今日はマウスコンピュータのクリエイター向けPC「DAIV NG4500」シリーズを入手しました!
ところで、そもそも「クリエイター向けパソコン」と言えばAppleのMacシリーズが思い浮かびます。なんかカッコよく作品を作っている人=Macみたいな一般イメージがあります。
しかしDAIVシリーズはWindowsマシン。同じようなソフトはそろっているといえ、なぜあえてWindowsで選ぶ必要があるのか?
その答えは、「強力なGPU(グラフィックスチップ)」!!
DAIV-NG4500はMacBook Pro 15インチの高価な上位オプション「Radeon Pro 560」よりも、さらに強力なGeForce GTX 1050を搭載し、Adobeアプリケーションの高速化、動画書き出しの高速化、レンダリング速度の向上などが可能なのです。
そして価格は119,800円 (税別)からという、業務用と考えればかなりお手ごろなものになっています。
さっそくレビューしていきましょう!
デザイン
デザインを見ていきます。
全体飾りの少ないブラック塗装のボディです。
天板は「DAIV」のロゴだけのシンプルなもの。サラッとした手触りの、光沢を抑えた塗装です。デザイン事務所でも目立たず溶け込めそう。
14インチなので小ぶりで持ち歩きもしやすそうです。ただ重さは2.2kgでアダプタも大きく、室内での移動はカンタンですが常時持ち運びはきびしそうです。
ディスプレイ
ディスプレイは14インチ。フルHD (1920×1080)で高精細。色調も自然です。
IPS液晶ではありませんので、上下左右の急角度からのぞくと白っぽくなったり色が薄くなったりする現象がありますが、ノートパソコンは通常正面から見るものなので問題はないでしょう。
ソフトの使用感
Adobe Photoshop、Illustratorの体験版を入れ、操作してみました。
強力なCPUとGeForce GTX 1050でどちらも非常になめらかに動きます!特にPhotoshopはカンバスを回転させての作業が、GPU非搭載モデルと比べると、明らかになめらかです。
今回は時間の制約で試せませんでしたが、Adobe Premiereなどの動画編集ソフトではさらに威力を発揮するはず。エンコードもGPUの力で高速化します。
また、GTX 1050は4Kへの出力や、マルチディスプレイへの出力もこの本体だけで可能です。
27インチのディスプレイ2枚を使えば、DAIV 14たった1台で広大な作業空間を作り出すことができます。コンパクトノートパソコンという枠を超えた使い方ですね。
キーボード
キーボードは小形のPCながら打ちやすくできています。
キーの大きさも十分で、軽くて反発力も適度です。
ただ右側のキーが一部細長くなってしまっていたり、位置が標準ではないものがありました。とはいえ使っていればすぐに慣れる程度の違いです。
キーボードはバックライトも搭載し、少し暗い場所でもしっかりと視認でき、作業がスムーズです。
タッチパッド
タッチパッドは1プレート+2ボタンタイプ。分離したボタンがあるので、1プレートタイプに比べ正確な操作が可能です。
タッチパッドはサラッとしていて、指のすべりは上々。反応も問題ありません。
ボタンは深さのあるタイプを採用。しっかりとへこむので、押したかどうかがはっきりとわかります。
ポート類
本体は小さいながらも、ポート類はデスクトップマシン並に多数装備されています。
まずディスプレイ端子だけで計3ポート(HDMI 左側面×1、mini DisplayPort 左側面×2)、USBは4ポートも搭載。有線LANポートもあり、高速通信も可能。普通の使い方で足りなくなることはまず無いでしょう。
静粛性
この小ささに強力なGPUを搭載したということは、さぞかしファンの音もひどいだろうな・・・と先入観がありましたが、驚くほど静かです。
起動時の冷えた状態ならファンの音はほぼ無音に近い状態です。テストで高負荷をかけたときにようやっとファンの音が出てきます。最高潮でもファンの音は低音で、耳障りな高音はほとんどありません。
高負荷で長時間作業をしても、ファンの音で嫌気がさすことはないはずです。
スペック
今回の評価機のスペックです。モデルはDAIV-NG4500E2-SH2で、SSDとHDDのデュアルドライブを搭載しながらも139,800円 (税別)という手に入れやすい価格。
CPUは最高グレードのCore i7、GPUはミドルクラスで強力なNVIDIA GeForce GTX 1050を搭載します。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64-bit |
CPU | Intel Core i7-7700HQ CPU |
CPUコア/スレッド数 | 4コア / 8スレッド |
メモリ | 16 GB |
メモリスロット (空きスロット) | 2 (0) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 630 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1050 (2GB) |
ストレージ | SSD 256GB M.2 SATA |
ストレージ | HDD 1TB |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14型 フルHDノングレア |
解像度 | 1,920×1,080ピクセル |
ポート類 | USB3.0 x2、USB3.1 x1、HDMI 左側面×1、mini DisplayPort 左側面×2 |
Bluetooth | あり |
無線LAN(Wi-Fi) | IEEE802.11ac/a/b/g/n 最大433Mbps対応 |
有線LAN | あり |
サイズ | 349×247×25.4mm (折り畳み時/ 突起部含まず) |
重量 | 約 2.2kg |
ベンチマーク
各種ベンチマークで処理能力のスコアを見ていきます。
まずはゲーム用の性能テスト「3DMark」です。
普通の小型ノートでは動かすことすらむずかしい「Fire Strike」でも、カクつきながらも全体表示できました。スコアは5573という驚くほど高いスコア。ゲーム用としても高い能力です。
続いてパソコンの総合力を計測する「PCMark 10」をテスト。
スコアは4160と、これまた小型ノートパソコンという枠を超えた高い数値です。Adobe系からExcelのようなオフィスソフトまで、能力に不足はありません。
WTS的まとめ
WTS的まとめ
デザインやクリエイター向けの新しいブランドDAIVを紹介しました。
GPUを搭載することでAdobeのソフトがここまでなめらかに動くのか!と、驚くことばかりでした。まさに持ち運べる仕事環境となりそうです。