ビジネスの現場ではさまざまな図が必要になります。
- 作業フロー図
- プログラムのクラス図
- チャート
- UML図
- ネットワーク構成図
- オフィスレイアウト図
- 社員組織図
などなどなど。
とにかく「高速化」「効率化」が推し進められる昨今の会社事情。経営判断ができる図を、できる限り短時間で、かつ見やすくまとめ上げなければなりません。
こんないろいろな図を一人で作るだなんて・・・悪夢だ・・・何日残業すればいいんだ・・・
と呆然とする前に、超高機能ダイアグラム作成ツール「LucidChart(ルシッドチャート)」を使ってみては!?
上にあげた図を、たった一本でフォロー!さらには軽いデザインもの(A4チラシ、はがき)から、スマホの画面設計までやってのける!
その便利すぎる機能をレビューします!
オンラインでどこででも
LucidChartは基本的にオンライン専用のサービスとなります。(iOS、Androidには単体アプリもあります)
そのため、OSを問わずブラウザさえ動けば使用可能。Windows、Mac、Linuxでも使えます。スマホ、タブレットでももちろん動作します。
外回りの営業中、ふと空いた時間にタブレットで次のプレゼンのための資料を作っておく。スマホでさっと間違いを修正する。時間や場所に縛られないのがうれしいですね。
シンプルで使いやすい画面
画面構成はシンプルにまとまっています。上部にはカラーやフォントを変えるツール一式、左側には図形がアイコンで一覧表示されています。
中央は実際に図を置くキャンバスエリア、右側にはレイヤー切り替え、プレゼン設定、テーマ切り替えなど、高度なツールが並びます。
構成はMicrosoft Visioに近く、Visioを使ったことがある人なら、すぐに使い慣れることができるはずです。
図形はドラッグアンドドロップでポンポンと置いていくだけ。文字はダブルクリックするだけで変更できます。あたり前ですが、大きさや色は自由自在。
コネクタ接続がとてもやりやすい!
ブラウザで動作するアプリなのに、操作は非常にサクサクで、オブジェクトの操作感も上々です。
とくにオブジェクトとオブジェクトをつなぐ「コネクタ」が、とても使いやすい!
他のソフトではコネクタを作るとき、いちいちツールを持ち替える必要があります。
ですがLucidChartは、オブジェクトにカーソルを近づけるとコネクタが付けられる部分が赤くなります。そこをドラッグすればすぐにコネクタが引き出せます。ツールの切り替えは必要ありません。
もちろん、オブジェクトを移動させても、勝手にコネクタが外れることはありません。(PowerPointはこれが勝手に外れることがあり、ストレスが溜まります)
線の太さ、色や破線などもすぐに変更できます。
たくさんのフローを書く時にはLucidChartはかなり時間短縮ができます。
あきれるほど膨大な機能
LucidChartは単なるフローやダイアグラム図にとどまらず、非常に柔軟な図を作ることができます。
その膨大なテンプレートを確認してみましょう。
- AWS構成図
- フロー図
- ダイアグラム
- Android、iOSのモックアップ、ワイヤフレーム
- UMLクラス図
- クラス構成図
- シーケンス
- ユースケース
- カレンダー
- タイムスケジュール
- ジェノグラム(家系図)
- チラシ
- デザイン
- 当番表などの空白の表
- 回路図
- オフィスのデスクレイアウト図
- サイトマップ
- タイムライン
- ガントチャート
- ネットワーク構成図
- KJ図
- マーケティングファネル
- 相関図
- ベン図
- マインドマップ
- SWOT分析
- フィッシュボーン図
- 木構造
と、かなり大量にありますが、ここにあげたものでも大きな分類です。
このそれぞれの表を自由にカスタマイズ、組み合わせでき、複雑なデータを見やすくかつ手軽にまとめ上げることが可能なのです。
多少デザインの心得があれば、こんなチラシ風の図も作成可能。図や写真の読み込みもカンタンなので、ちょっとした商品パンフレットぐらいなら自分で作れそうです。
組み合わせもカンタンにできます。
スマートフォンのモックアップデザインがあり、ユーザー効果のベン図があり、フローがあり、これらを1枚に収めることで、視覚的に全体像を一気にとらえることができます。
プレゼンの効果も非常にアップするはずです。
タブレットでもスマホでも閲覧・編集
LucidChartはタブレットやスマホでも利用できます。
作成したファイルはLucidChart内(クラウド)に保存されますので、いちいちクラウドストレージ経由でファイルをコピーしたりしなくても、Lucidchartを開けば、いつでもどこでもすぐに編集可能に。
iPadでは、PC版とほとんど変わらない使い勝手だと感じました。イチから細かく作成するのは手間が多いですが、出先でちょっと文字や図を修正する程度ならラクラクでした。
スマホではもっぱら閲覧専用と割り切るほうがいいですね。画面も小さいので、スクロールが非常に多く、作業性は決してよくありません。
PCで作成→タブレットやスマホでプレゼン、という流れがいいと思います。
また一つ問題を感じたのは、4G回線など比較的遅い回線で使った場合、なかなか文字が表示されないことにストレスがありました。
英語はすぐに表示されるのですが、日本語フォントは表示する段階で読み込んでいるらしく、遅い回線では日本語がずっと黒い四角のままになってしまい、全く読めません。
せめてモバイルアプリでは、フォントを事前にキャッシュし、すぐに表示されるといいなと思います。
価格もおすすめできる
価格はベーシック、プロ、チームの3種類。
グレード | 月額 | 年額一括 |
---|---|---|
ベーシック | 5.95ドル | 59.4ドル (実質4.95ドル x 12か月) |
プロ | 9.95ドル | 107.4ドル (8.95ドル x 12か月) |
チーム | 24ドル | 240ドル (20ドル x 12か月) |
または体験的な意味合いのフリー版があります。(フリー版は書類が3枚まで、図形の個数に制限があります)
最も手軽なベーシックでも、図形は使い放題、ドキュメント数も無制限(ただしストレージは100MBまで)となり、個人で使うなら必要十分と言えます。
ただ、ビジネスで使う場合は、Visioのインポート/エクスポートができたり、変更履歴のさかのぼり、プレゼンテーションの作成までできる「プロ」がベストセレクトでしょう。
「プロ」の月額でも、日本円でわずか1,000円少々なので、ビジネス用ツールとしては非常に安価な部類です。
WTS的まとめ
LucidChartで会社用の資料を多数まとめていますが、非常に手早く作成できるし、修正も容易で、使えるツールです!
また保存がLucidChart内なので、デスクトップやらドキュメントやらに散らばってどこかに行ってしまう(笑)、ということがないのもうれしいポイントです。
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