今日はNEC Lavieから発売中の、わずか769g※の超軽量ノートパソコン「Lavie HZ (Hybrid ZERO)」を実際に使ってみて、レビューしますよ!(※重量はHZ500/LZシリーズ。装備により変わります)
- わずか769gながらWindows 10が快適動作
- ノート型、タブレット型に変形する2 in 1
- 最長10.8時間(※モデルによっては7.0時間)も使える長時間バッテリ
小さくて持ちやすい!
まず持ってみると、何も入っていないかのような異様な軽さに驚きます!
「片手でラクラク」どころではなく、人差し指と親指の2本だけで、つまんで持ち上げられるほどの軽さ!
カバンが重くてつらい、と感じている人は、この時点でLavie HZを衝動買いしたくなるはず。(笑)
入っていたダンボールのほうがよっぽど重いという、パソコンとは思えない軽さなのです。
外観はシンプルで、LAVIEのロゴが左側におとなしく印刷されているのみ。ですが、新色のインディゴブルーは光の加減で明るめの青~紺色までグラデーションして見え、なかなか目を引く色だな、と感じます。
カラーバリエーションはメテオグレー、インディゴブルー、フレアゴールドの3色展開。
大きさは、A4用紙とほとんど同じ305×205mmというサイズ。A4が入るカバンならほぼ無理なく入れられそうです。まさしく「ノートパソコン」ですね。
厚みも16.9mmと可能な限り薄く作られていて、紙のノートを出し入れするように、気軽にカバンに入れられます。
仕事や授業で毎日持ち運びたいと考えているのなら、パソコンは「1kg以下」を目安にしたいところ。わずか769gからというLavie HZなら、特にうってつけと言えそうです。
意外な頑丈性
この軽さと薄さから、「押し付けられたりしたらすぐに壊れそう・・・」と思ってしまいます。しかし、Lavie HZは意外なほどに頑丈なのです。
上面からの圧力に対しては、最大150kgもの荷重に耐えられるそうです。(公式サイトより) 満員電車でギューッと押されても、Lavie HZは耐えきることができるはずです。
使用上の頑丈さも確認しましょう。
閉じた状態なら、端を持ってグラグラ動かしてもミシリともいいません。
さらにディスプレイを開けた状態で、こんな極端な端を持ちあげたとしても、これまたギシギシやミシミシといった異音をたてることはありません。強靭なフレームが支えているのです。
※常時このような極端な持ち方をすると、ボディの曲がりや破損が発生する可能性があります。試す場合は自己責任でお願いいたします。
小型で発色のよいディスプレイ
ディスプレイは13.3インチ。細いベゼルを採用し、ボディの大幅な縮小にも成功しています。
インターネットを見たり、エクセルに入力したり、作業は大きなパソコンと同じぐらいにできるな、と感じます。
ディスプレイは非光沢タイプ。周りの光が映り込みにくく、細かな描画もしっかりと見えます。また光沢タイプよりも目が疲れにくいとされていて、長時間の使用でも集中力が続きそうです。
IPS液晶なのでどの角度から見てもほぼ色化けや白っぽくなることもなく、鮮明です。
タッチにも対応しています。
またディスプレイをぐるっと裏返すとタブレット型に変形!手に抱えて指だけで操作することも可能です。
ただ、タブレットモードでは裏側のキーボードに指が当たってしまいます。キーは無効になるので押しても変な文字が出ることはありませんが、少し気になります。
タブレットして持つと、画面のエッジに触ってしまいカーソルがずれたりしてしまいます。
そこで、エッジ部分の反応を制御できるソフト「スマートベゼル」も搭載しています。有効にすればこのような持ち方をしても、エッジ部分は反応しません。使い勝手がアップします。
画面下側にはカメラもあります。友達と顔を見ながらの話も可能です。
ただ、下側についているのでちょっとアオリ気味になってしまいますが、実用上は大きな問題ではないでしょう。。
打ちやすいキーボード
仕事や授業で使いこみたい!と思っていても、キーボードが使いにくくては話になりません。Lavie HZは小さくてもキーボードは合格点です。
長年日本用のパソコンを作り続けてきたNECの技術がしっかりと活かされています。
文字キーの一つ一つはすこし小さめではありますが、特に意識しなくても間違いなく打てました。キーの文字も見やすく、パタパタと静かめの音です。
周りの特殊キーはいくつかが縦長になったりしていますが、それほど多用しないので問題ないでしょう。この面積でめいっぱい大きくしようと工夫されています。
キーはアイソレーションタイプ。1つ1つのキーが間隔を持って並んでいるので、爪が長い女性でも上のキーに引っかかったりすることがありません。
さらっとしたタッチパッド
タッチパッドは1プレート、2ボタンの分離タイプ。
さらっとしていて、すばやい操作も可能です。2本指のスクロールなど、ジェスチャー機能にも対応しています。
とても静かな動作音
この小ささなので熱がこもって、けっこううるさいのかな・・・と心配になりますが、通常時は耳を近づけないと聴こえないほどのささやかな音で動いています。
非常に静かな機種だと言っていいでしょう。
テストで高負荷をかけたときにファンの風切り音が出てきますが、最高潮でもファンの音は低音で、耳障りな高音はほとんどありません。
排熱口は左側面にあります。手を当てるをあたたかな風が出ています。本やノートでもふさがってしまうので気を付けたいところ。
びっくりするほどサクサク
5年ほど前の小型パソコンは、小さいもの=遅い、というのが常識でした。
ですがLavie HZは最新CPUを搭載し、びっくりするほどサクサクと動きます!
