どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。
13インチノートパソコンといえばだいたいの機種が1.5kg前後。”軽さ”をうたうパソコンでも1.2kg、かなりがんばっている機種でも1kgちょっとです。というか1kgに到達しただけでもスゴイ!とぼくは思うのですが・・・
しかし!13インチ=1kg限界説(?)を軽く乗り越えてきた、恐ろしいパソコンがあるのです。
それがNEC LaVie Direct HZ (Hybrid Zero)。
なんと13インチディスプレイを搭載したWindows 10フルスペックパソコンなのに、わずか926g!(タッチパネル無しはさらに軽くて779g)
NECから体験機をお借りしたので、さっそくレビューしてみますよ!
1kgをも下回る、驚くべき軽量パソコンの使い勝手とは!?
スペック
スペックはカスタムでのほぼ最上モデル。
Core i7、8GBメモリ、PCIe接続の高速SSDを備えます。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Windows 10 Pro 64-bit |
CPU | Intel Core i7-5500U (2コア / 4スレッド) |
メモリ | 8GB |
メモリスロット (空きスロット) | – (-) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 5500 |
ストレージ | SSD 500GB (PCIe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13インチ タッチパネルあり |
解像度 | 2560×1440ドット |
ポート類 | USB3.0 x2、HDMI x1、メモリカードスロット |
Bluetooth | あり |
無線LAN(Wi-Fi) | 802.11 ac/a/b/g/n |
有線LAN | なし |
サイズ | 319(W)×217(D)×16.9(H)mm |
重量 | 約779g |
中身入ってるのか?
さて、ではその軽さを体験してみましょう!
冒頭でも解説したとおり、LaVie Direct HZはわずか926gしかありません(タッチパネル無しは779g)。化粧箱に入った状態だと「あれ?中身が空っぽ?」と心配になるほどの軽さ。
片手でラクラク!
というか指2本でも持ち上がるほど軽い。(笑)
知らない人に渡してみせると「これは展示用の形だけ(モックアップ)のやつ?」と聞かれるほど。そして起動させると「え?本物だったの!?」とびっくりされます。見せびらかすのが楽しい(笑)。
10インチのタブレットでもLavie HZに近い重さ(800g台)があります。しかし13インチ超高解像度ディスプレイ、フルキーボード、タッチパッド、Core i5、128GBストレージが付いて926gですから。その軽量化の努力はすごいものがあります。
薄さもすごい!
強度
これだけ薄くて軽いと、心配になるのは強度。
Lavie HZは多くの面に鍛造マグネシウムリチウム合金を採用しています。持った感じはなんとなくプラスチックっぽい質感であるものの、ひんやりとした感触で金属だと確認できます。
かなり薄い金属を使っているようで、グッと力を入れるとたわむような感触があります。ですが内部の骨格も、マグネシウムを多用した高強度な設計なので「張り」を感じます。16.9mmの薄さなのにグニャグニャするような感触は、みじんも感じられません。
ここまで薄くて強度のあるパネルは、やはり日本製。日本のものづくりのこだわりが生きています。
しっかりとしたキーボード
もちろんキーボードもNEC品質。キーボードも打ちやすい。ただ、軽量化のためか個々のキーは他の機種に比べ小さめ。そのためキーとキーの間が少し空いている感覚があります。最初は慣れが必要。
また右シフトや、アップ、ダウンキー、変換、無変換キーなどが縦長になっています。こちらも慣れが必要ですが、慣れれば意外に指の移動が少なく、早く打てるかもしれません。 これらのキーを多用する人は、まず店頭で試し打ちをすることをお勧めします。
キーの高さは抑えられていますが、反発力もあり打ちやすい。全体的にプチプチとした感覚。
打鍵音は静か。
タッチパッド
タッチパッドは物理ボタンがないワンプレートタイプ。面積は広めで、カーソルは動かしやすいです。2本以上の指によるジェスチャー操作も可能。
クリックはパネルの左下や右下を押しこむことで、左クリックと右クリックが可能です。このときに指がわずかに動き、カーソルがズレてしまうことがありました。タッチパッドのクリックは固め。
パッドはON/OFFができるので、キーボードを主に使う場面ではOFFにすることで、カーソルが必要ないところをクリックすることを防ぐことができます。(写真では光って見えにくいですがスペースキーにパッドON/OFFと書いてあります。FNキー+スペースキーでON/OFFできます)
豊富なポート類
この薄さなのでポート類は望めない・・・と思ってみてみると、意外にも十分な数があります。
ポートは右側に集約されており、USB3.0が2ポート、HDMIポートが1ポート、SDXC対応のカードリーダーまで搭載。
実用上十分とも言える数です。HDMIで大型ディスプレイに接続することも可能です。2画面表示も拡張機器無しで可能。
最長11時間の長時間バッテリー
この薄さなのにバッテリーの持ちも十分。
Core i7 + WQHDモデルでもなんと9時間も駆動可能。Core i7のFULL HDモデルなら11時間も持つというのですから驚き。日中の持ち歩きならアダプタ無しで行けそうですね。
発色の良いディスプレイ
この軽さにもかかわらず、WQHDディスプレイ(2560×1440)を搭載。非常にきめ細かな映像です。画面はあえてノングレア(光沢なし)を採用していて、光沢に比べ映り込みが少なく、目が疲れにくいと感じました。
IGZO液晶を採用することで発色もよく、色は深く鮮明です。写真編集でも色をしっかり見ながら作業できそうですね。
高解像度のため文字や写真の美しさはすばらしい。
WTS的まとめ
とにかく軽かった!紙でも、ちょっとした資料とパンフレットを入れれば800gなんてすぐですから、いかにLavie HZが軽いかわかります。
カバンに入れてしまえば、入れているのを忘れるほど軽い。むしろ入れ忘れや置き忘れを心配しなければなりません。(笑)
軽さに至上の価値を見出す人にとって、これ以上のノートパソコンはいまのところ無いでしょう。
■価格やスペックについて■
価格やスペック、オプション品、キャンペーン等は記事掲載時点(記事の掲載日付は最上部に掲載)での内容となります。構成内容は予告なく変更、終了する場合がございます。ご購入前には必ずスペックと価格を再度ご確認ください。
■掲載ベンチマーク結果についてのご注意■
ベンチマーク結果は選択したスペックによって大きく上下します。また機材の入手時点(記事の掲載日付は最上部に掲載)での結果となりますので、掲載から時間が経っている場合はマイナーチェンジ等により数値が変わることがあります。
上記は入手した機材において個人的に計測したもので、メーカー公式発表ではありません。目安としてお考えください。