13.3インチに3200ピクセルを詰め込んだ!超高解像度ノート パソコン工房 13X7100-i7-RRBレビュー

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いよいよWindowsも高解像度の大きな流れが来ていますね。

くっきりした文字が大好きな太田アベル(@LandscapeSketch)です。こんにちは。

 

ほんの2年前までは最高解像度と言われたFULL HDも、いまやスマホにも設定されるほど普通になってしまいました。パソコンはやっぱりスマホに負けないように行ってほしいものです(?)。

ということで、今日はパソコン工房から発売されている、たった13.3インチにQHD+(3200×1800ピクセル)を詰め込み、Geforce GTX 860Mを搭載した超高解像度モバイルゲームマシン「13X7100-i7-RRB」をレビュー!

スペック

今回のマシンはCPUにCore i7-4910M、GTX 860M、SSD 120GB + HDD 1TBと最高クラスのパーツを盛り込んだハイグレードマシンとなります。

13X7100-i7-RRBをさらにカスタマイズしたモデルです。

項目 スペック
CPU Intel Core i7-4910MQ プロセッサー (2.8-3.8GHz/4コア/8スレッド/6MBキャッシュ/TDP47W)
メモリ 16GB
メモリスロット DDR3L SO-DIMMスロット×2
ストレージ 120GB SSD + 1TB HDD
光学ドライブ なし
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 860M 2GB GDDR5
チップセット インテル(R) HM87 Express チップセット
液晶サイズ 13.3型 QHD+(3200×1800ドット) 光沢[IPS方式]
SSD/HDDスロット 2.5インチ(7/9.5mm厚)用SSD/HDDスロット×1 ,mSATA(Full)×1
カードリーダー SD(HC/XC)/MMC対応カードリーダー
サウンド機能 High Definition Audio subsystem (内蔵ステレオスピーカー)
有線LAN 1000BASE-T LANポート
無線LAN IEEE802.11 b/g/n対応ワイヤレスLAN + Bluetooth 4.0 LE [本体内蔵]
内蔵PCカメラ 200万画素
ポインティングデバイス マルチタッチ対応タッチパッド
キーボード 日本語キーボード
外部端子 ヘッドフォン/スピーカ出力×1 ,マイク入力×1 ,USB 3.0×3 ,USB 2.0×1 ,ディスプレイ出力(miniD-sub15Pin×1/HDMI×1)
主な付属品 ACアダプターセット ,リチウムイオンバッテリー ,マニュアル ,カスタムパソコン1年保証書
電源 ACアダプターまたはリチウムイオンバッテリー
外形寸法 約幅330mm×奥行227mm×高さ31.9mm(※最大突起物を含まず)
バッテリー持続時間 約4時間50分(※JEITA測定法Ver.2.0準拠)
重量 約2.0kg(※バッテリー含む)

■価格やスペックについて■

価格やスペック、オプション品、キャンペーン等は記事掲載時点(記事の掲載日付は最上部に掲載)での内容となります。構成内容は予告なく変更、終了する場合がございます。ご購入前には必ずスペックと価格を再度ご確認ください。

小型でしっかりとした筐体

まずは外観を見て行きましょう。

13X7100-i7-RRB(長いので以下13X7100)は13.3インチの小型ノートパソコンです。大きさはB5~A4サイズに近く、多少厚み(再厚部 31.9mm)はありますがカバンにもラクに入れられる大きさ。

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さらっとした塗装の天板。
シンプルなiiyamaのロゴのみが付いていて落ち着いた雰囲気です。

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デザインはエッジの効いたシェイプで、シンプルで硬質な仕上がりです。サイドに大きく開いた冷却用スリットなど、パワーを予感させるデザインもちらほら。

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厚みはそれなりにある

全体的に小型ですが、13X7100はGTX 860Mを搭載するれっきとしたゲーミングマシン。熱処理のためのファンの設置や、空気の流れを確保するために全体的に厚みはあります。

厚さは最大突起物を含まず31.9mm(公称値)となっています。

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超高解像度3200×1800ピクセル!

特筆すべきなのはなんといっても解像度!

なんと13.3インチの小型なディスプレイに3200×1800ピクセル(QHD+) = 3Kもの解像度を詰め込んでいます!

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3Kディスプレイといえば、普通なら21インチ以上のモニタに搭載されるもの。しかし13X7100はたった13.3インチ。ゆえにそのピクセル密度は276ppiに達します。

iPad Air 2が264ppiなのでその細かさがわかるでしょうか。
(ppi=ピクセルパーインチ 。1インチに何ピクセルが入っているかという密度を表す単位)

 

デスクトップの文字を見てみましょう。アイコンの文字は非常にくっきりとしていて読みやすいです。顔を近づけて目をこらしてもドットを見分けるのはかなり困難でしょう。

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ブラウザの文字も非常にきれいに見えます。全体がツルツルした印刷物のような文字になり、とても読みやすく感じます。

ただ、Windowsは超高解像度(Hi-DIP)への対応がまだまだ遅れています。ソフトによっては文字やダイアログボックスがものすごく小さくなったりと問題も起こります。このあたりは次回詳しく追っていこうと思います。

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文字に対してウィンドウの大きさが足りず、操作不能におちいる部分も

IPS光沢ディスプレイで色も鮮やか

パネルはIPS液晶を採用しており、色も鮮やか。

角度を変えて撮影してみましたが、どの角度から見ても色が大きく変化することはありません。色合いも深く、超高密度と相まって非常にくっきりとした表示です。

プロのデザイン作業、RAW写真の現像作業などでも満足できる品質だと思われます。

ベンチマーク

さて、ゲーミングマシンは液晶だけではなく、処理速度も命。ベンチマークを取っていきましょう。まずは恒例の3DMark。

3DMark

3KMarkではGTX 860Mの標準的な数値が出ています。

FireStrike 3819
Sky Diver 11742
Cloud Gate 14025
Ice Storm 51797

 

