今日はレノボから販売されているミドルクラスゲーミングPC「IdeaPad Gaming 370i」の実機レビューです!
手ごろな価格のゲーミングPC入門スペック(Core i5 + GeForce RTX 3050)から、アッパーミドルスペック(Core i7 + GeForce RTX 3060)までを選ぶことができる、幅広いユーザーを想定したモデル。
とはいえ、エントリースペックであってもFF15やApex Legends、Fortniteなどを高フレームレートで遊ぶことができる性能を備え、さらにハイスペックモデルなら、より高画質であってもフレームレートを保つことが可能となっています。
さっそくチェックしていきましょう!
- 手ごろな価格で十分なスペック
- 高速な第12世代CPU
- NVIDIA GeForce RTX 3050~3060まで選択可能
- 165Hzの高リフレッシュレート液晶
- 16.0インチ1920×1200ピクセルの少し大きなディスプレイ
レビューマシンのスペック
CPU:Intel Core i5-12500H
メインメモリ:16GB
グラフィック:NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop
ストレージ:512GB NVMe SSD
画面サイズ:16.0型 WUXGA IPS液晶(165Hz、1920×1200) 光沢なし
本体寸法:約 359.6×277.8×20.9~25.9mm
質量:2.6kg
総合性能がバランスよく、手ごろな価格
Lenovo IdeaPad Gaming 370iはCPU、グラフィックス、メモリともにバランスが良く仕上げられています。どこかが低すぎたり、活用できないほどオーバースペックになっていることがありません。
またクーポン利用で13万円台前半からという、手に入れやすい価格もポイント。
GeForce RTX 3060を搭載したマシンは多くが15万円台になっています。Lenovo IdeaPad Gaming 370iはCore i5 + GeForce RTX 3060なら13万円台に収まるモデルも選択できます。
この価格であっても、美麗なグラフィックス、ハイスピードなゲーム、どちらにも対応できる、高バランスな”チョットイイマシン”なのです!
ディスプレイ
ディスプレイは16インチ、解像度は1920×1200 WUXGA。フルHDより縦がわずかに大きく、エクセルであれば1セルほど多く表示できます。
ノングレア、IPS液晶を採用。IPS液晶は上下左右どこから見ても色が鮮明で、正確に見えます。かなり横から見ても色がおかしくならない。
165Hzの高リフレッシュレートに対応しているのもポイント。
ゲームでブレの少ない映像を楽しめるほか、マウスカーソルの動きがなめらかに見え、「マウスを見失わないので作業が楽」と感じる人もいます。
ディスプレイはここまで開くことができます。
薄型で持ち運びも可能
IdeaPad Gaming 370iは16.0インチという、従来の標準的な大きさである15.6インチより少し大きい。
厚さは公称値20.9~25.9mm。一般的なPCよりは厚いものの、ゲーミングノートしては薄い方です。
重さは2.6kg、加えてアダプタ800gほどがありますから、ずっと持ち歩くのはきびしそう。家庭内や建物内の移動なら問題ありません。
デスクトップPCに迫る高スペックを、このコンパクトさで持ち歩けるのは大きなメリットです。モバイル用ではなく、デスクトップPCの代わりとして考えてもいいですね。
ベンチマーク
IdeaPad Gaming 370iのベンチマークを見てみます。
3DMark
ゲームベンチマークとして、ほぼ業界標準となっている3DMarkにてテストをしました。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
Night Raid | 41001 |
Wild Life | 42445 |
Wild Life Extreme | 14473 |
Fire Strike | 17736 |
Fire Strike Extreme | 8899 |
Fire Strike Ultra | 4419 |
Time Spy | 7290 |
Time Spy Extreme | 3546 |
Port Royal | 4195 |
比較的重いFire Strkeでも15000を超えるスコアを出しており、ミドルクラスゲームをプレイできる余裕があります。ハイスピードなFPSにも、しっかりと追従していけそうです。
