Lenovo Legion 560 ゲーミングノートPC実機レビュー | 薄型でコスパが高いオールマイティな機種

こんにちは、太田アベル(@LandscapeSketch)です。

以前は厚くて重くて、毎日持ち運ぶことはあまり考えられなかったゲーミングノートPC。最近はどんどんと薄型軽量化がすすんで、苦労せず持ち運べるようになってきました。

そのなかでも、わずか22.5mm(最薄部 / 最厚部 25.8mm)という薄さに、8コア/16スレッドを実現するAMD Ryzen 7 5800H、最新ゲームも余裕でプレイできるGPU NVIDIA GeForce RTX 3060を搭載した「Lenovo Legion 560」は特に注目です!

薄型・軽量ながら、最新ゲームはもちろん、映像処理やグラフィック処理などクリエイティブ作業にも高い性能を示します。

また、ローエンドのGeForce GTX 1650を選べば、非常に手頃な102,000円ほどから入手可能。APEX Legendなどライトなグラフィックスのゲームなら必要十分。コストパフォーマンスも非常に高いマシンです。(※価格は2022年3月現在のクーポン適用価格。予告なく変更される場合があります)

さっそくチェックしていきましょう!

  • ゲーミング装備ながら最薄部22.8mm
  • GeForce GTX 1650 ~ RTX 3060まで幅広いグレードが選べる
  • 15.6インチ 120Hzの高速液晶でゲームがなめらか
  • ファンの騒音をかなり抑え込み快適

デザイン

電源を入れない状態では、かなり落ち着いたデザインの筐体。天板は暗めのメタリックブルー「ファントムブルー」で包まれています。

 

 

天板にはLegionのロゴ。ロゴ部分は光が当たると複雑な色合いで反射します。

 

GeForce RTX 3060という高性能を搭載していながら、この薄さ!最薄部はわずかに22.5mm、もっとも厚い部分でも23.5mmとなっています。しっかりとつかめ、持ちやすい。

 

底面や左右サイドに大きく通気孔が開けられ、高熱になるCPUとGPUを効率よく冷やします。

サイドの放熱口

ディスプレイ

画面は15.6インチ FULL HDディスプレイ。比率は16:9です。

 

本体の大きさそのままをディスプレイにしたような大画面で、ベゼル(フチ)は非常に細い。本体の小型化にも貢献しています。

ディスプレイは180度開くことができ、複数人でのぞき込むような使い方も可能。

ディスプレイは180度開く

 

またゲーミングノートを名乗るだけあり、高速120HzのIPS液晶を採用。マウスカーソルの動きからしてなめらかで、もちろんゲーム画面もスムーズ!すばやい敵の動きもしっかりと目視できます。

AMD FreeSyncテクノロジーに対応し、映像のタイミングずれによるティアリング(帯状に画像が乱れる)を防いで、美麗な映像が損なわれません。

ティアリングの見本画像

キーボード

キーボードは10キー(数字キー)も備えたフルサイズタイプ。文字キーの大きさは余裕があります。

 

 

ストロークは浅いながら打鍵感があり、打った感じが伝わってきます。キーボードのバックプレートがしっかりしている証拠でしょう。

浅いが打鍵感はしっかりと伝わる

 

ただ、右上の「バックスペース」と「¥」文字や、右下の「シフトキー」と「ろ」がほぼくっついていたりして、慣れないうちは隣に打ち間違えることもありました。慣れれば大丈夫な範囲でしょう。

コスト的にむずかしいかもしれませんが、もしキーボードがThinkPadと同等のものになれば、最強になりそうです。

 

キーボードはバックライトも搭載し、少し暗い場所でもしっかりと視認でき、作業がスムーズです。さらにキーのカラーは付属ソフトで自由に編集でき、虹色に光らせたり、光りが流れるように動くなど、アニメーション機能も付いています。

バックライトで文字はしっかり見える

10キーはゲームによってはアイテムやアクションを割り当てることができ、行動をすばやくしてくれます。

タッチパッド

タッチパッドは1プレートタイプ。左下/右下を押し込むことで左/右クリックが可能です。タッチパッドも同色で、統一感があります。

 