もっとも重いFireStrikeでも、目安となる3000を大きく超え3819をマーク。他のベンチマークでも高い数値を示しており、市販されているたいていのゲームは十分快適に動作するでしょう。

もちろんAdobe PhotoShopなどGPUアクセラレーション機能を持つソフトなら、さらになめらかな動作や作業環境を実現できます。

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FF14 エオルゼア キャラクター編

FF14エオルゼアキャラクター編では1920 x 1080で5772(とても快適)と問題ありません。

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ドラゴンクエストX

こちらも問題のない速度。
6761ポイントで快適の判定です。

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モンスターハンター大討伐、絆

モンスターハンター大討伐と絆編をベンチマーク。

大討伐は7833、絆は8459とこれも十分快適なレベル。

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標準的なノートの解像度(FULL HD 1920×1080まで)の場合、どれも良い数値でした。GTX 860Mの能力が十分発揮されています。

モニタの最高解像度(3200×1800)ではないため引き伸ばしがかかっていて、多少はボケが発生しているはずですが、ピクセル密度が高すぎてボケ感はほぼわかりません。驚きです。

通常のパソコンでは引き伸ばすとエッジがかなりぼやけたような画面になりますが、13X7100では「言われてみればそんな気がする」程度。いや、言われても実際はわからないというのが正直なところ。高解像度の恩恵でしょう。

Hi-DPIでベンチマーク

次に3200×1800ピクセルでベンチマークをとってみます。

3KMarkクラウドゲートは1920 x 1080

グラフィックス:14204
CPU:6392

3200×1800では

グラフィックス:6969
CPU:9545

となりました。なぜかCPUのスコアが大きく伸びているのが謎ですが、グラフィックスの数値は解像度通りのダウンを示しています。

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FF14エオルゼア キャラクター編も2283とかろうじて普通。ただ実行中の画面はいつもよりFPSがだいぶ低いようで、スムーズさが足りませんでした。

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モンスターハンターもおよそ半分程度のスコアとなりました。

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さすがに標準解像度と比べるとすべて数値が落ちました。このピクセル数ではi7-4810 + GTX 860Mでも性能ギリギリという感触です。

オブジェクトが多数動く場面ではあきらかなコマ落ち(FPS低下)も散見されました。

最高解像度でシムシティしてみる

さらに3200×1800ピクセルでシムシティをプレイしてみます。

こちらもガクガクした画面処理になるのか・・・と思いきや、画面を大きく動かすと多少カクつきますが、普通に動いています。FULL HDの場合とそんなに遅くなってはいない感じ。

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問題は別の部分にありました。
それはメインメニュー。

下記写真をご覧ください。メニューの文字がめちゃくちゃ小さくなってクリックも困難なほど。ボールペンの先と比べてみました。本気で米粒のような文字!笑えるほど小さいです。

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普通サイズのボールペンと比べてみると・・・

 

画面はきめ細かくなっているのでが、ゲームのグラフィックはFULL HDと大差ありません。シムシティは最大がFULL HDを仮定して作られているのか、ピクセル数の恩恵はほとんどないと感じます。

そしてこの解像度でプレイするとファンが常にMAXの回転数となります。フォォォォ・・・とずっと鳴っているのでかなり気になります。

 

ゲームについてはFULL HD以上の解像度を正式サポートするものはまだまだ少数です。グラフィックが劇的に変わらないのであれば、FULL HD以下を選択するのがいいでしょう。

ファンの音

ファンは左側に付いており、システムがアイドル状態でも常時回転しています。

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アイドル時はごく低回転で、小さな低音~中音域の音。そんなに気にはなりません。

しかしベンチマーク中は中音~高音域の「フォォォォォン」という大きめの音が聞こえてきます。15インチ以上のノートと比べファン経が小さいからだと思いますが、けっこう高回転で気になる音

意外に風量もあり、マシンの冷却性に対しては安心ですが、左隣の人には熱風が吹き付けられることになります。電車内やカフェなどで高解像度処理をする場合は注意が必要でしょう。

WTS的まとめ

高解像度が必要だが大きなノートは持ち運びたくない、という場合にピッタリの一台。

画面は緻密で色合いもはっきりしており、写真編集や動画編集にも威力を発揮するでしょう。GeForce GTX 860Mの力でグラフィック処理能力も非常に高いレベルです。

 

ただ高解像度ゆえの画面表示問題がまだ残ります。

高解像度への完全対応には、Windows自体や各ソフトにもまだ時間がかかると思われます。「高解像度ではこういう現象が起こるよ」という前提知識が必要かなと思いました。(今後当サイトでも事例を紹介していきます。)

 

タブレットやスマホがそうであるように、これからパソコンもどんどん高解像度化していくでしょう。次のWindows 10では高解像度への対応を非常に強化しているとも聞いています。

今は不便に感じる点も時間とともに解消していくはずです。美しい文字と映像を表現するにはFULL HDを超える解像度は必須となるはずです。13X7100はその最先端を見せてくれる一台だ、と感じました。

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■掲載ベンチマーク結果についてのご注意■

ベンチマーク結果は選択したスペックによって大きく上下します。また機材の入手時点(記事の掲載日付は最上部に掲載)での結果となりますので、掲載から時間が経っている場合はマイナーチェンジ等により数値が変わることがあります。

上記は入手した機材において個人的に計測したもので、メーカー公式発表ではありません。目安としてお考えください。