どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
動画編集ソフトは、映画も作れるような本格的プロ用から、スマホでサクッと編集できるアプリまで、さまざまなタイプが販売されています。
無料のアプリもたくさんありますが、多機能でむずかしいか、逆にこだわったことは何もできないか、両極端です。
その中間、「サクッと勉強せずに動画を作りたい!でもエフェクトとか動くスタンプとか、しっかりこだわりたい!」という方にぴったりなのが、今回レビューするPowerDirector(パワーディレクター)。
- 動画や写真をポイポイ入れて並べていくだけで、そのままつながった動画に!
- 音楽や動くスタンプ、TV番組のように切り替わる楽しいエフェクトも満載!
- 最新パソコンの能力を引き出し、非常に高速な編集ができる!
- 充実のチュートリアルと素材
商品レビュー動画を作るために使ってみましたが、ビックリすぐぐらいカンタンにYouTube投稿までできてしまいました!
さっそくレビューしてみますよ!
PowerDirectorとは?
PowerDirectorは、動画はまったくの初めてという初心者から、4K映像を扱うセミプロまで、幅広くサポートする動画編集ソフトです。
動画編集モードはもちろん、写真を次々切り替えて印象的なスライドショーを作るモード、動画をコラージュするモードなど、プロ並みの演出をカンタンに作ることができます。
今回は一般的な動画編集モードを試してみましょう。
画面構成
初期画面は大きく4つに分かれます。
- A ライブラリー ウィンドウ
- B プレビュー ウィンドウ
- C タイムライン
- D ルーム
ライブラリーウィンドウには写真、動画、音楽など、いろいろな「素材」が入ります。
プレビューウィンドウには現在編集している動画や、単体の動画の確認などができます。
タイムラインはまさに動画の心臓部!ここに素材を並べていくと、1つの動画になるのです。
ルームは聞き慣れない言葉ですが、「タイトル編集」や「エフェクトをかける」など、目的の機能を切り替えるボタンになります。
動画を編集してみる!かなりサクサク!
さっそく動画を編集してみます。
今回はあえて、ハイエンドではなく中スペックのPCで作業してみます。PowerDirectorは「軽さ」もアピールポイントの1つ。これから動画編集をしようとする人が、みんなハイエンドのPCを揃えているとも思えません。
一般的なPCでも快適であることが重要でしょう。
使用PCスペック
CPU:AMD Ryzen 7 5700G
メモリ:16GB
ストレージ:512GB NVMe SSD
グラフィックスボード:なし(CPU内蔵)
まずは新規作成。
ここでPowerDirectorのテスト用素材がばらばらっと入ってきます。写真、音楽、動画がありますね。これを適当につないでみましょう!
動画を引っぱり、下のタイムラインにポイッ!動画の長さにワクが出て、10秒ほどの動画だとわかりますね。
もう一つ似ている動画があるので、いまの続きの部分にポイッ!
おもむろに右上の動画再生ボタンを押すと・・・すごい!これだけでもう2つの動画が1つにつながって再生されます!カンタンすぎる!
ではこれに文字を入れてみましょう。
ルームを「タイトルルーム」に切り替えます。「T」のようなボタンを押します。
たくさんのタイトルのテンプレートが現れます。SNSやスポーティなどジャンルごとに分けられていて、動くタイトルも盛りだくさん。すべてワンタッチで動画に入れられます。
好きなタイトルを選んでタイムラインにドロップします。動画の上に表示させたいので、「2」のラインに入れます。
※今回は下のラインが手前に表示されるモードを使っています。
下のラインが「手前」に表示されるモードと、上のラインが「手前」に表示されるモードがあります。初期設定で選ぶ場面がありますので、使いやすい方を選んでください。環境設定で切り替えることもできます。
タイトルがつきました!ダブルクリックすると中の文字を編集できます。日本語ももちろんOK。フォントを変えて雰囲気を出しましょう。
続いて場面の切り替え時です。
異なる場面をつなげると、ぶちぶちと途切れたような流れになり、見づらくなります。そんなときは「トランジション」を使います。
たとえば現在の場面がフェードアウトして、次の画面がフェードインしてくるようなトランジションを使えば、無関係な場面でも違和感なくつなげられるのです。
PowerDirectorは、まるでTV番組や映画のようなダイナミックな動きのトランジションが多数プリセットされています。その数400以上!(※個数はエディションによって異なります)
好きなトランジションを選んで、これまた場面の間当たりにポンとドロップするだけ。信じられないほど本格的な場面変換が完成します!
完成したテストムービーはこちら!
そしてPowerDirectorで10分ほどで完成したムービーがこちら!
テスト素材は高品質なのでそもそも見栄えはしますが、それにしても自然なムービーになっていると思いません?非常に高性能で、カンタンなのです!
さらに書き出し速度がすごい。
こういう動画をYouTube用に書き出す処理は、従来非常に遅い処理とされてきました。事実、10分の動画を書き出すために30分以上かかることはザラだったのです。
PowerDirectorは最新のCPUに内蔵されたビデオプロセッサや、(装備されていれば)グラフィック専用プロセッサ(GPU)を活用することで、驚くほど早く出力ができます。
今回のテスト動画は27秒ですが、H.265でエンコードした場合わずか7秒!
AMD RyzenはH.265形式への変換エンジンを内蔵しています。PowerDirectorはそれを十分に活用しています。
書き出しが早ければ失敗してもすばやいリカバリが可能。ストレスなくトライ&エラーができるわけです。
クロマキー合成やモーショントラッキングも搭載
いままではプロ用のソフトでしか実現できなかったようなクロマキー合成(緑の背景色を透明にし、他の映像を合成する)や、モーショントラッキング(動きを判別し、エフェクトなどを追跡させる)を使うことができます。
今回はざっくりと使い方の流れのみを紹介しますが、設定はかなりカンタン。
グリーンバックの無料素材にクロマキー合成を適用します。
モーショントラッキングはAIが動きをかなり精度良く判定してくれ、エフェクトを貼り付ければ、そのまま動画の動きに沿って動いてくれます。
グリーンバックの無料素材に、クロマキー合成とモーショントラッキングを使ってみた動画がこちら!
手の動きに合わせて文字が動いているのがおわかりになると思います。
WTS的まとめ
一般的な性能のPCでも、かなりサクサクと動くのに驚きました!
それでいて、プロの動画のような派手なエフェクト、ダイナミックなトランジション、クロマキー合成にモーショントラッキングと、とても1万円以下で入手できるとは思えない機能が揃っています。
書き出し速度まで快適で、再編集もストレスが少ない。
初心者から上級者まで、どのレベルの人が使っても満足できるのではないかと感じました。
コメント