こんにちは、太田アベル(@LandscapeSketch)です。
ついに買いましたよ!「東プレ RealForce R2 (白/静音/APC付き)」を!
僕はRealForceが大好きで、メインのキーボードはここ15年ほどずっとRealForceのみを乗り継いできました。軽さ、打ちもらしの無さ、タッチ感、故障率の低さ。どれをとっても一級品です。
そのRealForceが、2018年3月にラインナップを整えフルモデルチェンジ。それが「R2」シリーズです。
以前はブラック、アイボリー、静音、英語配列などユーザーの好みに沿った商品がバラバラと追加発売されていましたが、今回のR2からは機能別にわかりやすい体系にまとめられ、一斉発売となりました。
新たに「APC(後述)」という機能を持つタイプが追加され、選択肢はさらに多くなっています。
手持ちの「旧型 ブラック 静音 テンキーレスキーボード(RealForce 91UBK)」を、新型と比較しながらレビューしていこうと思います。
モデル体系
今回のRealForceからモデル体系が整理されました。組み合わせとなる主な機能は
- フルキーボード / テンキーレスキーボード
- 打鍵音ノーマル / 静音
- カラーがアイボリー / ブラック
- APC機能あり / なし
- キー荷重(重さ)が変荷重 / 45g / 30g
- 配列が日本語JIS / 英語
この6項目になります。
これらの組み合わせによりモデルが決定する仕組み。組み合わせとモデル番号は東プレの公式ページでカンタンに検索することができます。
とはいえ、すべての組み合わせが存在するわけではありません。
例えば今回購入した「アイボリー 静音 APCあり 日本語レイアウト(以下 R2TLSA-JP3-IV)」には、45gや変荷重のキー荷重設定がありません。必ず30gのごく軽いタイプになってしまいます。
僕は今回は軽いタイプが欲しかったので問題ないのですが、45gに慣れていると30gは「軽すぎてヘン」と感じるかもしれません。
タッチ感についてはこのあと詳しく書きますが、軽くてキーに指を置いているだけでも入力されたりするので、最初はビックリします。
キーの重さについてこだわりたい人は、一度店頭で触ってみたほうがいいです。
デザイン
さてさて早速到着です。
パッケージは従来のダンボールに印刷しただけのものから、きれいな化粧箱になりました。
Yahoo!ショッピングのポイント10倍セールで購入しました。
Amazonは安くて早いんですけど、ポイントがまったくないのが難点。Yahoo!プレミアム会員になって、さらにYahoo!ショッピングのポイント10倍セール中なら3000ポイントぐらい来るので、さらに別の機器も買えてしまいます。ポイントを加味するとYahoo!ショッピングはかなりオトク。
中には黒塗りのダンボール箱。
外観はいつも通り。わかっている人でないと、見分けるのはむずかしいレベル。
ケーブルにRealForceのタイラップが。ちょっとうれしい。(笑)
右上のRealForceのロゴの部分は、モデルごとに色が違います。今回のR2TLSA-JP3-IVはゴールド。写真ではちょっとわかりづらいですね。いちおう最高価格のRealForceになるので、ちょっと豪華さを出した(?)のだろうか。
ちなみに一番価格の低い「アイボリー 日本語 静音ではない」モデルは黒色。
うれしいのはNum LockやCaps Lockのランプがついたこと!
高級キーボードなのに旧型の91U、91UBKにはランプがなかったのです。まあそんなに不自由はありませんが、サッと視認できるのは大切です。
旧型とR2の大きさ比較
旧型と比較していきます。
まずは大きさとカタチ。
カドにだいぶ丸みがあった旧型と比べ、R2は全体的にカドを立ててあり、カッチリとした印象に。
大きさは前後のムダな部分を削り、前後長が3cm近く、ほぼキー1列分ほど短くなります。
またキーの大きさが少し大きくなったのか、幅が1cmほど大きくなっています。打鍵感はまったく変わっていません。
持った感じ、R2はかなりコンパクトに感じました。
次は高さを比較。
高さは新旧共にほぼ変わりません。スタンドを立てない状態、立てた状態で比較しました。同じと見ていいでしょう。お気に入りのパームレストを変える必要はありません。(笑)
ゴム足のグリップ力は高く、本体がズリズリとすべることはまずありません。スタンドも骨太で頑丈。ガチッとしっかりロックされて、勝手に折れ曲がるなんてことはありません。
お手本のような設計。
ケーブルマネジメントもいつも通り。上、左右に引き出すことができます。
キーのタッチ感
キーのタッチ感はいつも通り、まさにRealForceです。
スッと下がり、タンッとしっかりした剛性のある底突き感。ブレないキートップ。
非の打ち所がないキーボードです。
しかも今回は30gというかなり軽量のキー荷重のため、ほとんど指に力を入れていないのにさらさらとタイピングできます。
いままで45gもしくは小指キーが軽くなる変荷重を使ってきたので、その感覚で打ち込むと、なんだかドスドスとキーをたたきつけるような感覚に。
30gはそれほど軽い力で打てます。
あまりに力がいらないので、なんだか指の腱(けん)がくすぐったいというかムズムズするというか、言葉にできない感触があります。
無理やり言葉にするなら「無重力感」・・・!?
