どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
今日はレノボから発売中の薄型・軽量14インチノート「Lenovo ThinkPad T490s」を入手しました!
ThinkPadらしいシンプルなデザインと、クーポンを利用すれば136,188円(税込)からというシリーズの中でも手に入れやすい価格が見どころ。
さっそくレビューしてみましょう!
- シンプルで控えめなデザイン
- 約16.7mmの薄いボディー、約1.3kgの軽さ
- 最新第8世代CPU搭載
デザイン
ThinkPad伝統のシンプルなブラックボディ。
全体はプラスチックですが、がっしりとした手ごたえがあり、さすがThinkPadだと感じさせる質の高さを感じます。
折りたたみ時は約16.7mmという薄さ。過去の「T」シリーズはかなり厚みがあるデザインでしたが、現在は最薄のThinkPad X1 Carbonに近い薄さです。(ThinkPad X1 Carbon 2019は14.95mm)
多数の書類やカタログを持ち運ぶビジネスマンなら、この薄さは助かるはず。
また、大きさもA4が入るビジネスカバンなら無理なく収納できる面積です。軽さは1.3kg。重量も依然と比べるとだいぶ減りました。
ただ、薄さ重さともCarbonに近くなり、「もうCarbonの存在意義はないのでは?」と考えるのは早計。カーボンによる軽量化は両方を持ち上げてみればすぐにわかります。明らかにCarbonが軽いし、軽く感じます。また面積もわずかにCarbonが小さい。
14インチで極限の軽さを求めたいなら、ThinkPad X1 Carbonは現時点でも捨てがたい選択肢です。
ThinkPad T490s | ThinkPad X1 Carbon | |
---|---|---|
高さ | 226.15 | 217 |
幅 | 328.8 | 323 |
厚さ | 16.7 | 14.95 |
ディスプレイ
ディスプレイは14インチ。しかし映像に関しては非常に多彩な選択肢があります。
- LED バックライト付 14.0型 WQHD DOLBY Vision IPS液晶 (2560 x 1440)
- LED バックライト付 14.0型 FHD IPS液晶 (1920 x 1080)、光沢なし、ThinkPad Privacy Guard
- LED バックライト付 14.0型 FHD IPS省電力液晶 (1920 x 1080)、光沢なし
- LED バックライト付 14.0型 FHD IPS液晶 (1920 x 1080) マルチタッチ対応(10点)、光沢なし
- LED バックライト付 14.0型 FHD IPS液晶 (1920 x 1080)、光沢なし
今回のモデルはディスプレイはFULL HD非光沢タイプ。
IPS液晶なのでどの角度から見てもほぼ色化けや白っぽくなることもなく、鮮明です。
黒がしっかりと黒く、画面が引き締まって見えますね。周りの光が映り込みにくく、細かな描画もしっかりと見えます。また光沢タイプよりも目が疲れにくいとされていて、長時間の使用でも集中力が続きそうです。
ただ、これだけいろいろあると、正直どれを選べば・・・!?と思考停止になってしまうと思います。
僕のオススメはズバリ、WQHD DOLBY Vision IPS液晶 (2560 x 1440)。
WQHDは非常に緻密な映像を映し出せますが、4Kより文字が大きくみえ、自然です。
業務用ソフトの中にはいまだに高解像度に対応していないものもあり、4Kでは文字が見えないほど小さくなってしまうこともあります。WQHDでも小さくなってしまいますが、4Kのように操作不能なほど小さくなることはありません。
僕のThinkPad X1 Carbonは常にWQHDを選択しているほど、好きなタイプです。
ご参考になれば。
ディスプレイは180度開くことができ、このようにペタッと広げることができます。複数人で見るときに便利です。
キーボード
キーボードにただならぬ情熱を注ぐThinkPadシリーズ。コンパクトボディでもデスクトップと変わらない使い勝手を実現しています。
キーの配列は自然で、大きさも十分。タイピング時の反発力も適度で、たくさんの文字を打つ作業でもなんなくこなせます。
キーボードはバックライトも搭載し、少し暗い場所でもしっかりと視認でき、作業がスムーズです。
指紋認証付き
昨今はセキュリティがなによりも重要です。しかし、長いパスワードを何度も打つのは苦痛でしかありません。
ThinkPadは指紋認証を装備。ワンタッチでログイン可能です。
タッチパッド、トラックポイント
ThinkPadのトレードマークでもある、キーボードの真ん中にある赤いトラックポイント。人差し指でわずかに力を入れると、その方向にカーソルが動きます。
タッチパッドしか使ったことない人は「いまいち使いづらい」と言うことが多いのですが、ThinkPadを長年使っている人の中には「トラックポイントのためにThinkPadを買っている」という人もいます。
トラックポイントの最大の利点はキーボードのホームポジションから手を動かさなくてもマウス操作ができること。使ってみるわかりますが、腕の動きが他のパソコンに比べて半分以下になります。
書類を作るときの操作を考えてみてください。
文字を打つ → 手を放しタッチパッドへ → 文字を打つ → 手を放しタッチパッドへ・・・
という感じでけっこう手を動かしています。
これでは手を動かすたびに思考が途切れ、集中力も続きません。
そこでトラックポイントです。
キーボードのホームポジションに手をおいたままで操作できるので、腕を一切動かさずにすべての操作が行えます。キーボードを主に使う人にとって、トラックポイントは非常に使えるデバイスです。
トラックポイントは操作に多少の慣れが必要ですので、一般的なタッチパッドも搭載しています。
もちろんトラックポイントになじめない人のためにもタッチパッドも搭載しています。
