最近ゲーム用途の高性能ばかりをレビューしている太田アベルです、こんにちは。
今日はちょっと目線を変えまして、高性能ですがゲーム用途ではない、プロ用の機種をレビューしてみようと思います。
17.3インチの大画面、Core i7とGeForce GTX 860MというゲーミングPCばりの装備をサラッと内蔵したマウスコンピュータ m-Book W MB-W800S-SHです。
ある意味地味な外観
まず外観です。グレーのヘアライン仕上げの塗装、飾り気のない直線的なライン、内部もマットなグレーでまとめられ、非常に落ち着いた仕上げ、ある意味地味にまとめられています。
パッと見「ここここいつはすごそうなマシンだ!ヤバイぜ!熱そうだ!」という外観ではありません。静かでむしろなるべく目立たないようなデザインをあえて目指していると感じます。
安さの理由
先ほどのボディの話の続きですが、パソコンのボディ設計にはけっこうお金がかかります。
ただ「お金がかかる」とひとくちに言っても、見た目から内部構造まであります。その中でも意外にコストがかかっているのは「キラキラのラメ塗装」だったり「ピカピカのメッキパーツ」だったり、「七色に光るLED」だったりと、機能には全く必要のない部分だったりします。
そんな部品を使いまくっている代表格がゲーミングマシンなワケですが、ゲーミングマシンで今回のm-Book Wと同じような構成(17インチ、Core i7、GTX 860M)を組むと、たいてい13万円前後となるはずです。その中には7色に光るキーボードや1600万色に光るLEDなんかの料金も少なからず含まれているんですね。(僕は必要ですけど 笑)
だからこそm-book Wはあえて装飾を排除することで109,800円からと意外とも言える安さを実現できているのです。(価格は2014/9/25日現在)
m-book Wのようなプロ仕様機は、頑丈で、熱がこもらず、長時間の酷使にも耐えられる強度が求められます。
プロクリエイターに「安定性と派手な外装とどちらを選ぶ?」と質問すれば当たり前のごとく安定性を選ぶでしょう。安定性を目指したからこその、意味のある地味な筐体なのです。
(クリエイターなら36時間連続稼働もあり得ますからね!思い出したくもないビンボーデザイナー時代・・・)
スペック
ではスペックを見てみましょう。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Windows 8.1 Update 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-4710MQ プロセッサー(4コア/2.50GHz/TB時最大3.50GHz/6MB スマートキャッシュ/HT対応) |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce® GTX860M(2GB) |
メモリ | 16GB PC3-12800 (8GB×2/デュアルチャネル) |
SSD | 128GB ADATA SP900 シリーズ Serial ATAIII |
ハードディスク | 500GB |
チップセット | インテル® HM87 Express |
光学ドライブ | ブルーレイディスクドライブ (BDXL™ 書込対応) |
ディスプレイ | 17.3型 フルHDノングレア液晶 (1,920×1,080/ LEDバックライト) |
無線LAN | IEEE 802.11 b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth V4.0 + LE 準拠モジュール |
今回のモデルはSSDを搭載するミドルハイグレード。メインディスクに120GB SSD、データドライブとして500GB HDDが搭載されています。(2014/10/1現在 500GBから1TBへ無料アップグレードキャンペーン中!)
SSDのないブロンズモデルは109,800円からという価格ですから、コストパーフォーマンスが高い!(価格は2014/10/1現在)
マウスコンピュータ内の売上トップに常に張り付いているのもうなずけます。
ディスプレイ出力はD-SUBとHDMIがそれぞれ1ポートずつ。同時に3画面出力を実現できます。GeForce GTX 860Mなので3画面FULL HDでも動作できるでしょう。
USBはUSB2.0が1、USB3.0が3ポート。同時に4台の機器がつなげますから、多くの機器を使うクリエイターでも大丈夫です。
LANもギガビット有線、無線LANと両方搭載。安心です。
ディスプレイ
ディスプレイは17.3インチで、光沢のないノングレア液晶。
解像度はFULL HDの1,920×1,080です。
長時間ディスプレイを見続けることの多いプロ向けに、目への負担が少ないノングレアタイプを選んでいます。
キーボード
キーボードも派手さを抑えた濃いグレー。キー同士が離れているアイソレーションタイプとなります。
キーの押し込み力は適度な軽さ。軽すぎもせず、重すぎもせずちょうど良い範囲の軽さです。指にあまり力を入れずに打てます。配列もごくごく普通。17インチの広さですからキーの大きさもすべて自然で、変則的な大きさのキーはありません。
あえて言うなら右下の変換~アプリケーションメニューボタンまでが縦長ですが、多用するキーではありませんのでまったく違和感は感じません。
タッチパッド
タッチパッドはタッチ部分とボタンが別になっているオーソドックスなタイプ。
最近は一体型のパネルも増えてきましたが、Windows系ではなかなか使いやすいものがありません。今のところ「使いやすい」とはっきり言えるのはMacBookのみ。
むしろ従来通りのこのタイプが使いやすいです。
タッチパネルとボタンが分かれているタイプはコストがかかりますから、どのメーカーも1パネルタイプに移行しようとします。しかしあえてコストの掛かるボタンタイプを選択するあたりが、プロの使用状態を理解しているなと感じます。
WTS的まとめ
まずはm-book Wのコンセプト(方向性)とスペックを見てきました。
次回はキーボードやタッチパッドなどの入力装置を詳しくレビューします。もし「ここが聞きたい!」という部分があればぜひコメントにてご連絡ください!(コメント受付は2014/10/5まで)