特に今回のモデルは最上位のCore i7-8550Uを搭載。なんと4コアで8つの処理を同時にこなすことができ、いくつものアプリを開いた状態でも、パッパッと切り替わります。
Windowsの起動は停止状態からわずか15秒ほど。さらにスリープ状態なら2、3秒でパッと画面が出ます!待たずに作業ができるので、やる気が持続しますね!
エクセル、ワードなどのソフトも軽々動き、非常に快適です。
たくさんのポートがたすかる
本体後ろ側にはUSB、HDMI、SDカードスロットなどの拡張ポートを装備。
USBメモリやSDカードを読み込んだり、HDMI端子から大きなプロジェクターに映したり、拡張性も妥協していません。
性能ベンチマークテスト
Lavie NMがどの程度の作業を行えるのか、ベンチマークテストを行いました。
PCMark 10
パソコンの全体的な性能を試験するベンチマークです。
インターネットブラウズや文書作成、画像処理など、普段よく行う作業がどれだけ快適になるかが分かります。
スコアは3620。
多くのソフトが快適に動作するのが2000ポイントですので、かなり快適に動作すると言っていいでしょう。
CineBench 15
CPUとOpenGL能力を計測するChineBench 15です。
テスト | スコア |
---|---|
OpenGL | 51.35fps |
CPU | 499cb |
業務的な画像処理で使われるOpenGLテストもかなりなめらかです。大掛かりなCADは苦しいでしょうが、ちょっとした3Dデータの確認なら可能そうです。
3DMark
ゲームベンチマークとして、ほぼ業界標準となっている3DMarkにてテストをしました。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
Ice Storm | 47953 |
Ice Storm Extreme | 33815 |
Cloud Gate | 8446 |
Sky Diver | 4367 |
Fire Strike | 1137 |
軽いゲームなら十分に遊べる能力があります。これは写真や動画がなめらかに見られるということにもつながります。
実際、Office、インターネットブラウザ、軽いゲームなど、すべてが快適に動作しました。
スペック
今回のレビュー機のスペックになります。(現在はマイナーチェンジがあり、CPUはCore i5-8200Yが最上位となっています。)
項目 | スペック |
---|---|
OS | Microsoft Windows 10 Home (x64) |
CPU | Intel Core i7-8550U |
CPUコア/スレッド数 | 4コア / 8スレッド |
メモリ | 8GB |
メモリスロット (空きスロット) | 2 (2) |
グラフィックス 1 | Intel HD Graphics 620 4GB(メインメモリと共用) |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチ |
解像度 | 1920 x 1080ピクセル |
ポート類 | USB 3.0 x2、HDMI、SDカードスロット |
Bluetooth | あり |
無線LAN(Wi-Fi) | 802.11 ac/a/b/g/n |
有線LAN | なし |
サイズ | 305(W)×205(D)×16.9(H)mm |
重量 | 約831g |
WTS的まとめ
とにかく軽くて薄い!
そのうえ4コアCPUの速さと、タブレット変形での使いやすさまでそろっている、非常に優秀なパソコンです。
常に持ち運び使う、という目的に関して、非常にハイレベルに仕上がった一台と言えるでしょう。
コメント