大型で、複数指のジェスチャー操作もラクラク。

ベンチマーク

3DMark

ゲームベンチマークとして、ほぼ業界標準となっている3DMarkにてテストをしました。

ベンチマーク スコア
Night Raid 50107
Wild Life 47694
Wild Life Extreme 16609
Fire Strike 17203
Fire Strike Extreme 9583
Fire Strike Ultra 5089
Time Spy 8314
Time Spy Extreme 3946
Port Royal 4785

GeForce RTX 3060はほとんどのゲームに対して十分な性能です。

少し前のデスクトップゲーミングマシンに追いつくほどの勢い。それをこの薄さで実現するのですから、技術の進歩は恐ろしい。

レイトレーシングをつかったRort Royalもなめらかで、ゲーム設定で「パフォーマンス優先」にしておけば、最新のレイトレーシング・グラフィックスを楽しむことができます。ただ、クオリティ優先ではカクつく場面も多そうです。

PCMark 10

システム全体の性能を計測するテストです。

テスト スコア
総合 6648
Essentials 9900
Productivity 9239
Digital Content Creation 8716

実作業では能力が足りなくなることはほぼないでしょう。

事務作業はもちろん、画像編集、動画編集などのクリエイティブ作業にも十分な性能を発揮してくれます。

ドラゴンクエスト X

オンラインゲームのドラゴンクエスト Xのベンチマーク。比較的軽量なゲームのベンチマークです。

設定 スコア 快適度
フルHD / 最高品質 20188 すごく快適

軽めのゲームではもはや計測する意味がないほど、圧倒的なスコアです。最高画質でも処理オチは一切ありません。

ファイナルファンタジー XIV 暁月の終焉 (FF14 ENDWALKER)

ファイナルファンタジーXIV 暁月の終焉は最新技術を多数使っており、重めのゲームです。ただ、高画質でも紅蓮の解放者よりは軽くなる新技術も投入されています。

設定 スコア 快適度
フルHD / 高品質 17577 非常に快適

多数のキャラ、重い景色のエフェクトの最中であってもグリグリと動きます。マルチプレイであっても快適に遊べるでしょう。

ポート類

薄型ですが、ポート類も充実。

  • USB 3.1 (DisplayPort出力機能付き)、1(背面)(DisplayPort出力機能付き、Powerdelivery対応)
  • USB 3.0 Type-C
  • USB 3.0 Type-A 3ポート
  • HDMI

複数のUSB機器や、複数画面への表示も、拡張機器を使わずに接続可能です。

 

HDMIなどケーブルが太くなるポートは後部にあり、手に当たらないようになっているのもうれしい。

後部のポート類

上から見てもわかりやすく書いてある

スペック

今回紹介しているモデル:Legion 560 (Legion 5 15ACH6H)

機能 詳細
CPU AMD Ryzen 7 5800H
CPUコア/スレッド数 8コア / 16スレッド
ベースクロック 3200 MHz
メモリ 16 GB
メモリスロット (空きスロット) なし
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop (6 GB)
ストレージ 1TB SSD
OS Microsoft Windows 10 Home
光学ドライブ なし
ディスプレイ 15.6インチ IPS 120Hz AMD FreeSync™テクノロジー対応) 、光沢なし
解像度 1920 x 1080ピクセル
ポート類 USB 3.1 (DisplayPort出力機能付き)、1(背面)(DisplayPort出力機能付き、Powerdelivery対応)USB 3.0 Type-C x1、USB 3.0 Type-A x3、HDMI
有線LAN あり
サイズ 約 362.6×260.6×22.5~25.8mm
重量 約 2.4kg

WTS的まとめ

非常に高スペックながら、通常のビジネスノート並みの薄さに驚きです。

ゲーミングというジャンルであっても、LEDなどの装飾が少ないことも特徴。ビジネスやクリエイティブでも活用したい人には、落ち着いたデザインで安心です。

性能、機能、デザイン、どこも妥協せずに満足できる1台です。

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