QNAP TS-451+に保証されていない16GBものメモリを増設してみる!手順とレビュー

先日購入した新しいNAS「QNAP TS-451+」のレビューです。

この機種はメモリを増設することができます。標準で保障されているのは8GBまで。しかし、海外のレビューサイトなどを見ると16GBで認識した!という怪しい情報がちらほら。

どうせなら限界を超えて積んでやろう!

ということで、16GBメモリを買って増設してみた!

16GBのメモリはメーカー保証外の容量です。うまく動作したとしても、いつ問題が起こるかはわかりません。データ消失などの事故になるおそれもありますのでご注意ください。あくまで興味の範囲での改造とし、正式運用では8GBまでにしておくのが無難です。改造はご自身の責任において行ってください。当サイトでは一切の保証はできかねます。

買ってきたメモリ

メモリはAmazonで安かったA-DATAのものを1枚購入、使わずに余っていたシリコンパワーのものを1枚用意。

本来はまったく同じものを2枚用意するのがいいのですが、フトコロ具合の問題で(苦笑)余り物のパーツを流用となりました。

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ちなみにこちらのサイトで増設のレビューがありましたが、「一般PC用のメモリを購入しましたが見事に相性が合わず利用できず」という表記があり、その後わざわざ海外アマゾンから取り寄せるという内容でした。

僕の推測ですが、この現象はメーカー相性などではなくたぶん「L」がない普通のDDR3を使ったのではないかと思います。

TS-451+が使うメモリはDDR3Lという1.35Vで駆動する低電圧版です。少し前のノートPCなどで使っているDDR3は1.5Vで駆動しますので、ソケットはまったく同じ(すんなり差せる)なのに動かない、という状態になります。

規格 動作電圧 ソケット
DDR3L 1.35V 204ピン
DDR3 1.5V 204ピン

 

DDR3Lが登場したときはPCパーツショップでもかなり混乱がありました。たぶんDDR3を使ってしまったのではないかと思います。

今回はもちろんDDR3Lのものを2枚用意しています。

バラす!

で、メモリ増設です。

フタを開けて挿せばオッケーというようなカンタンなものではなく、なんとケースやシャーシをいろいろ外さなくてはなりません。なかなか手間。それでも15分あればできると思います。

まず外側ケースを外していきます。

ドライブトレイをすべて外します。(注意!もしすでに運用の始まっているNASの場合、ディスクの順番が変わるとRAIDが崩壊する場合があります。ディスクの順番を必ずわかるようにしておいてください。また、必ずフルバックアップもしましょう。何か起こった時に泣くのは自分自身です)

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後ろ側についている4か所のネジをすべて外します。(黒いケースを部分留めているネジです)

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ケースを後ろに引いたあと、上に持ち上げると外れます。引くときはちょっと力が要るので、こうやって立てた方がやりやすかったです。

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内部シャーシが現れました。

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基板やファンが見えますね。

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ドライブケージの隙間からメモリモジュールが見えます。次はこいつを外します。

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サイドと上側にこういう赤いチェックのしてあるネジがあります。これらをすべて外します。

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次にケージを持ち上げますが、小さな基板がコネクタに刺さっています。無理に引き抜くと破損しそうなので、慎重に垂直に持ち上げます。

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外れました!

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いよいよメモリの差し込みですが、前側はいいとして、横向きのソケットはなぜかケースフレームの下になっています。なんだこれ。

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フレームの隙間を横からすべらせるようにメモリを入れ、穴に指を入れながらなんとかソケットに。なかなかむずかしいぞこれ。

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なんとか増設完了!逆の手順で元に戻します。

起動して失敗したら、またバラすのはめんどうだなぁ・・・

起動する!

ディスクを順番通りに戻し、いよいよ起動です!

とりあえず起動時の警告音などはなく、無事起動を始めました。ほっと一息。

無事管理画面が現れました!

システムステータスを見てみると・・・おおおお!16GB認識されてるぅぅぅぅ!こいつはうれしい!

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このあとDockerで8GBのメモリを割り当てて起動してみましたが、問題なく立ち上がりました。その時のメモリ使用率は62%でした。

WTS的まとめ

なんとかすんなりと認識させることができました!バラしはけっこう手間でしたが、そんなにむずかしくはないので誰でもできそうですね。

一つ言うならロングドライバー(+2)があったほうが、ケージの取り外しがラクです。

メモリは種類(DDR3L)に十分注意して購入してください。ちなみにメモリ類はAmazonや楽天よりもドスパラが安いです。