レイトレーシングを使ったPort Royalは、実行はできましたが全体的に重く、レイトレーシングをフル活用したゲームを楽しむには少々力不足です。とはいえ、レイトレーシングを使ったゲームはまだ少数で単なる映像表現のみですから、困る場面はほとんどないでしょう。
ファイナルファンタジー XV (FF15)
ファイナルファンタジー15は最新技術を多数使っており、重めのゲームです。最新技術のサポートがどのくらいあるのかを確かめることができます。
設定 | スコア | 快適度 |
---|---|---|
フルHD / 高品質 | 7980 | 快適 |
フルHD / 標準品質 | 10576 | とても快適 |
標準画質なら、なめらかな映像でした。高画質はちょっと画面がカクつくことがありましたが、多くの場面では60fps近くが出ています。
標準画質を選んでおけば、画質、スピードともに満足できそうです。
ドラゴンクエスト X
オンラインゲームのドラゴンクエスト Xのベンチマーク。比較的軽量なゲームのベンチマークです。
設定 | スコア | 快適度 |
---|---|---|
フルHD / 最高品質 | 21361 | すごく快適 |
最高画質でも20000を超えるスコアで、全編全くコマ落ちは感じません。十分な余裕があります。
PCMark 10
システム全体の性能を計測するテストです。
テスト | スコア |
---|---|
総合 | 6890 |
Essentials | 10042 |
Productivity | 9814 |
Digital Content Creation | 9006 |
すべてのテストで高い性能を示しました。ゲームだけではなく、動画編集、画像編集にも活用できる性能です。
配信などバックグラウンド処理が重くても、コマ落ちしにくい性能です。
キーボード
キーボードは キーボードは10キー(数字キー)も備えたフルサイズタイプ。10キーはエクセルや家計簿など、数字を多く入力する場面で非常に便利です。またゲームによってはアイテムやアクションを割り当てることができ、すばやいアクションが可能になります。
キーピッチはおよそ19mmで、デスクトップから移行してもそれほど打ちにくくは感じません。
ただ、エンターキーや特殊キーの一部で、キーがくっついていたり、細くなったりと標準的でない並びがあります。最初はとまどうものの、しばらく使えば慣れていくはずです。
LEDバックライトも全面で搭載され、暗めの部屋でも問題なくプレイ可能。4ゾーンに分かれた光の演出も可能。ソフトで簡単に設定できます。
タッチパッド
タッチパッドは1プレートタイプ。左下/右下を押し込むことで左/右クリックが可能です。タッチパッドも同色で、統一感があります。
複数の指でスクロールなどが行えるジェスチャー操作にも対応しています。
デザイン
“ゲーミングPC”というと派手な造形のPCを思い浮かべますが、IdeaPad Gaming 370iは非常にシンプル。
天板はすみにLenovoのロゴのみで、装飾がほとんどありません。
かといって特徴のないPCにならないよう、デザインはしっかり差別化しています。
背面やサイドの通気口には明るいブルーのペイントが施され、迫力を演出しています。光りはしませんが、見ればすぐにわかるほどに明るい色。派手ではありませんが、ゲーミング気分を盛り上げてくれるアクセントです。
厚さはわずか20.9~25.9mm。リュックサックなら余裕で入ります。手持ちカバンでも入るものは多いはずです。
底面には大きなエアダクトが開けられています。高速なCPUとグラフィックチップを効率的に冷却します。
ノイズ
ブラウジング、メールやエクセルの事務処理など、軽い作業では耳をすましてもファンの音は聞こえません。とても静かです。
ゲームになるとファンの音が大きくなってきます。ファンの音は低音で、耳につくような高音はほとんどありません。それでも最高潮では「サーー」といった風切り音が常にしていますので、集中したいならヘッドホンなどを利用するものおすすめです。
ポート類
左右サイドにUSBポート、背面にはHDMIやLANポート、USB Type-Cポートを装備。
ゲーミングマウス、サブディスプレイ、配信用パネルなど、複数の機器を拡張できます。
WTS的まとめ
ミドルクラスのど真ん中というべき、価格も性能もちょうどよいモデルです。
ノート型でもしっかりとハイスピードなゲームについていきたい、そんなとき検討に入れたい1台です。高速液晶とGeForce RTXの力で、敵の動きをしっかり見ながら有利に立ち回れるはず。
シンプルな見た目なので、ゲーム用途としてだけではなく、マルチメディアクリエーションPCとしても活用できそうです。
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