どうも太田アベル(@LandscapeSketch)です。今日はちょっと珍しいデバイスを紹介。
突然ですがMacとWindowsのファイルのやり取り、どうしてます?
USBメモリを介してやり取りするのが一般的でしょうが、コピー→渡す→コピーと時間がかかるのが難点。無線LANで接続する方法もありますが、手順がややこしかったり、セキュリティでうまくつながらなかったり、むずかしい点もあります。
そんなときに役立つのが今日レビューするInateckのHB4009。
なんとMacとWindowsをUSBで直結してしまい、ファルのコピーができたり、さらにどちらかのキーボード/マウスで両方のパソコンを操作できるという、「ホントにそんなの可能なのか?」と思える機材。
しかし案外カンタンに使えました!
セット内容
さてセット内容です。本体となるUSBハブ、USB A to Aのケーブル(USB 2.0)、Micro-B変換端子、説明書。
本体の色はなんの飾り気もないグレー。
すっごい昔のパソコン機器を思い出させます(笑)。懐かしい色合い。
説明書は英語とドイツ語(?)で、残念ながら日本語はありません。使用するにあたり一部わかりづらい場面もあり、できれば日本語版がほしいところ。当記事は説明書の代わりになるように書いてみます。(2015/12/29追記: 日本語マニュアルはInateckからダウンロード可能でした。>こちら)
本体先端にマジックポートが
上面の3つのUSBポートは通常のポート。USBメモリなどを3つまで接続可能です。
WindowsとMacを直結できるのは先端にあるこのM-PORTと書かれた部分。マジックポートと呼ぶそうです。
ここに付属のUSB A to Aケーブルを接続し、WindowsとMacにそれぞれ差し込みます。
いきなり直結
さて、いきなり直結してみましたが、そのままでは動きません。仲介ソフトの起動が必要です。
HB4009を差し込むとMacならデスクトップにこのようなCDが現れ、その中にソフト「MacKMLink」が入っています。
Windows側は”コンピュータ”のなかにこのようなドライブが現れているはず。その中に仲介ソフト「MacKMLink」が入っています。
このソフトを双方で起動します。起動順序はどちらからでもOK。
しばらくすると「接続が確立されました」というメッセージが表示されます。これで準備完了!もしいつまでたってもメッセージが現れない場合は、一回ケーブルを抜いて挿し直したらうまくいきました。
ソフトの設定
ソフトにはちょっとした設定が必要です。
まずマウスがWindowsとMacを行き来できるようになるので、それぞれのパソコンがどちら側にあるか?を指定する必要があります。下図のようにMacを左、Windowsを右にした場合は、このメニューで方向を選ぶことでそれぞれの画面を飛び越えて操作できるようになります。
コピーがカンタンだ!
ファイルのコピーは非常にカンタン!
Windows側のデスクトップに写真の入ったフォルダがあるとして、それをどんどんドラッグしていきます。画面を突き抜けるように操作するとなんとそのままMac側に現れるじゃないですか!
Mac側に出たところで指を離せばそのままコピーが始まります!これは便利!
USBメモリ経由でコピーするよりはるかに手軽です。
USB2.0の接続なので転送は速くはありませんが、100MBのコピーで約10秒ほどでした。
相手側のカーソルはかなり遅い時も
相手側にカーソルが移った時にカーソルがかなり遅くなる現象がありました。解像度の問題かもしれません。ちなみにMacBook Proは2560×1600ピクセル、Windows側は1920×1080です。
タッチパッドで操作していましたが、一生懸命指を動かしても10センチぐらいしか動きません。これではちょっと操作しづらいですね。
Androidも転送できるようだが・・・
説明書によるとAndroidのスマホやタブレットとも転送できるようですが、ぼくの持っているASUS Zenfone5では下のような画面が出て動きませんでした。使える機種は限られるようですね。
WTS的まとめ
MacとWindowsでのファイルコピーはかなり便利です!この機能だけでも使う価値あり。ほかにもクリップボードの転送などにも対応していますので、いろいろ活用してみようと思います。