あのジェットコースターで落ちてくるときのようなフワッとした感触が指にあるのです。いままでは「キーを押し込む」という感じでしたが、30gは「指を下ろそう」と意識してわずかに力を入れるとすでにキーが押されているという感じ・・・意識したと同時に打てているというか・・・
すみません。ボキャブラリーの限界です。(苦笑)
な・・・何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった・・・(by ポルナレフ)
そんな感じです。(むりやりまとめ)
本気で力がいらないので、指の疲れや腱鞘炎に悩む人はぜひ30gを試してみてほしいと思います。
余談ですが、この感触はMacBookのバタフライキーの感触に近いです。
バタフライキーはほとんど押し下げることがないのに、カチッとした押下感があります。押し下げないので指の力も必要なく、すばやく打つことができます。
バタフライキーはわずかなホコリでキーが戻らなくなったり、文字が出なくなったりするという技術的な問題はありますが、打鍵感ではRealForceに準じると言えるかもしれません。
キーの配列
文字キーの配列はいつも通りですが、一番大きく変わったのは最下部のキー列。
まずスペースキーが目立って大きくなりました。また「メニューキー」が無くなり「Fn」キーが追加されました。スペースキーが大きくなった影響で、左右の「無変換」「変換」などが全体的に小さくなりました。
一番使うのはスペースキーだと思うので、大多数の人は便利になると思います。
ただ、僕は「無変換」「変換」を親指で打って日本語入力をON/OFFするような設定にしてあるため、かなり親指を曲げないとキーが打てなくなってしまいました。ちょっと不便かな。
半角/全角キーは手を浮かさないと届かないので使いたくないんですよね。Macの入力方式をまねたのですが、すごく便利ですよ。
Fnキーが追加されたことで、Fn+カーソルキーでボリュームの調整など、いろいろな機能が加わっています。
APC機能
もう一つの目玉機能「APC (アクチュエーションポイントチェンジャー)」。
これは何かというと、「キーの押し込み距離を調節する」機能です。
RealForceのキーは通常2.2mmでONになるように調節されています。この距離を調節することができるようになったのです。専用のソフトから設定します。
LED色 | オン位置 | 用途 |
---|---|---|
青色 | 1.5mm(全キー) | 素早い入力 |
緑色 | 2.2mm(全キー) | 通常の入力 |
赤色 | 3.0mm(全キー) | 誤入力防止 |
白色 | 各キーカスタマイズ | 素早い入力と誤入力防止 |
このように変更できます。
1.5mmにするとほとんど押し下げずに入力できるので、まさにMacのバタフライキーの感触。「表面をなでていく」という感じで入力が可能です。
さらにAPCモデルにはこのような調整スポンジが付属します。
テカっていますが、柔らかなスポンジです。
例えば1.5mm入力にした場合、キーを最後まで押し切ると、たとえコンマ数秒でも「戻る」時間がかかります。大量に文字を打ち込む際には数秒、数十秒単位の差になるはずです。
極力押し込まないように表面をなぜるように入力するのがベストなのですが、大量に入力しているときにそんな微妙な力加減を調節するのは、至難の業(しなんのわざ)です。
そこでこのスポンジ。キーの下側に敷くことで、物理的にキーの押し下げを浅くするというもの。2種類の厚さが付属し、APCの設定により変更することができます。通常は「なし」です。
入力が格段に速くなりそうです。
「ん?速くなりそうって、お前は試してないのか?」
というご意見も出ると思いますが、すみません。まだ試していません。
というのも、このスポンジを敷くには「全キーを取り外し、スポンジをはさみ、もう一度組み立てる」という、恐ろしく時間のかかる作業が待っているのです。
さらに、うちの小さな娘らが、外したキーを片っぱしからかき回す&お人形さんのお食事にしちゃうという状況のため、試せてません!
静かな時間ができたら試します・・・(´;ω;`)
WTS的まとめ
RealForce R2、すばらしいです。文句なしにおすすめです。30gに慣れてしまうと、いままでの45gすら重く感じられるほどになります。「あ、いままでこんなに力を使っていたんだ・・・」と気づきます。
一番安いモデルでも2万円(今回のR2TLSA-JP3-IVは28,000円!!)という価格で、気軽に買えるキーボードではありませんが、キーボードで手が疲れる、手首や指が常に痛い、と感じているなら自分への投資だと思って考えるべきです。
「キーボードはRealForce」という信仰にも似た気持ちは、R2になってますます強くなりました!
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