こんにちは、太田アベル(@LandscapeSketch)です。
デスクトップ用パソコンと聞くと、多くの人は本体とディスプレイが分かれたパソコンを思い浮かべます。ですが、今回紹介する「HP Pavilion All-in-One」はすべてをワンパッケージに。
外見はまるでディスプレイだけのように見えますが、パソコン機能一式をすべて内蔵。電源ケーブルをつないでパワースイッチを押すだけで、美しいディスプレイにWindows 10が起動します!
キーボード、マウスともにケーブルはなく、配線はたったの1本!パソコンの購入が初めてという人にも安心しておススメできる、シンプルかつ高機能なパソコンなのです!
さっそく詳しくレビューしていきます!
- ケーブル配線はたったの1本!
- まるで板のような、非常に薄く、あざやかなディスプレイ
- たくさんのポートで驚くほどの拡張性
- テレビも見れます!
デザイン
まるでディスプレイ単体のように見える本体。でも実はパソコン機能をすべて内蔵するオールインワンパッケージなのです!
キーボードもマウスもワイヤレスでスマート!
箱から出すとき「割れないだろうか?」と扱いが心配になるほどの薄さ。上部は8.4mm(公称値)しかありません。
背面もスッキリ。HPのロゴが中央にあるだけで、マットなブラックで整えられています。ポート類も下部にまとめられ、高いデザイン性を見せています。
ちなみに今回のカラーは「スパークリングブラック」。カラーバリエーションはもう一色「スノーフレークホワイト」が用意されています。(ホワイトについては公式サイトへ)
スノーフレークホワイトだけ、強力なグラフィックチップ「NVIDIA GeForce MX130」の選択も可能。色以外にも多少の違いがある点に注意です。
ディスプレイ
ディスプレイは23.8インチ。デスクトップ型パソコンを選ぶ人はノート型よりも大画面が必要とすることがほとんどだと思いますが、十分な大きさでしょう。
さらに上、左右のベゼル(枠)は非常に狭いナローベゼルを採用。画面は大きくても本体全体はコンパクトにまとまっています。
解像度はフルHD (1920×1080)。大画面でも緻密で画像や映像のリアルさを感じます。文字も美しく、読みやすい。
タッチパネル搭載で、マウスでなくても指でタッチして操作が可能です。パソコンに不慣れな人は、タッチ操作のほうがやりやすく感じるかもしれません。
ディスプレイはここまで傾けることが可能です。
プライバシーを守るカメラ
ディスプレイ上部にはカメラは埋め込まれていません。最近はカメラを勝手に起動し、プライバシーを侵害するウィルスが多数報告されています。
こういった一体型パソコンはカメラの起動がわかりにくく、特に狙われるという調査結果もあります。
HP Pavilion All-in-Oneはカメラを背面に別装備。
裏面からカチッと持ち上げると、初めてカメラが映る状態になります。これなら勝手に起動することはありません。安心ですね。
高音質なスピーカー
ディスプレイ下部に装備される大型のツインスピーカーは、Bang & OlufsenのB&O Playサウンドテクノロジーを採用。
手前全体に音が広がり、奥行きまで表現されています。動画も音楽も、満足できる音質に仕上がっていると感じます。
TVにも対応
なんとテレビ(地デジ等)にも対応しています!
裏側には同軸アンテナコネクタとミニ B-CASカードスロットがあります。(ミニB-CASカードは付属います)あとはアンテナ線をつなげば、そのままテレビに変身!
