どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
ずっと使ってきたNetGearのNAS「ReadyNAS 102」(レビューはこちら)から、QNAPのNASに乗り換えることにしました!
実はQNAPのNASは、本体がプラスチックなのでなんか弱いイメージがあって敬遠していました。が、会社で購入したところ操作感や設定が非常に分かりやすく、しかも速くて先進機能満載!かな~り楽しかったので個人用に大購入となりました!
機種は4ベイ、Intel CPU搭載のTS-451+。2ポートのLANポートも搭載した半プロ用のマシンです。HDD合わせて10万円というフトコロに厳しいマシン!
さっそくレビュー!
スペック
スペックを紹介します。
機能 | スペック |
---|---|
CPU | CPUQuad-core Intel® Celeron® 2.0GHz (burst up to 2.42GHz) |
GPU | Intel® HD Graphics |
メモリ | 2GB SO-DIMM 2スロット (MAX 8GB) |
フラッシュメモリ | 512MB |
ドライブベイ | 3.5インチ/2.5インチ 4ベイ |
拡張ユニット | 1 |
LAN | Gigabit LAN Ports x2 |
USB | 2 x USB 3.0 (Front: 1, Rear: 1)2 x USB 2.0 (Rear) |
赤外線レシーバ | あり |
HDMI | 1 |
サイズ | 169 x 160 x 219 mm |
重量 | 3kg |
ファン | 12cm x1 |
電源 | アダプタ 90W |
まず注目したいのはCPU。
公式サイトには型番が書いてありませんが、Celeron J1900です。クアッドコアでBoost 2.42GHzという、低価格のデスクトップマシンレベルのCPU。単なるファイルサーバNASとして使うには、オーバースペックすぎるCPUです。
2万円台の安いNASは、ほとんどがARM系統のCPUかAtomを搭載しています。ファイルサーバだけならそれで十分なんですね。
そんなところにCeleronを詰め込んでくるというのは、かなりのトンデモスペックなのです。ですがこれには理由があります。後日解説していきますが、今回のNAS乗り換えにはこのCPUパワーがどうしても欲しかったのです。CPUパワーを大量に使う機能があるわけです。
またメモリが増やせるのも面白い。Max 8GBまで搭載可能です。(これも後日作業してみます→増設しました!)
HDDは4台搭載可能。3.5インチ、2.5インチの混載も可能です。
RAIDは、JBOD / 0 / 1 / 5 / 5 + hot spare / 6 /10 / Single が使用できます。
NASの機能としては足りないものはないですね。
本体
さて本体です。16cmの小柄な箱。(奥行きは21cm)
材質は黒いプラスチックで、サラッとした表面。
インジケータの部分は光沢処理されたブラックです。
横幅速く15.5cmほど。分かりづらいですね。
高さは足を入れておよそ17cm。
奥行きは21cm。
電源は90Wのでっかいアダプタ!家庭内では設置場所を選びます。
背面には12cmの大型ファンが付いています。
HDDの搭載する
HDDを搭載します。
今回も安心と静音のウェスタンデジタル製。24時間稼働のNAS用に設計された、REDシリーズの4TBを用意しました。
4ベイですが、今回は2台のみ使います。RAIDは「1」のミラーリング。
RAID 1は2つのHDDに同時に書き込むことで、データの安全性、耐クラッシュ性が飛躍的にアップします。片側が壊れても問題なく動作可能。動作中も電源を切らずに交換することができる「ホットスワップ」にも対応しています。HDDが2本の場合は最高に安全なモード。
なんでベイが4つあるのに2つしか使わないの?もったいない!と思うかもしれませんが、後日実験したいことがあるのです。継続記事をお待ちください。
HDDはトレイを取り出し、ネジで止めていきます。ちなみにトレイもプラスチック。
ReadyNasは本体もトレイも金属製でしかもツールレスなので、ちょっとQNAPはショボく感じますね。熱伝導率も違いますので、できればトレイは金属にしてほしいところ。
付属のネジでHDDを組み付けて本体に納めれば完成!
ちなみに付属のネジは黒いのがミリネジ、シルバーがインチネジです。
スイッチオン!静かだ!
そしてスイッチオン!
起動時こそHDDの「キュイーン」というスピンアップの音などが聞こえますが、ファンは非常に低回転で静か!通常利用ならほとんど回転が上がることもなく、夜中に動かしていてもあまり気になりません。
ちなみに設定画面からLEDの明るさも変えられ、タイマーで変化させることも可能。こういう地味な機能がうれしいですね。
システム情報を見ると、システム温度は44度(室温21度)、ファンの回転数は526rpmとなっています。かなり低い回転数です。かなり顔を近づけるとようやっと聞こえるほどの静かなファン音です。
アクセス速度を計測
高速なCPUを搭載しているということは、ディスクアクセスも高速化が望めます。さっそくベンチマークを取ってみましょう。
ReadyNAS 102 iSCSI接続 10GB
QNAP TS-451+ iSCSI接続 10GB
すごいです!ReadyNAS 102を1.5倍ほど上回る、シーケンシャルリード118Mbpsをたたき出しました!さらにランダムアクセスも10倍近くの差がついています。まったく同じスペックのHDDなのに、この差はすごい。高速CPUとメモリの恩恵が出ています。
WTS的まとめ
まずは組み込んでの第一印象でした!ただ組み込んだだけで、十分満足な転送速度が出ています。RAID 6やRAID 10など、高速化作用もあるRAIDならさらに高速になるでしょう。
しかし!僕は4ディスクでのRAID 6なんて単純な使い方はしません。ええしませんとも。
QNAP NASがもつある機能を使って、さらに特殊な構成を試していきますよ~!次の記事ではメモリ増設、そして”あの機能”を試していきます!