっこう手を動かしています。
これでは手を動かすたびに思考が途切れ、集中力が途切れがちになります。
そこでトラックポイントです。
キーボードのホームポジションに手をおいたままで操作できるので、腕を一切動かさずにすべての操作が行えます。キーボードを主に使う人にとって、トラックポイントは非常に使えるデバイスです。
すべりがよく使いやすいタッチパッド
トラックポイントは操作に多少の慣れが必要ですので、キーボードを多用しない人は逆に使いにくいデバイスになっていまいます。
そこでThinkPadは多くのノートPCに採用されているタッチパッドも装備しています。ThinkPad X1 Carbonのタッチパッドはさらっとしたコーティングされていて、指の滑りも上々です。
タッチパッドには右・左の分離したクリックボタンはなく、そのまま押しこむように力を加えるとタッチパッド自体が沈んでクリックとなります。カコっという音とともにタッチパッド自体が沈みます。
もちろんトンっと軽く叩くタップ操作でもクリック可能です。
また2本指でスクロール操作などをすることも出来るます。(設定により他の操作も可能)
2つの操作ができる利点
ThinkPad X1 Carbonはトラックポイント、タッチパッドの2種類の入力装置を備えることで素人からパソコンの上級者まで、幅広く使いこなせる機種となっています。
軽いACアダプタと交換できないバッテリー
ACアダプタは、サイズが実測で約124(幅)×48(奥行き)×29(高さ)ミリ。写真のように手に収まるサイズです。重さはコード込みで約408グラム。
本体と同時に持ち運んでもおよそ1800グラムと、十分2kgの中に収まります。非常に軽量だといえます。
また、ThinkPadシリーズでは珍しくバッテリーが交換できません。この薄さと軽さを実現するためにはしかたのないことでしょう。
WTS的まとめ
ということでざっとThinkPad X1 Carbonについてレビューしてみました。
これは買ってもソンが無い良機種です。
薄く強く軽い、毎日ガンガン使い込む人でも安心して使用できる、初めての本格ビジネス用ウルトラブックかもしれません。
余分なものがなく、足りない部分もありません。贅肉のない引き締まったからだと言えるでしょうか。オプションでi7搭載の機グレードを選べば速度も十分ですし、メモリも最大8GBを搭載可能です。ここまで積めばメイン機としても十分な性能になります。
重さを苦にせず常に持ち運べる1台として、必ず検討したい1台です。