さらにビデオ機能も搭載!裏録画も可能なのです。
全画面表示でごく普通のテレビとして、またウィンドウ表示でWindowsの操作をしながら小さな画面で表示することも可能。
付属のリモコンはテレビ操作ほぼすべてを網羅。完全に「普通のテレビ」として活用もできます。
まだあります。テレビ機能に追加し、HDMIの「入力」にも対応。
ブルーレイレコーダーやPS 4、XBOX ONEのようなゲーム機の表示も可能です。いままでテレビとパソコンの2台を置いていた人も、HP Pavilion All-in-Oneで1台に集約できますね。
キーボード
付属キーボードは10キー(数字キー)も備えたフルサイズ、ワイヤレスタイプ。付属のUSB無線機でBlueTooth接続されます。
オーソドックスな配列で変則的なキーはないので、誰でもすぐに使い慣れることができそうです。
10キーはエクセルや家計簿など、数字を多く入力する場面で非常に便利です。
タイピング時の反発力も適度。たくさんの文字を打つ作業でもなんなくこなせそうです。
マウス
マウスはオーソドックスな2ボタン1ホイールタイプ。キーボードと共通のUSB無線機でBlueTooth接続されます。
大きさは適度で、日本人の手の大きさにも無理なくマッチしています。
ポート類
ポート類は裏面に多数装備されています。大きさ順にそろっていて見た目にもスマート。
- USB は最新のTypeCポートも合わせ合計5ポート。
- HDMIのINとOUTがそれぞれ1ポート。
- 有線LAN、SDカードリーダーも搭載しています。
普通の使い方であれば、十分な数がそろっています。
静粛性
動作音はとにかく静か!エクセルやワードなどの軽い文書作成などの処理では、ほとんどファンの音は聞こえません。
耳を近づけてようやっと聞こえるほどの、ささやかな音に抑えられています。
テストで高負荷をかけたときにファンの風切り音が出てきますが、最高潮でもファンの音は低音で、耳障りな高音はほとんどありませんでした。
ベンチマーク
いくつかの性能試験ソフトにてテストを行ってみました。
3DMark
ゲームベンチマークとして、ほぼ業界標準となっている3DMarkにてテストをしました。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
Ice Storm | 59437 |
Ice Storm Extreme | 41515 |
Cloud Gate | 7855 |
Sky Diver | 4162 |
Fire Strike | 990 |
CPU内蔵の「Intel(R) UHD Graphics 630」での数値となります。軽い3D映像には十分対応できる水準です。
スノーフレークホワイトモデルのMX130なら、さらに強力な数値が出てくるでしょう。もし映像処理や、最新のグラフィックを多用したゲームをプレイしたいと考えているのなら、要検討です。
PCMark 10
パソコンの全体的な性能を試験するベンチマークです。
インターネットブラウズや文書作成、画像処理など、普段よく行う作業がどれだけ快適になるかが分かります。
スコアは4017と、中の上というところ。十分快適に作業ができるスコアです。
スペック
今回のマシンのスペックをご紹介します。
TVチューナ搭載のスパークリングブラックモデルです。最新SSDと大容量HDDのツインドライブで、速度と容量の両面から満足できます。
ただ、テレビ録画をガンガンしたい!と考えているのなら、1TBでは少ないです。上位のCore i7モデルを選択すれば2TBとなるので、こちらが安心でしょう。
項目 | スペック |
---|---|
OS | Microsoft Windows 10 Home (x64) |
CPU | Intel Core i5-8400T |
CPUコア/スレッド数 | 6コア / 6スレッド |
メモリ | 8 GB |
メモリスロット (空きスロット) | 2 (1) |
グラフィックス 1 | Intel UHD Graphics 630 1024MB |
ストレージ 1 | 1TB HDD |
ストレージ 2 | 128GB NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 23.8インチ |
解像度 | 1920 x 1080ピクセル |
Bluetooth | あり |
無線LAN(Wi-Fi) | 802.11 |
有線LAN | あり |
サイズ | 約 541mm (幅) x 430mm (高さ) x 160mm (奥行き) |
重量 | 約 5.7kg |
WTS的まとめ
非常に薄くスマートなボディ、配線がほとんど必要ないカンタンさ。部屋にスッキリとパソコンを設置したい人にピッタリのモデルです。
さらにテレビ機能付きモデルを選べば、既存のテレビもなくせます。
モダンでシンプルな部屋を作ろうと考えていたら、HP Pavilion All-in-Oneは最有力候補となるでしょう。
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