タッチパッドは1プレートタイプ。左下/右下を押し込むことで左/右クリックが可能です。タッチパッドも同色で、統一感があります。
ポート類
薄型なのでポート数は制限されてしまいますが、最新のUSB Type-Cが2ポート、USB Type-Aが2ポートあります。さらにHDMI端子も1つついています。
Type-Cは一つはVideo Out、もう一つはThunderbolt 3にも対応していますので、変換ケーブルを使えば外部にHDMIやDisplay Portとして画面出力することも可能。マルチディスプレイにも余裕で対応できます。
充電もUSB Type-Cポートからになります。
さらにポートが必要な場合は別売りのThinkPad ベーシック ドッキングステーションで、ワンタッチで多彩なポートを増設可能です。
ベンチマーク
Passmark
CPU の性能を調べました。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
PassMark Rating (総合スコア) | 3873.4ポイント |
CPU Mark | 9337.5ポイント |
CPU性能としては少し前のデスクトップ版Core i7をしのぐほどの実力を持っています。
文書作成、写真編集などの作業程度なら、不満感じることはまずないでしょう。軽い3DCGを扱えるほどです。
3DMark
グラフィック機能やゲームベンチマークとして、ほぼ業界標準となっている3DMarkにてテストをしました。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
Ice Storm | 69334 |
Ice Storm Extreme | 47109 |
Cloud Gate | 9193 |
Sky Diver | 4746 |
Fire Strike | 1276 |
軽量テストのIce Stormは非常になめらかで、軽いゲームや、動画や画像編集などには十分な能力だとわかります。
このような薄型パソコンでは、従来動かすこともできなかったFire Strikeは、かなりコマ落ちをしながらも完走してしまいました!
しかもスコアは1276と4桁を記録。過去の薄型ノートなら100~500などの数値になったはず。第8世代CPUの能力が現れています。
PCMark 10
パソコンの全体的な性能を試験するベンチマークです。
インターネットブラウズや文書作成、画像処理など、普段よく行う作業がどれだけ快適になるかが分かります。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
PCMark 10 | 3938 |
一般的なパソコンでは2000ポイントが標準点となりますので、その2倍近いスコアです。
ほとんどの作業で快適な反応速度を楽しめます。
ドラゴンクエストX
オンラインゲームのドラゴンクエスト Xのベンチマーク。軽めのソフトのジャンルとなります。
テスト | スコア |
---|---|
FULL HD/最高品質 | 4597 |
FULL HD/標準品質 | 21865 |
十分プレイができる速度です。全体になめらかで、軽量ゲームなら困ることはなさそうです。
静粛性
音は非常に静かです。
通常使用時には耳を近づけても、ほとんど何の音も聞こえません。
テストで負荷をかければ「シュー」というようなファンの音が聞こえてきますが、最高潮でもうるさいほどではありません。テストが終わるとスムーズに回転が落ち、静かな状態になりました。
スペック
今回のマシンスペックです。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Microsoft Windows 10 Home (x64) |
CPU | Intel Core i7-8565U |
CPUコア/スレッド数 | 4コア / 8スレッド |
メモリ | 8 GB |
メモリスロット (空きスロット) | 2 (2) |
グラフィックス 1 | Intel UHD Graphics 620 |
ストレージ 1 | 512GB NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ |
解像度 | 1920 x 1080ピクセル |
ポート類 | USB 3.1 Gen1 Type-C x1 (Video-out対応)、USB 3.1 Gen2 Type-C x1 (Thunderbolt3対応)、USB 3.1 Gen1 x 2(内、Powered USB x 1)、 |
Bluetooth | あり |
無線LAN(Wi-Fi) | 802.11 ac/g/b/n |
有線LAN | なし |
サイズ | 約329.0 x 226.15 x 16.7mm(FHD/FHDマルチタッチ/Privacy Guard) / 約328.8 x 225.8 x 16.1mm(WQHD/省電力) |
重量 | FHD/FHDマルチタッチ 約1.3kg~ / WQHD/省電力 約1.24kg~ / FHD ThinkPad Privacy Guard 約1.28kg~ |
■価格やスペックについて■
価格やスペック、オプション品、キャンペーン等は記事掲載時点(記事の掲載日付は最上部に掲載)での内容となります。構成内容は予告なく変更、終了する場合がございます。ご購入前には必ずスペックと価格を再度ご確認ください。
WTS的まとめ
まったく飾り気がなく、非常にシンプルな外観は、「道具には個性なんていらない」というポリシーをもっているのなら、かなり響くはず。
わずか1.19kgという軽さで、どこにでも持っていける機動力も高い。
第8世代CPUで処理能力も十分で、どのソフトも必要十分な起動速度です。
ソフトの起動や切り替えもとても速く、これ1台でメインパソコンとして通用しそうだ、と感じました。
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